三角の部屋 レコードコレクション 

                                            

 

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[52]今日もエテルナ - 投稿者:たろう

昨日に引き続き、今日もエテルナを聴いた。
ステレオとモノラルのエテルナは全部で140枚位所有しているが、まだ聴いていないものもあったので、この機会に、というわけだ。
一体、このエテルナのステレオ盤は他とどう違うのかを考えてみた。とにかくスピーカーから飛び出してくる音の凄さは普通のレコードの音ではない。
その最大の特徴は、まさに「演奏会場のひびき」そのものなのだ。つまり実際の演奏家の演奏がそのまま自分のスピーカーから飛び出してくるという印象だ。しかもその音は実に純度の高い音で聴くことができるのだ。
昨日、ベートーヴェンのトリプルコンチェルトを聴いた。このレコードはカラヤンのEMI盤
など何枚かあるが、なかなか良いレコードがない、というより、どのレコードを聴いても満足するレコードがないため、もしかするとこの曲はベートーヴェンの駄作ではないかとも思っていたのだが、エテルナの盤では少し違っていた。中央右手にあるはずのチェロの音についてもそうだ。この楽器の音はどの盤でも他の楽器の影響で何かくすんだような音で聞こえる。
 だがこのエテルナでは初めて明瞭かつ美しいチェロの際立った音を聴いた。というよりエテルナの盤は録音ポリしいのせいか、楽器の音を忠実に取り込んでいるのだろう。チェロの存在がオケの音に埋もれることなく、はっきりと浮かび上がってくるのである。
 音質で名高い「フランスコロンビア」やフィリップス盤」など素晴らしいレコードを聴いてはきた私からすると、このエテルナの世界は確かに群を抜いている。かといって、これはジャズファンが喜ぶ、前面に楽器の音が飛び出してくるというラフな感覚ではない。調和のとれた楽器の音なのだ。さらに交響曲を聴けばこれらのレコードの凄さがわかる。それはもう、音は演奏会場そのものであり、私はここまでのリアルな交響曲をレコードで聴いたことはない。しかも第一楽章のテュッティの音の響きは、まさに聴き手を包み込むような印象で、他のレコードの合奏の響きとは違って聞こえることは確かである。やはりETERNAが一番だ。

( 2021年05月20日 (木) 18時25分 )
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