《谷口雅春先生に帰りましょう・第二》

 

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今回の「通達」は、総裁による“宗教改革”である。「實相」額を隠し、礼拝の言葉を変え、「實相」額そのものを無くそうとする〝改悪〟なり… (12076)
日時:2020年05月31日 (日) 15時06分
名前:破邪顕正


4月7日付けの教団の「通達」を知って、これは大変な問題であると直感し、その思いを2ヶ月近くにわたって綴ってまいりました。

これは考えれば考えるほど深刻な問題で、今、私はこの「通達」を称して、総裁による生長の家の“宗教改革”なりと断ずるに至りました。

要約すると、その問題点は3つに集約できるかと思います。

①「住吉大神」から“造化の三神”へと神様を取り替えた問題

②「七重塔」と“造化の三神”の神霊符を収めたお社を礼拝させるという偶像崇拝の問題

③「實相」額を隠し、「實相」額を無用のものとする問題

それぞれが、尊師の創始せられた「生長の家」の教えを根底から否定するものであり、まさしく“宗教改革”というべきものであります。

改革ならばまだしも、その実態たるや、これは内容から言って完全なる〝改悪〟であります。

そのよって来る所以を、まずは、3つの中でも特に重大と思われる③の問題について投稿させていただきます。

何故、これがとりわけ重大なのか。

立教以来、信徒は、「實相」額を通して、礼拝してきました。

これがいわば“祈りのルーティン”として、信徒の身体に自然としみついてきました。

この信仰のあり方、立教以来90年にわたって信徒が守り続けてきた、この“祈りのルーティン”を根底から破壊せんとするのが、今回の「通達」なのです。

だって、それによれば、「實相」額の前に〝モノ〟をおいて隠し、その上、礼拝の言葉まで変えようとしているのですから。

「万物調和のムスビの働きを表した造化の三神と、神の創り給いし無限多様の実相世界を象徴する七重塔を通して、宇宙の大生命に礼拝いたします。」

つまり、これまでのような“『實相』額を通して”という表現を使わせないというのです…。

これは、ザックリ言ってしまえば、『實相』額などなくても構わないと言っているも同然であります。

『實相』額がなくて、果たして、それで「生長の家」と言えるのでしょうか。

そのことを、これから検証してまいりたいと思います。

毎朝、拝読させていただいている聖経『真理の吟唱』の中に「神の愛を実践する祈り」というのがあります。

その冒頭のご文章を引かせていただきます(110~111頁)。

《すべての人の生命の奥底には神のいのちが宿っているのである。それを仏教では「一切衆生悉く仏性あり」というのである。それをキリスト教では「内在のキリスト」というのである。その〝仏性〟といい、「内在のキリスト」というのは、われわれ日本人では〝神〟と呼ぶのである。〝神〟がすべての人々のうちに宿っているのである。〝宿っている〟どころか、〝神〟こそが人間の〝本当のいのち〟であり、肉体は、〝神〟が地上に天降って自己実現するための媒体であって、肉体は、〝人間そのもの〟ではないのである。肉体の奥に、物質の奥に、霊妙きわまりなき、神通自在の神霊が存在するのであって、その神霊こそが〝人間そのもの〟であるのである。》

「生長の家」の教えでは、この〝人間そのもの〟を自覚することが何よりも重要であります。

ところが、ここにありますように、兎角、私たちは目に見える肉体が自分であると思い誤ってしまう…。

つまり、現象あり、肉体あり、の世界観からなかなか抜け出せないでいるわけです。

そこで、それを避けるために「實相」額を礼拝するのです。

そのことは、新編『生命の實相』第21巻「万教帰一篇」にはっきりと示されています(197~198頁)。

《「實相」という掛軸が道場に出ておりますけれども、これは皆さんに宿る「実相」を思い出させるためであって、御賽銭を払わすためでない。どこにも皆さんに拝んで下さいというような社は拵えてないのであります。それは社を拵えて拝むのが悪いのではない、大いに敬神思想でいいのですけれども、しかし皆に拝ますところの殿堂を拵えて拝ますと、生長の家の神様はあのお堂の中にのみいらっしゃって、自分の中にいないのだと誤解する人が出来ることがある。そして自分のいのちの中に宿る塩椎之神を忘れ、自己に宿る「如意宝珠」を忘れてしまって、何か他物に対して奴隷の如く平身低頭して、或いは賄賂の如く金銭を供えて、神様から、何か御利益を貰おうというような人が出て来る惧もあるので、そういうことのないように拝むように、生長の家では一般礼拝のための祭壇は拵えていないのであります。》

「實相」額を礼拝することで〝皆さんに宿る「実相」を思い出させる〟というわけです。

また、『神真理を告げ給う』の中にもこうあります(14~15頁)。

《諸君は〝生長の家〟の本部道場や練成道場の講壇の正面に『實相』という大文字が掲げられてあることを知っているであろう。あれは〝わたし〟が掲げるように命じたのである。
 なかには、何かあの文字に大なる神秘的霊力があって、あれを礼拝すれば何か功徳があるかのように思って礼拝している人があるが、実相とは〝あなた自身の実相〟である。あなたの実相は、純粋透明な空気のように肉眼には見えないから、それを思い出して自分の実相を礼拝する機会を大抵の人はもたないのである。そして肉眼に見える肉体的姿を自分自身だと思いまちがえ、自分自身を物質的存在だと思い込んでしまうのである。だから、自分自身を物質的存在だと思いまちがえないように、『實相』と文字に大書して、自己の〝実相〟をその文字に移入して礼拝するようにしてあるのである。》

何故、「實相」額を礼拝するのか。

実相とは〝あなた自身の実相〟であって、それを礼拝するのは〝自分自身を物質的存在だと思いまちがえないように〟するため…。

肉体ありで実相が眩まされることがあってはならないためなのです。

まさしく、この「實相」礼拝によって、信徒は「神の愛を実践する祈り」にあるように、〝すべての人の生命の奥底には神のいのちが宿っている〟それを思い出すことができるし、それを忘れないようにもできるのです。

新編『生命の實相』第34巻「聖語篇」にかくあります。

《真理への道はただ一つ--人間は神の子だ--ということである。》(4頁)

《五官を信ぜず、神の創造を信ずるのが信仰である。》(131頁)

《本当の自分が神の子であることを知ることが、人間の本当の幸福である。生長の家はこの幸福を知らせるために出現したのである。》(173頁)

これらを見れば、「生長の家」の教えとは「人間神の子」の教えであり、それが本当の幸福の基であるということがわかります。

そして、それを常に思い出させ、忘れさせないために「實相」額が掲げられ、それを礼拝することになっているのです。

この「實相」額がなくても構わないということになれば、これはもはや「生長の家」そのものの否定というほかはありません…。

げに、オソロシキは今回の「通達」なり…。

こんな、身勝手な、90年にわたって守られてきた「實相」礼拝を破壊するような“宗教改悪”は、断じて許すことはできません。

尊師の創始せられた、それは「生長の家」の死を意味するものであるからです…。



「万物調和のムスビの働きを表した造化の三神と、神の創り給いし無限多様の実相世界を象徴する七重塔を通して、宇宙の大生命に礼拝いたします。」これで教義の破綻が明らかに… (12081)
日時:2020年06月02日 (火) 09時53分
名前:破邪顕正

まず、思うのは、何故、90年にもわたって守られてきた〈「實相」額を通して宇宙の大生命に礼拝します〉を変えなければならないのか?

その必然性、その理由が全くもって理解不能、何の説得力も持ちはしないということです。

総裁は、自らの「経本」を作ったときには、「聖経」は〝補強〟される必要があると、その理由を述べました。

今回の「通達」にも、〝補強〟という言葉こそありませんが、発想としては同様のものがあるように感じます。

それを如実に物語るものが、「視覚的に」という表現であります。

〈日本国内において、万教帰ーの教えを視覚的に現すことを意味しています。〉

即ち、「實相」額を通して礼拝するのでは、万教帰ーの教えが伝わらない…。

だから、「視覚的に現すこと」をもって〝補強〟しようというのだろうと思うのです。

で、その〝補強〟として引っ張り出されたのが、表題にある“造化の三神”と「七重塔」ということなのでしょう。

実は、この「實相」礼拝に取って替えられた文言そのものが〝補強〟どころか、却って誤魔化しもいいところ、教義の破綻を招いているのです…。

そう思う所以を書いていきます。

まず、“万物調和のムスビの働きを表した造化の三神”という決めつけがオカシイのです。

言うまでもなく、“造化の三神”とは、「天之御中主神」「高御産巣日神」「神産巣日神」のことです。

確かに、「高御産巣日神」「神産巣日神」には“ムスビ”の意味が込められてはいます。

しかし、「天之御中主神」まで“ムスビの働きを表した”と一括りにしてしまうのでは、余りにも「天之御中主神」の捉え方が杜撰過ぎます。

これについては、既に、

〈今回の「通達」は、総裁が教団に乗り込んで来て以来の、長年にわたるの思いの集大成としてある… (11859)
日時:2020年04月27日 (月) 13時43分〉

ここに述べていますので、それをお読みいただければいいのですが、要するに、こういうことです。

《この天之御中主神が「独神成り坐して」というのは、既に申しました通り固有名詞の神ではない、独りの神、唯一絶対の神様であるという意味であります。絶対神であって相対の神様でない。それから「身を隠したまいき」即ち身体を隠しておられた、言い換えると五官に触れるような相のない神様であった。絶対神にして無相の神様、これが天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、この三柱の神様であったというのであります。》

「五官に触れるような相のない神様」「絶対神にして無相の神様」と示してあるのに、それを「視覚的に表すこと」にしたら、それこそ論理矛盾、教義を破壊するも同然ということになります。

更に、申し上げたいのは、“造化の三神”を通して宇宙の大生命に礼拝することのオカシサです。

問題の「通達」では、こう説明しているわけです(6頁)。

〈①實相額の手前に“造化の三神”の神霊符を納めた三社造りの社を祭祀するのは、高御産巣日神と神産巣日神が、無限内容をもつ実相のうち、「ムスビ」の働きを表した神名だからです。この三柱の神々(を天之御中主大神の両側に配置した“造化の三神”の神霊符)を實相額の手前に祭祀することにより、高御産巣日神と神産巣日神が無限内容の実相の「ムスビ」の働きを表したものであることを、視覚的に表現しています。そして、“造化の三神”の神霊符の真ん中には宇宙の本源の普遍神である天之御中主大神が祀られており、生長の家では、宇宙本源の唯一絶対神への中心帰一を重視しますから、その「中心帰ー」を視覚的に表現するため、實相額を中心に見立てて、その正面に“造化の三神”の神霊符を祭祀します。〉

つまり、この「通達」は、“宇宙の本源の普遍神である天之御中主大神”を通して、宇宙の大生命に礼拝する…という意味になってしまうのです。

一体、何を考えているのか…。

頭が混乱のるつぼ、何が何だかわからないものになっているのです。

続いて、“神の創り給いし無限多様の実相世界を象徴する七重塔を通して”の文言も意味不明です。

だって、既に「實相」額があるわけです。

その「實相」額を通して礼拝することで、この「通達」の言いたいこと、即ち“神の創り給いし無限多様の実相世界”を観ずればいいのです。

わざわざ、「七重塔」をもってこなければならない理由がわからない…。

却って、「七重塔」という「視覚的に」訴えられるがために、“無限多様”の意味が損なわれてしまう…。

だって、そうでしょう。

“無限多様”が“∞”ならばまだしも、どうして“七重”という7の数字で象徴されるのですか?

末広がりの8で表したら…。

いや、十分ということで、10がいいのでは…

そういう話にもなってくるのです。

つまり、7という数字によって、全てが相対化されてしまい、“無限多様”を表象できない恨みを残してしまっているのです。

そう考えると「實相」という言葉ほど、それに相応しいものは他にないということが分かります。

その意味で、今回の「通達」は、言っていることと実際にやっていることとが、実にチグハグ、支離滅裂なのです。

結局、今回の「通達」は、「實相」額を通して礼拝する、それを辞めたいだけの話だということなのです。

それを辞めさせたいために、わざわざ、“造化の三神”のお社や「七重塔」を「實相」額の前に設置したということなのです。

それが余りにも無理スジ過ぎるため、教義も何もあったものじゃない、論理破綻もいいところの惨状を呈してしまっているということなのです。

教義が破綻したら、その教団の秩序はもはや成り立ち得ません。

今回の「通達」で、教団は間違いなく、何でもアリの“無秩序”の世界に彷徨うことになるだろうと予想します。


割り込み、失礼します。上の12081記事で破邪顕正さんがおっしゃっている、ご自身の11859記事、「今回の『通達』は、総裁が教団に乗り込んで来て以来の、長年にわたるの思いの集大成としてある…」は、ここにあります。 (12085)
日時:2020年06月02日 (火) 13時07分
名前:破邪顕正さんの愛読者です


上の12081記事で破邪顕正さんがおっしゃっている、ご自身の11859記事、「今回の『通達』は、総裁が教団に乗り込んで来て以来の、長年にわたるの思いの集大成としてある…」は、

https://bbs6.sekkaku.net/bbs/kaelou/&mode=res&log=2898

19番目の記事です。





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