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神経内科医がおこたえします |
このコーナーは皆さんにパーキンソン病およびその関連疾患のいろいろな質問をお書きいただき、それについて専門医の先生に答えていただきます。 利用の際の注意など質問される方並びに読者の方はここをクリックして説明をごらん下さい
★過去ログ★2007年11月以降を掲載(現在閲覧できません) ★ |
2012年12月以後の相談 | ||
●このページのもくじ● | ||
[1]アルツハイマー型認知症併発
著者:家族| 出版社:81 |
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[2]回答パーキンソン病と診断されてから2年ですでに高度の認知症を指摘されており、うつ症状を伴うことからも、アルツハイマー病合併というよりはレビイ小体型認知症(DLB)ではないかと思われます。(パーキンソン病と診断される数年前から記銘力低下などのアルツハイマー病症状があったなら、アルツハイマー病にパーキンソン病を合併した可能性はありますが)
80歳を超えてしかも経過6年で2時間おきに8錠もネオドパストンを服用し、認知症、幻覚等があるにもかかわらず、大量のアゴニストやシンメトレルが入っており、このお手紙だけでは実態が理解できかねます。 主治医とよくご相談のうえ、必要ならセカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。 1.高齢者のすくみ足は歩行器等支持があれば改善するものもあります。L-dopa に反応する場合もあります。それらで改善しない場合は、治療はなかなか難しいです。 2.排便にかなりこだわってしまう方はうつを伴うDLBの方に時々見られます。デパスで気分転換でやや良いようでしたら、それを続けられるほうが良いと思います。他の薬剤としては、やはり安定剤または抗うつ薬などになると思います。 3.ジスキネジアもデパスで一部改善するようで、症状のかなりの部分は実際にドパミン不足よりも、不安によるものが多いように思われます。アリセプトはDLBのほうがアルツハイマー病よりも効果が高いといわれています。また、メマリー、レミニール、リバスタッチ(イクセロン)、もいずれもDLBに効果があると報告されています。 村田美穂先生/ 2012年11月10日 (土) 16時41分
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[7]追加質問と回答追加質問先日は、ありがとうございました。介護に追われ、お礼のご挨拶が遅くなりました、お許し願います。 日々、動けなくなる妻を見ておりますと、他に良薬は無いものかと案じております。ご多用中、ご迷惑をおかけしますが、次の2項目について、ご教示願います。なお、妻の病状、服薬状況など、一部変更、加筆しました。 1,村田先生のご発見のゾニサミドは、妻の現況に効果があるでしょうか。 2,アリセプト5mgをH.22/7月まで服用、副作用があるとのことで中止しています。復活した方が良いでしょうか。よろしくお願いします。 回答(村田美穂先生)ゾニサミドは比較的幻覚が出現しにくく、運動症状は改善しやすいので、試してみる価値はあるとは思います。 必ず効果があるかどうかはなんともいえません。 アリセプトの中止理由が副作用があるからとのことですが、本当に副作用があったなら、アリセプトは使わずにレミニールなど別な薬にするほうが良いと思います。副作用が出るかもしれないからという意味であるのならば、再開してみる価値はあると思います。 パーキンソン病やレビー小体型認知症では疾患の進行により日々動けなくなるということはなく、むしろ、運動が少ないためにいっそう動きが悪くなることのほうが多いです。そういう意味ではしっかりリハビリテ-ションをしたいただくことが有効だと思います。 / 2012年11月30日 (金) 14時23分
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