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アランカール(たまちゅう)阪神ジュベナイルF追い切り |
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管理人
(5025)投稿日:2025年12月11日 (木) 22時14分
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目指すは完全無欠のヒロインだ。2戦2勝のアランカールが2歳女王決定戦に向けて栗東CWコースで超加速。最終リハーサルを見届けた斉藤崇調教師は晴れやかな表情を浮かべた。
「思ったより時計が速くなりましたけど、内を回っていますし、すごく楽な感じで並びにいくぐらいで終わっていたので問題ないかなと思います。少しずつではありますが、(精神的にも)ドシッとしてきました」
僚馬を2馬身ほど追いかける形でスタート。手応え十分に直線に入ると、乗り役の手が微動だにせずトップスピードに乗った。寒風を切り裂いてマークした6ハロン81秒6(ラスト11秒8)は自己ベスト。併せた2頭にクビ差遅れたとはいえ、手応えでは優に上回っていた。中間に放牧先で骨瘤(こつりゅう=主に管骨の内側や外側に発症するこぶ状の隆起)が出たが、トレセン入厩後は順調な調整過程を描けており、調教評価は『S』だ。
ここまで土つかずのエピファネイア産駒。最大の武器は極上の切れ味だ。今回と同舞台の前走・野路菊Sは後手に回って最後方からの競馬となったが、上がり3ハロン33秒3の豪脚でごぼう抜き。競馬ぶりは粗削りながらも、非凡な才能が見え隠れしている。北村友騎手が「追い切りに乗るなかで、速い脚を持っているなと思いました。長所は瞬発力、最後の直線の脚ですね。十分能力を感じるし、将来性もあります」と熱を込めれば、トレーナーも「前向きさがあって、そこのコントロールが難しいところはありますけど、それさえできれば、すごくいい瞬発力を持っていると思います」と高く評価する。
母シンハライトは2016年のオークス馬。祖母シンハリーズは米GTデルマーオークスの勝ち馬で、その血脈からは重賞ウイナーがコンスタントに現れている。「来年に向けていい形で競馬ができれば。お母さんに追いつけるように頑張りたいですね」と指揮官。1997年以来、28年ぶりに重賞馬不在となった暮れの大一番で名家の血が騒ぐ。
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