指名
いただいたコメントを基に、推敲をしてみました。 4番までの構成に変えてみたものです。
おいのの物語 (推敲詞)
お使い帰りの 地蔵堂 墨染め衣が 苦しむ様を 見るに見かねて 背負い戻った 百姓嘉兵衛の 素直な娘 昼夜別なく 介抱尽くす ああ、優しき こころの物語
我が名は俊海 興福寺 修行を終えての 道中ですと 合わす両の手 お礼あいさつ 別れに涙し しおれる娘 忘れられずに 病に伏せる ああ、恋しき 出会いの物語
逢いたさ見たさに 訪ね来た 門前払いも 覚悟のうえと 聞いて気付いた 迷う己も こころは同じと 悟りし僧が その日さかいに 寺から消えた ああ、哀しき なみだの物語
実らぬ恋路を 村にある 佐名伝の池から 繋がると言う 先は猿沢池 饅頭笠を運んだ 後追う男の 届かぬ叫び むすめ一途に 失意の入水 ああ、悲しき おいのの物語
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