レイブンの正体。それは大昔にキルケー王国を攻撃・壊滅させたモンスターだった。 それを奪取した日記で知ったダークウィッチマリオンとその使い魔たち。
マリオン「あいつの目的・・・わかっちゃったね・・・」 ビギナサンダー「ええ・・・でもどうしますか?」 ハーピージャジャ「続きを・・・見ましょう・・・」 日記を見ているうちに彼らはある記述を見つける。
「K月A日 私はリグ地方支部に参謀の一人として着任した。古代遺跡調査を楽にさせるためのジークジオン様の配慮らしい。私の復讐に協力してくれるのか、もしくは私のリグに対する復讐心とリグ中に眠るキルケーの遺産を利用したいのか。確実に後者だろう。リグにはグレムリー公国のように我々ジオン族に協力する国もあるが、逆に歯向かう国もある。ガイア王国がそれだ。どうやらあの国は粘り強く我々に抵抗しているようだ。」
「K月C日 ジークジオン様によると厄介な奴がジオン族に逆らっていると言う。その名は騎士(ナイト)ガンダムと言う奴だ。スダドアカワールドの様々な国々に伝わると言う伝説の勇者だと言う。それがラクロアとか言う国に現れたらしいのだ。ガンダム。あのキルケーにも名前が伝わっていたと言う。そしてガンダム族のものが僅かしかいなかった様だった気がする・・・」
マリオン「騎士ガンダムが現れた頃ね」 シャドークゥエル「ラクロア・・・そう言えばそんな名前の騎士が現れて魔王サタンガンダムを倒したとか」 ハーピージャジャ「そう言えばそうだったわね」
「K月D日 私は自分の体にある物が付着していることに気づいた。今更ながら。それはリーナス・キルケニアス女王の髪の毛数本だ。そう言えばあの戦いでアイツの髪を掴んだなあ。その毛には魔力が微弱ながらもあった。この髪の毛を何かに利用できないだろうか?」
マリオン「何気に迂闊者ね・・・気づけないなんて・・・」
「K月H日 ジークジオン様の手下であるサタンガンダムの奴が騎士ガンダムによって敗れ去ったという情報があった。奴は三種の神器を手に入れたと言う。奴はかなりやばいらしい。ジオン族の脅威にもなりかねない。早めに手を打たねばならない。既にジークジオン様は伝説の巨人とやらを使って何かをしようとしているらしいが・・・」
マリオン「・・・伝説の巨人・・・まさかサイコゴーレムのときね」 伝説の巨人サイコゴーレム。以前ジオン族では神官マクベ・カッツェと呪術師メッサーラ指揮の元、スダドアカワールド征服のためにかつて世界を壊滅状態に追い込んだという伝説の巨人を操る作戦が行われていた。その作戦はラクロアなどの国を壊滅状態に追い込むなどの成果を上げたほどだった巨人は騎士ガンダムの手で倒されてしまい作戦は潰れた。
「K月K日 とある場所で遺跡を発見し忍び込んだ所、面白いものを発見した。それは複製人間クローンの製造法だ。キルケーでは魔法と錬金術で髪の毛一本から人造人間ホムンクルスを生み出したと言うらしいのだ。そうだ、あの女王の髪の毛を使ってホムンクルスを作ってみよう。そしてジークジオン様の理想と私のリグ地方全滅の野望を実現させる最強の切り札を生み出すのだ。」
マリオン「まさか・・・それが・・・リーナス」 さらに続きを読む。
「K月L日 ホムンクルス開発のための研究を開始する。時間はかなりかかるかも知れんが必ずやり遂げてやる。ついでに遺跡調査もな。」
ホムンクルスの研究の事ばかりがしばらく続く。そしてある記述を見つける。
「A月A日 ジークジオン様に例の計画を提案した所、許可を貰った。そして私に開発拠点としてファイズ島を与えたのだった」
マリオン「ファイズ島・・・あの島ね・・・秘密基地があったと言う噂の・・・」
「B月T日 信じられない・・・ジークジオン様がガンダムどもに敗れてしんだだと?ふざけるな!まだ計画は完成すらしていないのに・・・どうやら他の連中はパニック状態だ。敵が一気に反抗に乗り出したと言う。敵もジークジオン様のしが伝わったようだ」
シャドークゥエル「ジークジオン様がやられた時か。この時確かガイアの連中が反抗を開始し始めたなあ」 ハーピージャジャ「それで色々と総崩れになったとか・・・」
「B月U日 この地方の我が軍団は総崩れとなった。最高司令官であった邪悪将軍バイスも戦死したという。あの男は色々とうるさかったなあ。そしてこの拠点にいる者たちも逃げ出すという。私だけは逃げない!絶対に!」
「B月V日 悔しいが一旦島を離れてグレムリー公国に潜伏しよう。定期的に例のホムンクルスを見に行っておこう・・・」
最後のページにたどり着く。 マリオン「これが・・・最後のページよ」
「C月N日 グレムリー国王ギレンに例のホムンクルスの事を喋った。リグ地方を制圧できる最強の秘密兵器だと話してあるがそれは違う・・・私の復讐を成し遂げるための道具なのだ!いずれはギレン王よ・・・御主には消えてもらう。グレムリーの民ともども・・・」
これで最後だった。最後の記述であった。 マリオン「これは・・・確実に危険ね・・・レイブン・・・」 シャドークゥエル「アイツは・・・この国にとっては危険な存在・・・ですね」 ビギナサンダー「謀反を画策・・・だな」 ハーピージャジャ「どうします?この証拠があるんだからギレン王様に密告しちゃいます?」 マリオン「そうしたいけど・・・王様はレイブン司令を信頼しているから・・・」 その時、誰かがドアをノックしてきた。 一同「!!」 彼らはびくっとした。 スカーレットキュベレイ「マリオンちゃ〜〜ん。いる〜〜?」 その声の主はスカーレットだった。 マリオン「ああ・・・いるけど・・・ちょっと待ってて!」 マリオンたちは本2冊を隠す。そしてマリオンはドアへ向かう。そして開く。 マリオン「何かしら?」 スカーレットC「この間借りてた本を返しに来たの」 マリオン「ああ〜ありがとね・・・それじゃ。私はちょっと使い魔達と遊んでてね・・・」 マリオンは本を受け取るとそそくさとドアを閉めた。 スカーレットC「マリオンちゃん・・・何か隠し事かな・・・?何を隠してるの?」
続く
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