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[93]たろう - 投稿者:モノラルレコードの凄さ
モノラルレコードの聴き方 今年オンキョーのA?929というプリメインアンプを買った。本当はパワーアンプが欲しかったのだが、どれも高くて手が出なかった。そこでこの929はパワーアンプとしても使えるという記事をみたので早速入手したことは以前記載した通りである。 もちろん大した期待もしなかったのだが、これをビクター製XP?700という何か中途半端な感じのトールボーイ型スピーカーと共にモノラル専用として使っている。このスピーカーはもともとそれなりの高いパフォーマンスを持っているにも関わらず、誰かがAV用と言ったためにイメージが崩れてしまい。誰も買わなくなってしまったスピーカーである。 だが、このスピーカーは本来の能力は高く、20センチウーファー2台装備してそれなりの高い能力を発揮する。 結局、私のシステム上、さきほどのオンキョー929はこのスピーカーとのセットに落ち着いたのだが、これが全くの正解だった。この音はタンノイウエストミンスターには敵わないまでもメリハリの効いた音はまさにモノラル特有の低域の豊かさと力強さを併せ持ち、これで前回のピアフを歌わせたら真ん中から声が飛び出してくるほどである。 高級アンプとスピーカーにのめり込んでいるCD派の人達はこのアナログの音を一体どう感じるだろうか。
今日は多くのLPコレクションの中から、ハイフェッツとシカゴ交響楽団のフリッツ・ライナーが演奏した1957年のチャイコのバイオリン協奏曲をかけてみたが、この演奏にはいたく感動した。感動どころではない。あえて申せば「ひっくり返る」ほどの驚愕的な演奏だった。 ハイフェッツのバイオリン演奏はまさに魔の境地ともいうべき激しい興奮状態を想起させる音だった。一方のライナー率いるシカゴのオケも凄かった。第一、聴いている私すらどうにもならないほどに血圧が上がってしまうのだ。 こんな凄い協奏曲はひさしぶりだった。 私があまり評価していないあの米RCA のLPにしては上出来だった。まるでクラシック音楽とは無縁の国民である米国人にしてこの演奏は全く珍しかったに違いない。 このアンプにしてこのスピーカー、この演奏にしてこのレコードという奇跡に近い音楽を堪能した次第である。
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2022年11月20日 (日) 15時20分 )
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