当時見たという記憶だけはあります。「ジェッターマルス」とかと並んで、たぶんリアルタイムで観た最初の手塚アニメのひとつだと思います。だからとても懐かしいんですけど、かと言って内容を語れるほどではなく。
でもそれ以上にやはり原作の漫画の方を、途中の一巻だけ(たぶんラストの1歩手前ぐらい)読んだので、むしろそっちのディストピア感の印象が強いですね。同時にビールス人間の頃のバビル二世とか、松本零士さんの戦場まんがシリーズとかを一緒に読んでいたので、とにかく70年代は重苦しくて暗い時代だったという印象を持ってしまっているのかも。手塚先生も火の鳥2772とかフウムーンとかカタストロフ物をいくつも書いていますけど、中でもミクロイドSは頭ひとつ抜けて厳しかったと思います。あさりちゃんの室山まゆみ先生も読み切りで世界が水没する話を書いておられたと思いますし、ブームだったんでしょうね。