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No.342 騎士ガンダム戦記 フェイズ176「博士発見」 投稿者:GX−9900   投稿日:2014年01月07日 (火) 22時02分 [返信]

マークたちはミガキ博士の捜索を開始した。マークは何気にこの事件にジオン族が絡んでいると思い始める。

スリガナル海岸
マーク「俺の見当違いで無ければいいが・・・」
マークはそう感じたがこれまでのジオンとグレムリーの行動を考えるとこの事件に絡んでいるかもしれないと感じた。ハービック村にアデレードの森、いずれもキルケーの遺跡があり、グレムリーはここを狙っていた。そしてリーナスもだ、彼女はキルケーと何か関係ありそうな人間だ。ミガキ博士もまたキルケー文字の事を研究していた。これらはキルケー文明に関係あるものばかりだ。
マーク「連中が何を企んでいるのかわからんが・・・」
マークは海岸を隈なく探していく。そして洞窟に目をやった。
マーク「・・・あそこが怪しいな」

スリガナル海岸近くの洞窟

マークの予感通りミガキ博士はジオン・・・と言うよりはジオンの構成員であるダークウィッチマリオンとその使い魔に捕まっていた。
ミガキ「これの解読か、これは・・・確かにキルケーの文字だな・・・」
博士は拘束を解かれていた。だが後ろにはビギナサンダーが見張りのごとくいた。本人曰く変な気を起こさせないための配置らしい。
マリオン「ええ・・・私では読めないので・・・」
ミガキ「どこで発見したかは知らんが、解読にはかなりの時間がかかるぞ」
ビギナサンダー「その時間はどれくらいか?」
ミガキ「うむ・・・まぁせいぜいこの量だったら10日はかかるかも知れん」
ハーピージャジャ「ええ!?10日!?」
マリオン「10日・・・時間かかるんですね・・・」
ビギナサンダー「もっと短縮できないか?5日くらいとか!」
ビギナサンダーが怒鳴るように喋る。
マリオン「よしなさい」
ミガキ「うむ・・・そうしたいがな・・・」
ビギナサンダー「ですが10日も拘束し続けられますかね?」
マリオン「・・・こうなったのは誰のせいだと・・・」
その時、外で見張りをしていたシャドークゥエルが大急ぎで現れた。
シャドー「大変です!ガイア軍の者がここに近づいてきます!」
マリオン「ええ!?」
ビギナサンダー「ど・・・どうします?」
マリオン「応戦するワケにもいかないわ・・・争いは避けたいわ・・・」
ミガキ「こんな時に・・・解読はしたいが・・・しかし助けが来たのならお前達を引き渡さねばならない・・・」
ミガキ博士は立ち上がりその場を去ろうとする。
ミガキ「手違いがあったとは言えお前達のしたことは誘拐だ」
マリオン「ま・・・まぁ・・・そうですが」
ビギナサンダー「貴様!」
ビギナサンダーが博士に電撃を発射した。しかしそれは気絶させる程度のものであった。
マリオン&ハーピージャジャ「ちょっ!ビギナ!?」
その時、マークが洞窟に入ってきた。
マーク「あ!お前達は!!」
ハーピージャジャ「げええ!!」
マリオン「み・・・見つかっちゃった・・・」
マーク「グレムリーのダークウィッチマリオンか!」
そしてマークの視線は気絶している博士に向けられた。
マーク「ミガキ博士!!やっぱりお前達が!」
マリオン「・・・やばいかも・・・」
ハーピージャジャ「どうします?」
シャドー「この場は・・・」
シャドーが黒い竜巻を発生させた。
シャドー「撤退!」
マーク「待て!」
竜巻はシャドーのみならずマリオンたちとミガキ博士を包み込むとそのまま消えてしまった。シャドーの緊急離脱技である影風車である。
マーク「やっぱり奴らか・・・やっぱ応援を要請して正解だったかもな・・・」

その頃・・・

サンドレオン「ふう・・・これからどうするべきかなぁ・・・」
主を失ったガンダムサンドレオン。だが彼が今いるところは・・・
?「おい貴様!そこで何をしている?」
サンドレオン「ん?」
?「ここはグレムリー軍の所有地である!」
サンドレオン「あらら」
サンドレオンはどうやらグレムリーの領土内にいるようだ。

続く


No.341 騎士ガンダム戦記 フェイズ175「湖底」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年12月26日 (木) 21時53分 [返信]

傷心休暇中のリーナスはサードと共にフォルダストの森に来ていた。そしてリーナスはその湖で水浴び・・・とは名ばかりに潜っていた。

フォルダストの森 湖

サード「・・・リーちゃん・・・もしかして・・・一人になりたいのですかい?」
サードは何気に呟く。

湖底

湖はあまり深くなく水深はたったの3mくらいでしかない。リーナスはそこでうずくまるような態勢で浮かんでいた。ここには魚など1匹もいない。そんな寂しい水中でリーナスは一人で浮かぶ。
リーナス(・・・ふう・・・あの時見たいだなぁ・・・)
リーナスはこうしているとあの時を思い出す。自分が目覚めた時の事を。リーナスはガイアより離れたファイズ島の洞窟において水晶の中で眠っていた。こうしているとその時を思い出す。自分が何故あの中にいたのかはわからない。だが今の彼女はそんなことを考える余裕など無い。レスターのしで頭がいっぱいだからだ。
リーナス(レスター・・・たった1日で好きになったレスター・・・)
リーナスはレスターの事を考えると涙を流した。
リーナス(仇を討ったのに・・・なんでだろう・・・まだ悲しい・・・)
リーナスは彼の敵ギルティを倒した。だがそれでも悲しかった。リーナスにとっては彼との恋は初めての経験だった。
リーナス(・・・ギルティの奴を倒したけど案外私もアイツと変わらないのかもね・・・)
そう、リーナスはファイズ島で覚醒して以来自分に襲い掛かるものをその手にかけている。ギルティもまた数多くの者達の命を奪っている。だがやらなければやられる、それが戦いなのだ。何気にこういうことはわからない。
リーナス(レスター・・・)
リーナスはレスターとの思い出を振り返る。初めての遭遇、遭難、自宅で二人きり、そして共闘・・・出会ってからたった2日くらいの思い出であったが彼女にとっては忘れがたいものであった。
リーナス(うう・・・レスター・・・)
彼女は湖底で涙を流す。彼女は泣きたいくらいだった。ならばここで泣いたほうがいいかもしれない。
リーナス「うう・・・」
リーナスは泣いた。流される涙は湖の水と一体化していく。彼女の泣いた時間はわずか2分足らずであった。
リーナス(レスター・・・私はあなた無しで頑張れるかな?・・・)
リーナスはそろそろあがるべきと思った。サードが心配しているかもしれないからだ。
リーナスはうずくまっていた態勢を崩し、泳ぎながら水上へと向かう。
リーナス(サードが心配してる・・・早くしないとね・・・)

スリガナル海岸近くの古代語研究所

その頃マークたちは姿を消したミガキ博士を探すべく行動を開始した。近辺の偵察である。
マーク「よし、俺は海岸を見てくるよ、お前達は研究所の周囲を」
フリーダムたち「了解!!」
マーク「それとお前は城へ向かって報告してくれ、念のため、応援を要請してくれ」
フリーダム2「はっ!」
マーク「・・・博士・・・まさかジオン族に・・・」

続く


No.340 騎士ガンダム戦記 フェイズ174「フォルダストの森にて」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年12月23日 (月) 22時28分 [返信]

ガイア軍がミガキ博士誘拐の調査を始めた頃、傷心休暇中のリーナスと護衛役サードはフォルダストの森に来ていた。

フォルダストの森

リーナス「はぁ・・・」
リーナスはため息を吐いた。
サード「またしてもため息・・・傷は深いようですね」
リーナス「え・・・ああ・・・まぁね・・・心のね」
やはり初恋の相手を失う悲しみはそう簡単に拭い切れないようだ。
サード「リーちゃん・・・」
リーナス「あ、前方に湖発見」
サード「おや」
二人の前方に湖が広がっていた。
リーナス「うーん・・・」
リーナスは少し考え込んだ。
リーナス「水浴びでも・・・しようかな・・・」
サード「なぬ!?」

スリガナル海岸近くの洞窟

その頃ミガキ博士を誘拐(?)したマリオンの使い魔たちは遅れてやってきた主人マリオンに怒られていた。
マリオン「まったく!・・・あなた達はもう・・・私は『誘拐してきて』じゃなくて『事情を説明して連れて来て』と言ってたのに・・・」
2体のモンスターが正座して座っていた。
ビギナサンダー「す・・・すみません・・・シャドーの奴が・・・」
シャドークゥエル「俺が悪いですよ・・・かつての癖で・・・」
マリオン「以後気をつけるように・・・」
シャドークゥエル&ビギナサンダー「はっ!」
博士が尋ねてきた。
ミガキ博士「失礼・・・君は私に何を調べさせたいのかね?」
マリオン「あ、そうだった・・・ジャジャ」
ハーピージャジャ「はい」
ハーピージャジャはメモを多数取り出した。それはシャドークゥエルが司令官の私室にあった資料の一部を写したメモだ。シャドーは一度見たものを焼きつくように覚えるほどの記憶力を持っている。
マリオンはそれをパラパラとゆっくりめくって、博士に見せる。
ミガキ「む?これは・・・?キルケーの文字か?」
それに書かれていたのは全てキルケー文字であった。
マリオン「これの解読をお願いします」
ミガキ「なんだと?・・・まさか君はこれの為に使い魔に私を誘拐させたのかね!?」
マリオン「あ・・・使い魔の失礼な行為は誤ります・・・申し訳ございません・・・」
マリオンは頭を下げた。
ミガキ「しかし・・・こんなものをどこで・・・」
マリオン「それについてはノーコメントでございます」
ミガキ「君!」
ビギナサンダー「いいから黙って解読しろ」
ビギナサンダーがミガキ博士に掴みかかろうとするがハーピージャジャに止められる。
ハーピージャジャ「やめなさいって」
マリオン「そうよ」
ビギナサンダー「はいはい・・・」

フォルダストの森 湖

その頃リーナスはフォルダストの森にある湖で水浴びをしていた。
サード「うう・・・」
サードは顔を赤くして湖を背に向けていた。リーナスの一糸纏わぬ姿を見ないようにしているのだ。
彼の横にはリーナスが着ていた衣服が畳んで置いてある。
サード「・・・静かだな・・・」
サードはちらりと後ろを見た。リーナスは頭部だけを水面に出していた。
リーナス「・・・サード・・・私潜るから・・・衣服と装備の防衛よろしく」
サード「え?・・・ちょ・・・」
リーナスはそのまま水中に潜った。
サード「リーちゃん・・・」

続く


No.339 騎士ガンダム戦記 フェイズ173「傷心休暇」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年12月19日 (木) 22時36分 [返信]

ミガキ博士誘拐。それに対して調査を始めることにしたガイア騎士団。だがリーナスだけはその任務から外されていた。と言うのも先の戦いでレスターを失ったショックから立ち直っておらず、仕事が出来そうにないと断定、そして静養の為、彼女の外出が許可された。ただしサードと言う護衛付きで。

ガイア城リーナスとサードの部屋

休暇を命じられたリーナスは外出の準備をしていた。
リーナス「外出か・・・ま、いいか・・・Gセイバーたちなんか仕事みたいだけど・・・」
万が一の為、彼女は剣を隠し持つ。そしてレスターのボーガンも。
リーナス「これも持って行こう・・・」

ガイア城下町

リーナスとサードの二人は城下町をほっつき歩いていた。
リーナス(ふう・・・サードが護衛付きか・・・まぁ私は狙われているから・・・)
サード「あの・・・リーちゃん?」
リーナス「んー?・・・何?」
サード「あー・・・どこに行きますかね?」
リーナス「あ・・・どうしよ?」
サード「そんな事言われても・・・目的地はあなたが決めてください」
そんな事言われてもリーナスはガイア国内にはあまり詳しくない。任務で巡った所しか知らない。
リーナス「う〜ん・・・無理、私この国のエリアなんてあまり知らないから」
サード「そうですか・・・」
リーナス「なら・・・適当にこの近辺を歩き回る・・・」
サード「あ・・・そうですか・・・」
リーナス「なんか町中じゃ気が晴れないって感じがするわ・・・」
リーナスは先に進んでいく。
サード「ちょっ・・・リーちゃん!」
サードが後を追う。

スリガナル海岸近く 古代語研究所

剣士マーク率いる小隊が研究所に到着した。
マーク「ふむ・・・コアピジョンの言うとおりだな・・・研究室が荒らされてる・・・」
フリーダム1「ええ・・・」
マークは足元に注意して室内を進む。
フリーダム2「博士は無事でしょうかね?・・・」
マーク「無事であって欲しいね」
フリーダム1「はい、だがいったい誰だ?博士をさらったのは?」
マーク「まさか・・・」
マークは内心思った。またジオン族の仕業ではないかと。

その頃のリーナスは・・・
ガイア国内フォルダストの森

ここは王都の北にある自然溢れる緑地エリア「フォルダストの森」。凶暴なモンスターはあまりおらず平穏なエリアである。ただ以前のジオン族の攻撃以外は。だが復興で緑地は元に戻り、かつての落ち着きを取り戻した。リーナスとサードは適当にここに来ていた。
リーナス「ふう・・・」
サード「リーちゃん・・・何故にため息?」
リーナス「いや・・・でも良い所だね、こんなところがあったんだ」
サード「まあね」
リーナス(レスターが生きていれば・・・一緒にここに・・・)
リーナスはそんなことを考えていた。だがすぐに振り払おうとする。
リーナス(いけないいけない!・・・でも・・・)
サード「リーちゃん?」
リーナス「あっ・・・何?」
リーナスは我に返る。
サード「どうしたのですか?」
リーナス「な・・・なんでも・・・ないよ・・・」
リーナスはすぐに先へ行く。
サード「まるで過去を振り払おうとしてますな・・・」

続く


No.338 騎士ガンダム戦記172「博士誘拐さる!?」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年12月16日 (月) 22時39分 [返信]

コアピジョンの報告でミガキ博士が失踪した事はネクティスに伝えられた。

ガイア城内ネクティスの研究室

ネクティス「なんてこった・・・」
ジャグラー「どうする?」
ネクティス「うむ・・・デルタ団長にこの事を伝えて・・・」
こんこん!とドアをノックする音が聞こえた。
ネクティス「開いてるよー」
出てきたのはデルタガンダムだった。
デルタ「どうした?んで博士は?」
ジャグラー「グッドタイミング」
デルタ「え?」
ネクティス「実は・・・コアピジョンの報告によるとミガキ博士が研究所から消えてるみたいなんです・・・」
デルタ「何ぃ!?」
コアピジョン「研究所が荒らされてたので・・・博士もいませんでした・・・恐らく・・・」
デルタ「うむ〜・・・だが誘拐じゃないかもしれないがとりあえず調査してみるか・・・」
ネクティス「ですね」
と言う事で剣士マークが兵士フリーダム4名と共に現地へ向かった。

スリガナル海岸近くの洞窟

その頃の博士はと言うと・・・やはり捕まっていた。
ミガキ「くっ・・・君達・・・どういうつもりなのかね?3日もここに閉じ込めて・・・」
捕まえた犯人はグレムリー軍のダークウィッチマリオンの使い魔モンスターたちだ。シャドークゥエル、ビギナサンダーだ。
ビギナサンダー「悪いな、これはご主人の命令でね」
ミガキ「ご主人だと?」
シャドークゥエル「ええ、俺らのご主人様のね」
ビギナサンダー「今来るはずだ・・・」
その時、洞窟に二つの影が入ってきた。一つは青い髪の気弱そうな魔女。グレムリー軍のダークウィッチマリオンである。もう一つは赤い体に羽根の生えたモンスターハーピージャジャだ。
マリオン「あなた達・・・!何してんの!?」
シャドークゥエル「何って・・・ミガキ博士を連れてきたんですよ!」
マリオンは博士を見た。彼は縛られているではないか。どう考えても無理やりつれてきたようだ。
マリオン「まさか・・・強引に・・・」
ハーピージャジャ「あら・・・?」
ビギナサンダー「何が問題ありますか?」
マリオン「大有りよ!私は誘拐して来いって言ってないわ!ただ博士を連れてきてって言ったのに・・・」
シャドークゥエル「あ・・・すみません・・・かつての癖が・・・」
実はシャドークゥエルはマリオンの使い間になる以前はマフィアに属しており、誘拐などをしていた事があった。生きた影のモンスターである彼にとって誘拐は得意分野なのだ。
シャドークゥエル「それにご主人は昨日まで出張に行ってて忙しかったって言うし・・・」
マリオン「んもう・・・これがもし上層部にばれたら・・・」
ハーピージャジャ「確実に処断決定・・・」
マリオンたちは背筋を凍らせた。
ミガキ「君かね・・・連中に私を連れてこさせたのは・・・」
マリオン「ええ・・・まぁ・・・」
ミガキ「何の目的で?」
マリオン「実は・・・あなたに調べて欲しいものがありまして・・・」

ガイア城内通路

その頃リーナスは・・・
リーナス「はぁ・・・」
相変わらずのようだ。ため息を吐いた。
リーナス「レスター・・・」
そんな彼女をデルタやGセイバーが見る。
Gセイバー「アイツに博士の事を話すか?」
デルタ「いや、多分この間のダメージから立ち直ってないんだ・・・このままじゃ仕事も出来そうにない・・・」
Gセイバー「ああ、剣の練習もまったくやれてない。だがボーガンの練習はやっているけど」
サード「どうしますかね?」
デルタ「なら気分をリラックスさせる為、静養を兼ねて奴を外出させるか!」
Gセイバー「ちょっと待て!・・・アイツを外に放り出したらジオンに・・・!」
デルタ「大丈夫、一人にはさせんよ、護衛は付けるよ」
サード「そうですか、ならばサードが護衛を担当しましょう」
Gセイバー「サード・・・なんで?アイツの保護者である俺が・・・」
サード「いえ・・・なんとなくサードにはわかる気がするのです・・・現在のリーちゃんの気持ちが・・・」

続く


No.337 騎士ガンダム戦記 フェイズ171「傷心」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年12月09日 (月) 21時47分 [返信]

雪山イーズ山で吸血鬼ガンダムギルティを倒したリーナスたち。だがその代償は何気に大きかった。
リーナスと恋仲になったバンパイアハンターレスターの死であった。

ガイア城城壁付近

雪山での死闘から3日後、リーナスは壁に座り込んでいた。まだレスターの死から立ち直っていないのだ。
リーナス「はぁ・・・」
彼女の腰にはレスターの形見のボーガンがぶら下がっていた。最近はボーガンの使い方を教わったりしていた。
サード「あ」
そこにサードセイバーが現れた。
サード「あの・・・リーちゃん?」
リーナス「あ、サード・・・」
リーナスはサードに顔を向けた。かなり元気が無い。それほどのショックなのだ。
リーナス「悪いけど・・・一人にさせて・・・」
サード「・・・了解・・・」
サードはその場から去る。サードは雪山での事を報告書と二人の兄から聞いた。リーナスの恋バナもだだが、これはGセイバーから聞いた。その為サードを初め、マークWなどの現場にいなかった者達もリーナスの事を気遣ってか誰も話しかけなかった。
サード「うう・・・困りました・・・」
サード達はある事をリーナスに伝えたかったのだが本人がショックから立ち直れない以上、報告し辛かったのだ。

ガイア城内通路

マークW「サードか」
通路を歩いていたサードはマークWGセイバーの二人とばったり会った。
サード「兄様にマークW、リーちゃんと会いましたが・・・」
Gセイバー「一人にさせてくれって言われたんだろ?」
サード「ご名答」
サードがため息を吐いた。マークWもため息を吐く。
マークW「俺もわかるよ、好きな奴を殺されちゃあ・・・」
Gセイバー「ああ・・・悲しいものだな、俺も濃いと直感した時アイツに春が来たと思ったが・・・案外短かった・・・」
マークW「んでどうするよ?例の事」
例の事とはあの文字の解読結果の件である。
Gセイバー「今はアイツにそれを言う状況じゃない・・・かなり落ち込んでいるしな・・・」
サード「にしてもおかしいです」
サードが言い出す。
サード「4日かかると言った割には解読結果が応答無しだなんて・・・」
Gセイバー「・・・ああ・・・おかしい・・・どういうことだ?」
そう、実はミガキ博士からの返答が解読依頼から1週間経ってもまったく無いのだ。4日かかると言っていたはずなのに。サードはそれをリーナスに報告したかったのだ。
Gセイバー「まさか・・・あの博士に何かあったか?」
マークW「だそうだな・・・ネクティスの奴がやけに遅いからってコアピジョンを研究所に派遣したらしい」

スリガナル海岸近く 古代語研究所

そう、Gセイバーの予感は当たっていた。
コアピジョンが到着した時には研究所には何故か博士はいなかった。
コアピジョン「あれぇ〜?・・・まさかこれって・・・」
研究所はなにやら荒らされたように散らかっていた。
コアピジョン「こりゃあ・・・大変な事になったな・・・これはもしや・・・!誘拐!!」
ミガキ博士は何処へ!?

続く


No.336 騎士ガンダム戦記 フェイズ170「雪原の墓標」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年11月28日 (木) 21時19分 [返信]

リーナスはレスターを殺された怒りに任せて吸血(バンパイア)モンスター騎士ガンダムギルティを撃滅した。
だがレスターはもう帰らぬ人となった・・・

イーズ村

セカンド「皆・・・よく戻ってきたな・・・」
デルタ「まぁな・・・だが・・・」
皆浮かない顔をしている。そしてセカンドは誰かいない事に気づいた。
セカンド「あれ・・・?あいつは・・・まさか・・・」
ジェムズガン「ああ・・・悲しいことだが・・・レスターは・・・」
セカンドはリーナスの方を見た。リーナスはかなり落ち込んでいた。彼女はレスターの装備を全て持っていた。
セカンド「おいおい・・・なんてこった・・・」
Gセイバーがセカンドに言う。
Gセイバー「しばらくアイツには何も話しかけない方がいいかも知れないな・・・」
彼女の保護者兼上官のGセイバーも彼女の落ち込みようは理解できる。何故ならば彼女はレスターのことが好きになっていたからだ。
デルタ「今回は犠牲が大きかったな・・・アイツにとっても・・・」
リーナスがジェムズガンに近寄り、話しかけた。
リーナス「ジェムズガン隊長・・・レスターの遺体の埋葬は・・・私にやらせてくれません?・・・」
ジェムズガン「・・・いいぜ・・・」
Gセイバー「リーナス・・・」
リーナスはレスターの遺体を彼の自宅近くに埋めた。Gセイバーとジェムズガンも付いて行った。

レスター宅

リーナス「・・・う・・・」
リーナスは黙々とレスターの埋葬を行い、完了した。そして墓標としてたまたまそこら辺にあった木の棒をくくり付けた彼の剣を突き刺した。
リーナス「レスター・・・安らかに・・・」
リーナスは墓標に向かって敬礼する。
Gセイバー「・・・」
ジェムズガン「・・・」
Gセイバーとジェムズガンも墓標に向かって敬礼する。
Gセイバー「人々の為に果敢に散ったバンパイアハンターに黙祷・・・!」
そして2分くらい立った。
リーナス「・・・Gセイバー・・・そろそろ帰還する?」
Gセイバー「・・・ああ・・・」
3人はそのまま村へ向かった。
リーナス「レスターの家・・・どうなるのかな?」
ジェムズガン「とりあえず・・・見張り所か何かにするさ・・・」
リーナス「・・・ありがとうね・・・」
村へ帰還するとリーナスたちは王都へ帰還して行った。
リーナス「レスター・・・」
リーナスの手には彼の使っていたボーガンが握られていた。リーナスが初めて経験した恋は無残にも雪原に散った。

続く


No.335 騎士ガンダム戦記 フェイズ169「この攻撃に怒りと悲しみと憎悪を」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年11月26日 (火) 21時59分 [返信]

レスターを殺されたリーナスは怒りのあまりにギルティに立ち向かう。

リーナス「絶対許さない・・・殺る・・・絶対殺る・・・」
Gセイバー「おーいリーナス・・・冷静になれよ・・・」
リーナス「ちょっと黙ってて・・・」
リーナスの声が何気に怖い。怒りに満ちている。流石に付き合いが長いGセイバーやデルタもこんな彼女を見たのは初めてだ。
ギルティ「お怒りのところ悪いけど!!」
ギルティは鎌を振り下げる!だがリーナスはそれをかわす。
リーナス「っ!!」
ギルティ「怒ってる割には冷静みたいね」
サンドレオンはと言うとまたデルタとジェムズガンと交戦中だ。
サンドレオン「とりゃあ!」
サンドレオンの斬撃攻撃はデルタにかわされる。どうやらサンドレオンの攻撃を見切り始めている。
サンドレオン「くそっ!」
デルタ「どうやらお前の上司はうちのものを怒らせちまったようだな!」
サンドレオン「バンパイアハンターの一人や二人なんか知れた事か!!」
デルタ「お前らにとってはな、だがアイツにとってはレスターは特別だったんだ!」
ジェムズガン「よくもやってくれたな!ゲスども!」
サンドレオン「そうかい!」
二人が戦闘を行う中リーナスがまたギルティに掴みかかろうとしていた。もはや剣を使うつもりは無いように見える。
リーナス「っ!待てっ!」
リーナスの追跡に対してギルティは浮遊で避けていた。
ギルティ「ほーら捕まえて御覧なさい!」
リーナス「ムカつく!」
ギルティ「今度は私が捕まえてあげる!」
ギルティはリーナスに向かって突撃してきた。血を吸うつもりだ!
リーナス「くっ!」
Gセイバー「させるか!」
Gセイバーたちがギルティに切りかかった。
Jセイバー「とりゃあ!」
ジムブリザード「レスターの仇!!」
だがギルティは鎌で攻撃を受け止めた。
Gセイバー「リーナス!冷静になれ!考えて戦え!」
リーナス「でっ・・・でも・・・!」
ギルティ「とおりゃあ!」
Gセイバーたちがギルティに払いのけられる。
Gセイバー達「うわあ!」
ギルティ「寄って集るとは良い度胸ね!」
Gセイバー「そうでもしないとお前を倒せそうに無いからな」
リーナス「考える・・・か・・・」
リーナスはある事を思い出し、レスターの亡骸へ向かった。レスターの剣とボーガン。これで奴を仕留める。それがレスターの遺言だからだ。
リーナス「レスター・・・行くよ・・・」
ボーガンと剣を持ってリーナスは向かう。ギルティを討つために。
ギルティが血を吸い取ろうとGセイバーに近寄る。
ギルティ「うふふふ・・・今度はあなたを頂くわ・・・」
リーナス「ギルティ・・・あなたを絶対打ち倒す・・・!」
リーナスがギルティに告げた。ギルティは今度はリーナスへ矛先を向ける。
ギルティ「ふうん・・・吸われたいんだ・・・あなた・・・!」
ギルティが襲い掛かろうとした時、隙を見てGセイバーがギルティの足に剣を刺した。
ギルティ「ぎゃっ!」
Gセイバー「隙を見せやがって!」
リーナス「Gセイバー・・・ありがとう!」
ギルティ「ぐううう・・・ならあなたを!!」
Gセイバー「今だ・・・!リーナス!」
ギルティがGセイバーを噛み付こうとしたその直後だ。リーナスが至近距離でボーガンを発射した。
リーナス「食らえ!」
対吸血鬼用の矢はギルティの体に多数刺さった。
ギルティ「ぐああああ!・・・」
リーナスは全ての矢を撃ちつくすと今度はレスターの剣でギルティを滅多斬りにした。
リーナス「このぉ!!!レスターの仇!」
ギルティ「ぎゃあああ・・・・!」
サンドレオン「うわあ!ギルティ様!」
流石のサンドレオンも動揺している。デルタとジェムズガンが隙を見て攻勢に出る。
ジェムズガン「よそ見してる場合か!」
デルタ「食らえ!」
二人の斬撃がサンドレオンの鎧にひびを入れた。
サンドレオン「うわああ!」
斬撃の勢いでサンドレオンは飛ばされる。
リーナスはとどめの一撃を加える。対吸血鬼用矢、最後の一本、リーナスはそれを手に持ってギルティ目掛けて刺す。力いっぱい、初めて知った怒りと悲しみと憎悪をこめて!
リーナス「このおおおおお!!」
ぐさああ!
ギルティの頭部に矢が刺さった。
ギルティ「そ・・・そんな・・・100年ぶり・・・に・・・目覚めたら・・・」
ギルティはそう言い残して爆発した。
デルタ「おお・・・」
ジェムズガン「や・・・やった!・・・」
Jセイバー「おお!」
Gセイバー「勝った・・・な・・・!」
リーナス「はぁ・・・はぁ・・・」
サンドレオン「そ・・・そんな!・・・」
サンドレオンはそう言ってその場から逃げ去った。
リーナス「はぁ・・・はぁ・・・」
Gセイバーがリーナスに駆け寄る。
Gセイバー「リーナス・・・?大丈夫か?」
リーナス「だ・・・大丈夫だよ・・・」
リーナスの目から一粒の涙が流れた。それは血に染まった雪原に零れ落ちたのだった。

続く


No.334 騎士ガンダム戦記 キャラのモチーフ紹介4 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年11月21日 (木) 21時30分 [返信]

久々にキャラのモチーフ紹介です。

ガイア軍サイド

戦士ジェムズガン=RGM−119ジェムズガン初期生産型(V−MSVより)
ドーベルメタス=MSA−005Sメタス改(Z−MSVより)
兵士ジムブリザード=RGM−79D寒冷地用ジム(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争より)
僧侶Gキャノン=F71Gキャノン(機動戦士ガンダムF91より)

その他

バンパイアハンターレスター=モチーフ無し!オリジナル
吸血(バンパイア)モンスター騎士ガンダムギルティ=ガンダムデスサイズギルティ(新機動戦記ガンダムW ティエルの衝動より)
氷獣戦士ガンダムサンドレオン=ガンダムサンドレオン(新機動戦記ガンダムW ティエルの衝動より)
ミガキ博士=ミガキ(ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079より)

最近グレムリー出ていないのでそろそろ出そうかね・・・


No.333 騎士ガンダム戦記 フェイズ168「ブチギレリーナス」 投稿者:GX−9900   投稿日:2013年11月19日 (火) 21時45分 [返信]

イーズ山での戦いは大変な事態に突入した。なんとレスターがギルティに撃破されたのだ。初めての初恋相手を殺されたリーナスは・・・

リーナス「あああ・・・!!」
Gセイバー「リーナス・・・」
デルタ「なんて奴だ!」
ジェムズガン「れ・・・レスター・・・!!」
ギルティ「うふふふ・・・悲しんでいる場合?」
ギルティはそれでも襲ってくる。
デルタ「くっ!応戦しろ!」
Gセイバー「くそっ!貴様!!」
Gセイバーがギルティに斬りかかる。だがギルティは今度はGセイバーも手にかけるつもりでいる。
ギルティ「さっきのじゃ物足りないわ!」
Gセイバー「やるかよ!!」
デルタとジェムズガンもサンドレオンと交戦中だ。
サンドレオン「お前らもあのハンターと同じ目にあうことだな!」
ジェムズガン「黙れ!!よくもレスターを!」
デルタ「このままお前達を生かしておくものか!」
リーナスはと言うと・・・
リーナス「うっうぅ・・・」
泣いていた。これまでにないほど泣いていた。自分が好きになった男を殺されたのだ、目の前で。
リーナス「・・・」
Gセイバー「・・・リーナス!何やってんだ!」
Gキャノン「奴の防御はもう無い!一気に攻めるぞ!」
Gキャノンが呪文を唱えて魔法攻撃をした。
Gキャノン「ムービルフィラ!!」
電撃光線がギルティを襲う。
ギルティ「くぅっ!やっぱ魔法はきついわね!」
Gセイバー「とりゃああ!」
Gセイバーが一気に畳み掛ける!だがギルティの鎌に払いのけられた。
Gセイバー「うおっと!・・・」
Gセイバーはリーナスを見た。彼女は悲しみのあまり挫折しているような姿勢で動こうとしない。
Gセイバー(好きになった男を殺されちゃあ・・・)
そう、Gセイバーは見抜いていた。リーナスとレスターがお互いに恋に落ちていたと。だがこんな悲恋になるとは思いもしなかった。それはリーナスも同じだった。こんな事態になるとは・・・
Gセイバー「リーナス!立て!戦え!奴の仇討たないと!」
ギルティ「打てればの話だけどね!」
ギルティがリーナスに向かう。今度はリーナスを狙う気だ。
ギルティ「すぐに会わせてあげるわ!」
リーナス「・・・仇・・・」
リーナスはレスターの剣と矢を持つと立ち上がった。
リーナス「・・・許さ・・・ん・・・」
ギルティ「え?」
リーナスの声が怒りに震えているような感じだ。そう、リーナスは悲しみつつかなり怒っていた。
リーナス「あんた・・・だけは・・・生かさない!」
リーナスは魔法攻撃をした。
リーナス「ムービムナグマ!!」
ムービムナグマと言う魔法光線がギルティ目掛けて発射された。
ギルティ「きゃああ!!」
ギルティはとっさに避けるも左肩に直撃した。
ギルティ「ぎゃああ!!」
サンドレオン「うわあ!ギルティ様!」
Gキャノン「あ・・・あれは・・・もしや・・・」
Jセイバー「ええええ・・・」
デルタ「うわあ・・・」
Gセイバー「リーナス・・・すっげー怒ってる・・・マジギレ状態だ」
そうリーナスはブチ切れたのだ。
リーナス「あんたは・・・!あんたはこの世から消え去るべきだわーーー!」
リーナスは怒りに任せてギルティをビンタしまくる。物凄いスピードで。
ギルティ「げぶげぶげぶげぶっ!!」
ギルティはビンタで吹っ飛ばされる。リーナスは容赦なく攻撃を加える。
リーナス「ムービバルーカーン!」
バルーカーンよりも威力が強いムービバルーカーンを雨あられのように浴びせまくる。
ギルティ「くっ!」
ギルティは鎌を構えた。やられ続けるわけにもいかない。
リーナス「っ!やらせない!あんたに反撃なんかさせない!」
リーナスは剣を投げつけた。だがギルティの振るった鎌にはねつけられて地面に刺さる。
リーナス「くっ!・・・」
ギルティ「無駄よ!」
リーナス「がるるる・・・」

続く




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