グレムリー公国を偵察しているリーナスたちはグレムリー公国首都へ潜入することに成功した。
ナイトシーカーA「よし・・・聞き込みでもしようか」 ナイトシーカーB「ですね」 Gセイバー「情報収集か・・・」 リーナス「!」 リーナスは指でGセイバーの肩をちょんちょんとつっつく。 リーナス「あれ・・・」 Gセイバー「ん?」 Gセイバーはリーナスが指差した方向へ視線を向ける。それは古代文明博物館だった。Gセイバーは悟った、リーナスはあそこに行きたいのだと。 リーナス「あそこに行けばキルケーに関して何かわかるかも」 Gセイバー「ほお・・・そうか」 ナイトシーカーA「二人とも、どうした?」 Gセイバー「あー、俺とリーナスはあの博物館に行ってみるんで、悪いな」 ナイトシーカーA「そうか、俺達は聞き込みをしつつ、偵察を行うよ」 Gセイバー「頼むぜ」 そうしてGセイバーとリーナスの二人はナイトシーカーたちと別れて博物館に向かった。
ガイア城 作戦室
その頃、ガイア城では・・・ ネクティス「え?ミガキ博士が?」 Jセイバー「ええ、何か大変なことがわかったとか・・・」 ネクティス「まさか・・・」 ネクティスはデルタと顔を合わせた。まさかあのキルケーの遺跡から回収した石版の解読結果かもしれない。あれはリーナスと何か関係があるかもしれないのだ。 デルタ「すぐに連れて来てくれないか?」 Jセイバー「はっ!」 そして数分後にミガキ博士はやってきた。博士は少し大きめの木箱を背負っている ミガキ「どうも」 デルタ「こちらこそ」 ミガキ「突然すまないね、ところであの・・・リーナスと言う娘は?」 ネクティス「あー・・・彼女は残念ですがちょっと任務に出てまして・・・」 ミガキ「そうか・・・彼女はいないのか・・・」 デルタ「ええ・・・あなたが来たのはもしや・・・」 ミガキ「察しがいいな、そうだ、例の石版の事だ」 デルタ&ネクティス「やっぱりか!」 二人は顔を合わせて叫ぶ。 ミガキ「あの石版なんだがやはり彼女に関係するもののようだ」 ネクティス「彼女には帰還した際に俺達から言っておきます・・・」 ミガキ「わかった」 二人は少し不安げになりながらもミガキ博士の話を聞こうとする。ミガキ博士は持ってきた木箱から例の石版を出し、机に並べた。絵が描かれた石版である。 ミガキ「やはりこの石版は絵日記のようだ」 ネクティス「絵日記・・・?というと」 ミガキ「その日に何が起きたのかが絵で描かれている」 ネクティス「やっぱりか・・・」 ミガキ「実はこの石版を見てくれ・・・」 デルタ「これ・・・リーナスか?」 金髪でロングヘアーでまるで王女様のような服装をした女性が描かれた石盤を指差した。 ネクティス「ええ、どこと無くリーナスに似てるんです」 ミガキ「これはかつてリグ地方一帯を支配したキルケー王国の女王なのだ」 デルタ「女王だって?」 ネクティス「これがキルケニアス女王って事?」 ミガキ「ああ・・・この石版は彼女が女王に即位したのを描いている、その女王の名前なんだが・・・」 デルタ&ネクティス「名前は?」 ミガキ「リーナス、リーナス・キルケニアスだ」 デルタ&ネクティス「な・・・なにいいいいいい!?」 二人はミガキ博士の説明に驚いた。 ミガキ「やっぱ驚いたか・・・」 デルタ「・・・まさか!」 ミガキ「私だって何度も解読しなおしたよ・・・」 ネクティス「そんな馬鹿なことが・・・」 デルタ「この石版はなんて書いてあるのですか?」 ミガキ「読んであげよう・・・」 石版に書かれていた文とは・・・ 「本日、先日亡くなった先王たる父に代わりこの私、第1王女リーナス・キルケニアスが女王の座に着いた。私は父が一代で築いた魔法の国であるキルケーの為に私は更なる発展の為に尽くしたい」
ミガキ「というものだ・・・」 デルタ「ほお・・・」
続く
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