No.4815 赤面しながら説明します 投稿者:林貞行 投稿日:2024年02月09日 (金) 10時54分 |
26時京都さん、コメントありがとうございます。分かりにくい詞を説明するのは赤面の至りですが、お尋ねですので、お答え致します。 奈良盆地の南西部にある當麻の里は、大津皇子悲話で名高い二上山の麓です。この辺りは奈良市一円、斑鳩、明日香、吉野などと並ぶ奈良県の観光スポットで、當麻寺は東大寺や法隆寺などと同じく全国区の知名度があると思っていましたが、違うのですね。 當麻寺は文学作品にもよく出て来る中将姫伝説の寺です。本尊は當麻曼荼羅(国宝)で、中将姫が蓮糸で織ったという伝説があります。西方極楽浄土などを表した壮麗なものですが、いわば男女の関係も複雑な曼荼羅のような…といった気持ちで書きました。 當麻寺から徒歩10分ほどの所に石光寺があります。ここも中将姫伝説ゆかりの寺院で、姫が曼荼羅を織る蓮糸を染めたという井戸「染の井」や糸を干したという「糸掛桜」があります。あくまで伝説ですが、同寺は「染寺」とも呼ばれています。 与謝野晶子の歌碑は、この石光寺にあります。晶子が住職と懇意にしていたこともあり、晶子の短歌と夫・鉄幹の詩を裏表に刻んだ碑が境内にあります。情熱的で恋多き晶子に女性の恋情を重ねました。晶子が生まれた堺とは関係ありません。 いずれにせよ、解説を施さなければならない詞は不備であり、今後の参考にさせて頂きます。
|