新版『今を生きる』(中島省治篇著)にこんな話が出てきます… (12009) |
- 日時:2020年05月22日 (金) 09時16分
名前:破邪顕正
傑作に素人が手を加えて台無しにする…。
今回の「通達」がまさにそれに当たると思うものでありますが、それでは、尊師が手を入れられたらどうなるか。
そんな話が表題の本に出てきます。
ある時、服部仁郎先生(あの「ご神像」をつくられた先生です)が、尊師のご実父様をお写真だけをもとにして銅像をおつくりになった。
それは、尊師がご要望されたことでありました。
粘土での原型ができたので、尊師にもご覧いただくこととなりました。
すると、尊師は、「ちょっと手を入れてもいいですか」と仰った。
芸術家が最も忌み嫌うのは、自分の作品に〝素人〟が手を入れることだと言われます、
当然、服部先生もそう思われた…。
しかし、仰ったのは他ならぬ尊師です。
「どうぞ」と言ってへらをわたされた。
で、結果はどうだったか。
『今を生きる』にはこうあります。
〈谷口先生がチョッ、チョッとあちこちお手をお加えになりましたものを、あとで拝見しましたら、本当に生き生きとした御尊父様の姿がそこに表れた。 自分の作が本当に生きて来た。
どこまで先生はお偉いのかと、私は本当に心から今さらでないけれども先生の偉大さに感心しました〉(ⅩVⅡ頁)
薬師如来の再来と謳われ、あの鳩山一郎をも指導なされたことで知られる服部仁郎先生の素晴らしさが、この本を読んでいただけばよく理解されます。
勿論、尊師の偉大さも。
また、その教えの素晴らしさも服部先生を通して実感できます。
ぜひ、ご一読ください。
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