イーズ山のギルティのアジトで発見された冠。今回はその冠を王都へ輸送だ。
Gセイバー「しかしこの冠って・・・キルケー文明のもの・・・かな?」 ジェムズガン「そう思うか?この地方一体を支配せしめたと言う強大な魔法国家キルケーのものじゃないかと俺は思うね」 Gセイバー「何となく俺が見てきたキルケー関係の品々と似たような感じがするな・・・」 確かに冠には何となくキルケーと思われる模様があった。 Gセイバー「これを王都へ運んでハヤミ博士に調べてもらうか、あの人なら喜びそうかもな」 ジェムズガン「頼んだよ」 Gセイバー「さて・・・リーナスを呼ぶとするか」
その頃リーナスは・・・
リーナス「私は・・・誰かのクローンだけど他の誰でもない、私は・・・私なんだ!」 リーナスはどうやら決意を新たにしたようだ。 リーナス「さて・・・私の正体だけど・・・いつ話そうかな?」 Gセイバー「おーい!墓参りすんだか?」 Gセイバーが駆け寄ってきた。 リーナス「ええ、すんだよ」 Gセイバー「そうか」 リーナス「それで?何を運ぶ事になったの?」 Gセイバー「またしてもキルケー関係の品だそうだ」 リーナス「またしても・・・」 Gセイバー「ギルティの奴が持ってたらしいが一体どこで手に入れたんだか」 リーナス「どこかの遺跡から盗んだんでしょうね・・・あの吸血鬼・・・」 Gセイバー「リーナス?何か怒ってない?」 Gセイバーにはリーナスの表情が怒っているような感じがした。
そして彼らは冠を鉄箱に入れてイーズ山を後にした。 ファイタードラゴン「そんな程度の重さのものなんて俺にとっては軽いものさ、コアピジョンなんて貧弱なのじゃ持てないさ」 Gセイバー「コアピジョンだって役には立つぞ、伝書でな」 ファイタードラゴン「知ってるって」 リーナスとGセイバーは空を飛ぶファイタードラゴンにまたがって乗っている。 Gセイバー「それにしても気持ち良い風だなあ」 ファイタードラゴン「だろ?」 Gセイバー「そう思わないか?リーナス・・・ってあれ?」 リーナスはなにやら考え込んでいるようだった。 リーナス(王都に付いてから話そうかな・・・それとも今話そうかな・・・) リーナスはそんなことを考えていた。 Gセイバー「リーナス?どうした?考え事か」 リーナス「あ・・・ええ・・・実はさ・・・」 その時だった。 ファイタードラゴン「!?前方に何か来るぞ!!」 Gセイバー&リーナス「!?」 前方からファイタードラゴンたちに接近する何か。それは・・・ ドダイライダー「あれか!」 それはジオン族のモンスターたちだ。それも空を飛ぶモンスターたちだ。敵はドダイライダー、ジャムルバーン、ブラウスワロー、ムササディーの4名だ。 リーナス「あれは・・・敵!?」 Gセイバー「ジオンのモンスターだと!?」 ファイタードラゴン「お前ら!一体なんのようだ!」 ブラウスワロー「あれだ!あの箱だ!」 ドライライダー「どうやら何か面白そうな宝のようだな」 Gセイバー「何!?まさかこれを!?」 Gセイバーたちは悟った。奴等の狙いはこの鉄箱に入った冠だ。 ムササディー「貴様ら!その箱に入っているのは冠なんだろ?俺達の仲間のブラウスワローが偵察中に偶然貴様らを見つけて、そして目撃した」 Gセイバー「なんだって!?」 ブラウスワロー「まさかイーズ山を偵察中にお前達を見つけて、そしてそれを見つけちまうとは俺も運がいいようだ・・・」 ドダイライダー「それは俺ら航空モンスター小隊が頂く!」 Gセイバー「誰が渡すかよ!」 ドダイライダー「ならば実力行使だ!」 モンスターたちは一斉に襲い掛かってくる。 Gセイバー「ファイター!よけろ!」 ファイタードラゴン「言われなくとも!」 ファイタードラゴンは攻撃をかわす。 Gセイバー「くそっ・・・このままだと剣が使えないな・・・」 リーナス「そうね・・・Gセイバーは箱を守ってて!こう言うときはこれが役に立つかも!」 リーナスがボーガンを構えた。亡くなった想い人の形見の品。 ファイタードラゴン「俺も戦わせて貰うぜ!掴まれよ!お前ら!」 ジャムルバーンが襲い掛かった。 ジャムルバーン「貰った!」 リーナス「こっちの台詞よ!」 リーナスはジャムルバーンに向けて矢を放った。頭部に狙ったはずの矢はジャムルバーンの喉に刺さる。だがそれでもダメージにはなった。 ジャムルバーン「ぐああ!」 ジャムルバーンは苦しむ。 ファイタードラゴン「俺にもやらせろ!」 ファイタードラゴンが口から火の玉を発射した。そしてジャムルバーンは火達磨になって落ちて行った。 ジャムルバーン「ぎゃあああああ!!」 リーナス「あれってさ・・・川に落ちるね・・・」 ファイタードラゴン「ふう・・・ならば良かったぜ、被害が増えなくて、街中か森だったらやばい事になるぜ」 ドダイライダー「ジャムルバーンがやられたか!」 Gセイバー「まずは1体か・・・まさか空中戦をやることになるとは・・・」
続く
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