戦いは終わった。ギレン王のしは伝えられた。そしてその後、マリオンの告発によってレイブンのアジトが発見され、そこから色々なものが発見された。ホムンクルスの研究資料やリグ地方壊滅の画策の証拠となる日記などが。さらにスカーレットキュベレイも密かに持ち出していたレイブンの研究ノートを提出したのだった。それらによってレイブンがリグ地方壊滅を目論んでいたことがグレムリー公国の知る所となった。そしてそれを知ったのかエリアルド王子は自分達が踊らされていたような気分になったことを感じたのかガイア側との和平を申し出たのだった。
戦いから2週間後 ガイア城
デルタ「はあ・・・よかった・・・これでガイアとグレムリーの因縁は・・・終わったのかもしれないな・・・」 ネクティス「確かにな・・・遂に戦いは終わったのかもな」 デルタ「そう言えばリーナスの奴・・・旅に出るとか言ってたな・・・」 ネクティス「え?何で?」 デルタ「色々と世界を見てみたいんだと」 ネクティス「そうか・・・」
ガイア城の城門
セイバー3兄弟とリーナスが城門にいた。 Gセイバー「本当に行くのか?リーナス」 リーナス「ええ・・・私は大丈夫だよ」 リーナスは色々と荷を持っていた。 リーナス「私はレイブンとの戦いで空に飛んだときに見たの・・・リグ地方だけじゃない。この世界は広いんだなって。そこには何があるのか見てみたいの!」 Gセイバー「リーナス・・・探究心って奴か」 リーナス「まあね・・・」 セカンド「色々と成長したようだな、お前」 サード「サード達が知らない世界か・・・見てみたいですよ・・・」 リーナス「悪いわね・・・」 Gセイバー「それはこっちの台詞だ。出迎えが俺達だけで」 リーナス「いいのいいの・・・皆に挨拶してきたから・・・」 セカンド「早いな・・・」 Gセイバー「俺の教育の賜物かな?」 リーナス「さあ?」 その時、ハヤミ博士がやってきた。 セカンド「ハヤミ博士?」 ハヤミ「ネクティスから聞いたぞ。君は旅に出るそうじゃないか」 リーナス「ええ・・・そうですけど」 ハヤミ「君に渡したいものがある」 ハヤミ博士はある物を渡した。それは聖剣マギナスカリヴァーだった。 リーナス「これ・・・返したはずなのに・・・」 Gセイバー「ハヤミ博士!?」 ハヤミ「これは君が持っていたほうがいいのかもしれん・・・君はこれの持ち主の末裔みたいなものだからな」 リーナス「いやいや・・・いいですよ!それに・・・」 サード「大切な研究資料じゃ・・・」 ハヤミ「いいんだよ・・・これはお守りみたいなものだ」 リーナス「わかりました・・・」 そしてリーナスは旅立つ。 セカンド「じゃあな!リーナス!」 サード「元気で!」 Gセイバー「リーナス!・・・いつか戻って来いよ!」 リーナス「・・・分かりました!騎士Gセイバー!」 ハヤミ「キルケニアス女王のご加護がある事を祈るよ!」 リーナスは涙を流しながらも笑顔で旅立った。
リーナスは道を行く。どこまでも。不意に空を見た。 リーナス「レスター・・・私は私・・・誰かの代わりじゃないから・・・私は魔法騎士リーナスだから・・・」 亡くなった恋人レスターの笑顔が空に浮かんだような気がした。そしてリーナスは進んでいった。自分も知らない未知の世界へと足を踏み入れるために・・・
こうしてリグ地方で起こった戦いは幕を閉じた。だがこの事実を知るものはまだいない。後にガイア王国とグレムリー公国は共にユニオン族の一員としてネオジオン族やザンスカール族と戦ったと言うがそれは別の話である・・・
終
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