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(155)投稿日:2005年02月07日 (月) 00時12分
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一体この戻しは・・・?実は本日の大引けの買いは、通常のバスケット買いよりももう一段マーケットインパクトの強い、引け値ギャランティー取引であると見ている。
この取引の一例を挙げると、仮にA銘柄を50万株欲しい機関投資家が居た場合、「A銘柄を本日の大引け値段で50万株売り渡す」という契約を証券会社が機関投資家と結んで、当日の大引けの値段で場外取引で機関投資家に売り渡すような感じの取引です。
例えば本日の日清紡(3105)の1分足を見てもらうとよく判るのですが、大引けのみで817円まで株価は上昇し、大陽線が立っています。つまり、本日の大引けまでに日清紡の株を安く買い集めておき、大引けのみ、証券会社自らが強引に日清紡の株価を上昇させるため本日高値まで買い上がって、安く買い集めた日清紡株を機関投資家に売り渡すのです。(NTTなども引けギャラが入っているようなので確認して見てみてください)
なんせ当日の大引け値での受け渡しと契約していますから、証券会社としてはなるべく安く仕込んで、高い値段で機関投資家に売り付ければ、それだけ儲けが増えますから当たり前の行為ですし、機関投資家側も出来高の薄い銘柄を自らがいちいち注文を出して、買い集めると買値がバラバラになったり、帳簿をつける時に面倒なのでこういう取引ニーズが発生するのです。
このタイプの取引が225銘柄に多数入ったことにより、本日のような大引の現物市場のみ、上昇するといったことが起こるのですが・・・まあ本来の相場観とは全く無関係な、一日だけの特殊需給で戻しただけであり、実際は大引での先物価格の方が遥かに正確に本日の相場を表しています。
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