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[5]■何故LPレコードを聴くのか - 投稿者:taro
私が聴く音楽鑑賞のほとんどは何と言ってもLPレコード である。CDも多少所有しているが、別室で月に一度聴く程度である。何十年もレコードのジャケットを眺めながら生活しているといつの間にかレコードが私の生活の一部になってしまったような気がする。だが、ついに私も後期老齢者の一員となろうとして、さすがに大量に蒐集したレコードのことが気になり始めた。そこで先日妻を呼んでレコード棚を指さし、自分にもしものことがあれば、葬儀場で掛けるレコードと共に棺に入れて欲しいレコードをあらかじめ指定して置いた。
さて、私がLPレコードを聴く理由についてだが、 そんなことはこれまで考えたこともない。何となく好きなレコードを集めながら、それらをこつこつと聴いてきただけの話しだ。故に意識してやっていることではないが、この機会に少し考えてみた。 おそらく次のような理由によるものだろう。 1.音が良い タンノイで聴くレコードの音は他に代え難くまろやかで音楽の神髄に触れる想いがする。 2.オーディオ取扱いの技術的喜び 真空管アンプ、フォノイコやトランス、カートリッジなど、音の調節が多彩でオーディオを愉しむ悦びがある。 3.ジャケットを愉しむことができる 歴史的な名演奏家の顔に日常的に出逢うことで、自分とクラシック音楽の接点を感じ取ることができる。 3.その他 オーディオ機器の選択さえ間違わなければ、高価なアンプ類を梯子することもなく、低額の真空管アンプを中心として、エコノミカルなシステムで高音質オーディオが実現できる。
ほぼ、以上の理由が上げられるが、今後定期的にそれらの項目について述べてみたい。
■LPレコードで音の良いレーベルは? レコードにはご存じの方も多いはずだが、次のような英国の4大メジャー盤があり1940年代以降世界のレコード市場を席巻してきた。 DECCA、コロンビア、EMI、HMV 確か仁これらのレーベルの音は特に交響曲のスケール感が素晴らしく、音楽ファンの哀調盤が揃っていることは間違いない。 しかも、カラヤンや全ての歴史的演奏家や音楽家の大半がこれらのメジャーレーベルに加わっていたことから、単なるレコードというより音楽界全体を動かしていたのである。
ここではメジャー盤のことは別の機会に譲るとして、私の好みの高音質盤の観点から、次のレーベルを挙げてみた。 それは以下の通りである。 1)ETERNA (エテルナ) 東ドイツ 2)ERATO (エラート) フランス 3)PHLIPS (フィリップス) 蘭 4)CALUOPE(カリオペ) フランス 5)PHLIPS (フィリップス) 仏 6)CHZRLIN(シャルラン) 仏 7)ASTREE (アストレー) 仏 8))Valois (ヴァロア)) 仏 9)club Francais (クラブフランソア)仏 10)Electrecord(エレクトロコード)ルーマニア
このほかにも単発で素晴らしい音質のレーベルもあるが、上記のレーベルはどれもレーベルの主張が伝わってくるような音がして、メジャー盤にひるむことのない音づくりに敬意を表したいものである。 ご覧になって分かるとおり、この中にはグラモフォンもCBSもマーキュリーも、名の通ったレーベルが入っていない。RCAなどもそうだが、あまりにも粗悪な音質が全く気に入らないからだ。グラモフォンの「赤ステ」マークのオリジナル盤などはオークションで高い中古価格がついてはいるものの、聴いて見て満足したことはない。上記フランス盤を聴けばその音の差がわかるはずだ。
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2020年07月25日 (土) 16時17分 )
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