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(136)投稿日:2005年01月28日 (金) 02時52分
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2005年01月09日 株式市場禁断のテーマ 最近は原油上昇がよく株式市場の話題に上るが、この商品市況上昇の原因は、ヘッジファンド等の買い仕掛けは勿論あるのだろうが、それ以上にやはり、中国の経済成長が原油上昇の一因に挙げられるということについては論を待たないであろう。
まあ日本における原油上昇の経済面へのインパクトはオイルショック時とはエネルギー効率が格段に違うことと、もともとガソリン等の末端小売価格の6割以上が税金であるため、最悪原油が倍の価格まで上昇しても国が税金を放棄すれば壊滅的な大打撃にはならないはずであり、実はそれほど日本国全体としては現時点では深刻な問題ではないはずである。
個人的にはむしろ原油よりもレアメタルの価格の方が遥かに重要で、神経を尖らすべきだと思っているが・・・
まあそれはともかくとして、中国経済が今後も紆余曲折ありながらも経済成長すると仮定した場合、近い将来に日本にとって一番の問題になるのは実は食料なのでは無いかと考えている。
現在は確かに食料危機とかいうイメージには程遠く一笑に付されるのがオチなのだが、それは東西冷戦が終了し、他国からの食料輸入が安価でスムースに行われているからこそであり、中国の様な人口の多い国の生活水準が平均的に上昇して中国国民全員に腹いっぱい食べられると、多分国内消費で手一杯になり輸出になど回してくれず一瞬にして小麦などは干上がってしまうかもしれない。
実際に世界には穀物を制する者は世界を制すると言う意味で穀物メジャーという言葉もあるくらいで(普通メジャーという言葉は国際石油資本であるシェル等を指す。ちなみに米のカーギルやADMが穀物メジャーの代表会社である)日本人は平和ボケしすぎて食料自給率の低さを忘れてしまっているように思えてならない。
またこの意見への反論として、世界中の家畜用の飼料の1/10が、貧しく飢えている人々のもとに行けば、世界の飢餓は消えてなくなると言われているのも確かに事実かもしれないが、逆に言うならその配分と価格のさじ加減を握っているのが穀物メジャーであり、現実的にはそんなことは起こりえないだろう。(ちなみに中国は国策ということで小麦在庫等は公表していない)
まあ原油は高くなっても結果的には太陽電池等の代替エネルギー開発が進むが、食料は代替食料という訳にはなかなかいかない。実際に農水省のホームページで平成14年度食料需給表を見ると、自給自足できそうなものは米・イモ類・野菜・鶏卵くらいである。
もちろん中国国民も農業が一番儲かるのであれば最終的には農業に設備投資するのだろうが、かつての日本がそうであったようにやはり瞬間的には工業化するほうに人は傾斜するだろう。そういう視点で今の株式相場を見てみると実は鉄鋼や海運、石炭株等は中国輸出に沸いているので、よく値上がりしているのは周知の事実だが、意外なほど日本製粉や日清製粉等の製粉株が長期的に堅調に値上がりしている。
ただし株式相場にとって「食料危機」は人の生死に直結し、国自体がパニックになってしまうため、禁断の相場材料ではあるのだが、そこまでいかなくても近い将来の食料価格の大幅高騰ということは考えておいてもよいかもしれない。もし私が5年単位という長期的な視点から資産形成アドバイスとして銘柄選定するのなら食料商社等は外さないだろう。
今後覚えておいて人気の無くなった時に現物株投資の対象としたい。(まあユアサフナショクなどは財務は悪いが230円の株価で6円配当だし・・・)
最後に一言だけだが、実は先ほどの話に出てきた穀物メジャーのADMは農産物加工については全世界に270以上の工場を持ち、コーン、大豆、小麦、ココアの加工ではそれぞれ世界一のシェアを有していて、純売り上げ高が3兆円を軽く超えるくらいのビッグな会社だが、実はここの会社ととても仲良しなのは丸紅である。
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(137)投稿日 : 2005年01月28日 (金) 02時54分
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http://blog.livedoor.jp/kinocochann/archives/2005-01.html#20050127 |
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(138)投稿日 : 2005年01月28日 (金) 02時56分
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個人的にはちょっと前から、気になるポスト&銘柄が出てきた。実は日本甜菜糖(ビート)である。株価の上がる下がるは判らないが、三角持ち合い中ながらちょっと強含んできたように思えるし、配当は3月末で5円一括受け取りである。またこの製糖ポスト自体が、下に打たれ強くなっているように見えるのだが・・・また東京粗糖(商品取引所に上場している・・株の銘柄ではありません。念のため)が上昇してきているのも関係があるのかもしれない。以前に当欄のコラムで書いたが、この考え方を基本に、食用オイル、製粉会社、製糖会社等の会社の株価をちょっと見ている。あくまでも個人の趣味だ。
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