The credit to each image to / NASA /JAXA
|
[51]「ETERNA盤」に改めて驚愕 - 投稿者:たろう
久しぶりに所有のETERNA版を聴いたところその音の良さにあらためて驚嘆した。 YOUTUBEにアンプの音質向上のために鉛のベルトを張り付ける記事があり、私もどんなものか試してみたところ、これが確かに音質向上に有効であることを確認した。 そこでどの程度の効果があったのかと実際にETERNA盤をかけて聴いたのだが、これまで以上のリアルな音質効果が上げられたことを納得したのだった。レコードの中で最高の音質として認めていたこのETERNA盤が、アンプ音の改良とともにまるで限界もないくらい音質が伸びて行くような思いである。 このETERNAの音の良さの秘訣は、ひとえに演奏楽器の音の高い透明性にあるといっていい。その純度の高い音がいかなる背景のオーケストラの中にあっても際立っている。 それはピアノであってもヴァイオリンであっても同様だ。 英国の音響技術の陰にあって、この東ドイツの当時の音響技術は当時の共産圏ソ連の同盟国として、控えめながら相当な実力を身に着けていたに違いない。 録音技術あるいは真空管を含む電気回路技術においても自由主義国の技術をしのいでいたことが容易に推察できるのである。 今日聴いたリヒテルの協奏曲にしてしかり。 他のいかなるレコードもこれほどに美しい音を響かせてくれるものはないと思えるほどだ。 私はCDは聴かないが、この演奏録音はCDでは薄っぺらな音となってただの一般音楽と同様な作品となってしまうに違いない。ところが、レコードでこのくらいの音となると、まさに演奏者の気迫がそのままレコードから押し出されてくる。弾きての力加減が音の中に込められていてその思いが伝わってくるような演奏だった。全くこれだから私はCDを聴かないのだ。メディアが演奏者の心を伝えきれなければただのコンピュータデータに過ぎないのだから。
(
2021年05月18日 (火) 16時02分 )
|
アルバム
|