[95]ターンテーブルのしかけ - 投稿者:taro
ターンテーブルはマイクロの5000番とマイクロの555番の改造機を使用しているが、今日はこの555番のことに触れておこう。 実は5年ほど前に555番が壊れてしまった。駆動モーターの故障だった。そこで仕方なく駆動モーターを取り外し、画像で見られるように外部に新たに5000番用のモーターを置いて、これでターンテーブルを駆動している。
この仕掛けの特徴は、ベルトも工業用のベルトを使用し、アームはSMEのご存じV9だ。カートリッジにはベンツマイクロの高性能?(名前忘れた)を使用している。SMEのv9アームは実にかっちりと作られており、驚くほど高額なため容易に入手できないが、約20年ほど使用してその精度の高さには満足している。 【空中浮揚ターンテーブル】 このシステムで特に注目すべきはターンテーブル上面に6ケ取り付けている真鍮の円錐だ。 私は長くこのプラッターの構造に悩んで試行錯誤を繰り返してきた。上面に敷く プラッターの多くの材質で創作してカートリッジの共振音を調べて来た。最後はガラスまで用いたが、結果としてプラッターは何を用いても純粋なレコードの音は出ないことを知った。 そこで最後にとどりついたのが先ほどの円錐を使用した空中浮揚型の仕掛けである。6つの針先で保持するため正確には空中浮揚とは言えないまでも、音はまことにレコードをなぞるカートリッジの純粋な音である。約10年以上使用しているが何の不満もない。 レコードの音はまさに何の着色もないそのままの音で、これで聴いて不満というのならそれはレコード側に問題があると 言うことになる。 この円錐をたくさん作って売ろうかとも思ったが、面倒なことはやめた。 昨日の掲示板に、真空管アンプを使った音のことを記載したが、それはこのシステムを使用したときの音の印象だ。 もうひとつ付け加えておくと、ターンテーブル駆動用のベルトは絶対に糸や細いゴムなど使用してはならない。工業用尾のベルトを付け替えてみたらわかることだが、音が力強くがらりと変わる。 念のため申し上げておく。
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2022年11月27日 (日) 15時58分 )
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