遺跡調査から1週間と3日後。
ガイア城外壁
リーナス「ふう・・・」 リーナスはつかの間の休日であった。だがやることがあまり無いので外壁付近にたむろしていた。 リーナス「休日と言っても・・・何をすればいいんだか・・・」 それに彼女は狙われている身だ。変な所で敵と出くわすわけにはいかない。 リーナス「どうしようかな・・・?」 リーナスはふとある場所を思い出した。 リーナス「・・・イーズ山・・・」 亡き恋人レスターの眠る山。東から6キロ離れているので少し時間がかかる。 リーナス「一人で行くと色々と大変そうかもしれない・・・」 何より道中に敵が現れるかもしれないし、皆に余計な心配をかけたくないのだ。 彼の墓参りに行きたかったリーナス。だが。 Gセイバー「いいぞ、行っても」 リーナス「!」 いつの間にかGセイバーがいた。 リーナス「いつの間に・・・てか聞いてたのね」 Gセイバー「何となくそこを通りかかっただけだし偶然聞いた」 リーナス「うん・・・でもやっぱやめるよ・・・いつ敵が現れるかもしれないし・・・」 Gセイバー「リーナス・・・」 リーナス「レスターの墓参りは今度にするわ!」 Gセイバー「お前・・・」 リーナス「さて・・・どこに・・・あ」 リーナスはまたある場所を思い出し、決めた。 リーナス「Gセイバー、私フォルダストの森に行くわ」 Gセイバー「え?何で?」 リーナス「何となく行きたくなったのよ、あの時はマリオンたちのせいでジャマされたから」 あの時。それはリーナスが傷心でサードと共に行った時にマリオンたちと遭遇して戦闘になった時だ。 リーナス「それじゃ」 Gセイバー「待て待て、気をつけろよ・・・」 リーナス「大丈夫よ、念のため武器は持っていくわ」 そしてリーナスはフォルダストの森へ向かったのだった。 Gセイバー「大丈夫かな?」
フォルダストの森
リーナス「ふう・・・」 リーナスは森へ到着すると湖に向かった。森に来た目的は水浴びだった。いや水浴びとは名ばかりの潜水だ。 リーナス「んっ・・・」 リーナスは全てを脱ぎ、一矢纏わぬ裸体となる。 リーナス「・・・何だか少し体が・・・胸が大きくなったような・・・」 リーナスは両手を自分の胸に当てた。 リーナス「さて・・・」 そして彼女は湖へ入った。 リーナス「はあ・・・何だろう・・・こうしていると落ち着くなあ・・・そして気持ち良い・・・」 彼女は心が安らいだような気分だった。 リーナス「・・・レスター・・・私は元気だよ」 彼女は亡き恋人の名を呟いた。
その頃 ミガキ博士の研究所
ミガキ「ま・・・まさか・・・」 研究室で遺跡から回収した石版の解読にいそしんでいたミガキ博士は・・・ ミガキ「これは・・・偶然なのか?キルケーの女王の名前が・・・」 ミガキ博士は何度も解読しなおしたがやはり同じ答えだった。 ミガキ「まさか彼女が・・・それに・・・」 ミガキはある石版を手に取る。それは怪物が町を焼いているような絵が刻まれたものだった。 ミガキ「こいつが・・・キルケーを滅ぼした犯人であることに間違いない・・・」 その怪物はまるでカラスのような漆黒に染まっており翼を4本生やし、2本の角を持っていた。まるで禍々しい怪鳥のような姿だ。そしてその顔はMS族の様な感じであった。 この怪物は一体・・・
続く
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