このレスは下記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください |
[632]75 汝何のためにそこにありや |
投稿者:田沼@長距離M1
|
投稿日:2021年11月04日 (木) 22時08分
|
本日全日前最後の合同練習に参加してきました。 次に会うのが全日後となる部員もいるため、最後の激励を行うためです。
いよいよ全日本大学駅伝があと3日後に迫り、選手並びに一部の補欠は明日移動となります。
私は今回の大会は付き添いとして臨みます。2か月前までは予選会、本戦ともに選手として臨むために練習(たまに研究)ばっかしていました。 でも諸事情により約1か月半休部していました。正確には休部せざるを得ませんでした。
ラストイヤーのM2の先輩たちとの最後の全日を一緒に走ることができないという事実を受け止めきれなかったからです。 M2の先輩たちには競技でも私生活でもたくさんお世話になりました。一緒にjogして、大会に一緒に出て、襷もつないで、飲み会も、鍋も一杯しました。 そんな先輩たちがラストイヤーの全日で部記録を出したいとずっと言っていました。協力したい、そう思って今年の1年間はどんな状況でも練習してきました。 夏以降チームが急速に立ち直り、さあ予選会という直前の時期に自分がチームを離脱しました。
9月は絶望の月でした。 自分はただ家にいるだけで何もできませんでした。 適当な時間に起き、適当なものを食べ、ゲームばっかやり、申し訳程度に就活を進める、そんな全く生産性のない日々を過ごしました。
普段の練習動画や日誌を見て、力をつけ楽しそうに走る後輩たち、先輩たちも昨年とは見違えるほど走れていて、うらやましくて仕方ありませんでした。 予選会も現地に行くことができませんでした。1年間チームのために動いてきた自分が出場はおろかなぜ現地にすら行けないのかとこんな不平等はあるのかと思いました。 予選会で撮った楽しそうな集合写真やニュースの記事、予選会に関するtweetを家から眺めるだけでした。 競技でもチーム運営でも自分がなんのプラスをもたらすことができるのか、自分がなぜこのチームにいるのかわからなくなってしまいました。自信を完全に失い本気で退部も考えました。
そんな中先輩と話す機会が作られ、自分が部活に戻る意義を教えて くださいました。その言葉は自分がまた走り出すには十分すぎる言葉でした。 さらには同期、後輩たちも直接自分に戻ってきてほしいという言葉を伝えてくれたおかげで10月頭に復部しました。
10月辛い思いを隠しながら毎日必死に走りました。 エントリーには自分の名前はなく、HPやニュース、部の壮行会やPVを見るのも正直辛かったです。本番が近づくにつれその事実は自分を苦しめ続けました。 選考レースで負けて外れるのと、選考レースを走ることすらできずに外れるのは全く違います。できることなら先輩たちとの最後の全日を走りたかった、本当にこれに尽きます。
それでも自分はこの1か月逃げることなく、衰えた体に鞭を打って走り、チームの為に最大限のことをやってきました。 普段は一緒にできなかった下級生の練習パートナーを務め、指導しました。ミーティングでは全日の経験者として伝えられるすべてのことを伝えてきたつもりです。 何よりどん底を味わった自分が格好悪い姿を晒してでも必死に練習し、メンバーに刺激を与えてきたつもりです。
ついに自分があとできることは当日の付き添いをするだけになりました。もちろんこの事実を受け入れることはできません。今でも死ぬほど悔しいですし、納得できていません。 おそらく当日全日を走っている部員を見るのも辛いと思います。それでも自分は逃げません。今年、来年の自分、そしてチームのために多くのことを吸収してきます。 だから選手の皆さんは普段何事もなく走れる喜び、そして全日を走れる喜びをかみしめて走ってください。自ずと結果はついてきます。
仙台に行かずに応援する皆さん、長距離パートの応援よろしくお願いします。メッセージ送ってくれると長距離は皆喜びます。ぜひ送ってあげてください。去年送ってくれた人ありがとう。
最後に自分が復帰するにあたって言葉をかけてくれた部員、何事もなかったように接してくれている部員の皆ありがとう。
題名の言葉は母校秋田高校に伝わる言葉です。 この1か月で自分が長距離パートにいる意義を少しでも感じてくれたなら僕は復部してよかったです。
では日曜日に名古屋で会いましょう。
|
|