応募断念作。
あきたや ビルの隙間を 通り抜け 西陽が眩しい 間借り部屋 内装ひとすじ 秋田屋は ふるさと譲りの 人情屋 ひとり頑張り 仕事の後は 言い訳並べて 酔い潰れ ああ・・ 小庭(にわ)の桜は 咲いてるだろか。
錆びたトラック 仕事着に 漢(おとこ)の顔して 生きてきた 俺が行かなきゃ 仕切れぬと 膝に傷痕 抱えつつ 仲間同士の 付き合い酒も 奢り居酒屋 和やかに ああ・・ 竿灯祭りにゃ 戻ってみたい。
好きと言えずに 時間(とき)交わし 問われて裏腹 苦笑い 故郷離れて 五十年 横手生まれの 無口者 尋ねてみるか ふたりして 老いた男の 夢最後 ああ ・・ いちど 見せたい 雪の夜まつり。
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