三角の部屋 レコードコレクション 

                                            

 

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[43]マリアカラス/ロッシーニを聴く - 投稿者:taro

いやはや、このマリアカラスのLPには恐れ入っ
た。スピーカーは中古2万五千円で買ったビクターのSP?700だが、正面に定位したカラスの声が
目の前に飛び出してくる印象だった。
カートリッジはDENONのDL?303、ただし、シェルを昔のパイニアの数百円の最軽量のものに取り換えた。
というのは、DL?303は針圧が1.26gという軽量針だ。
従って、シェルも相応に軽量にしなくては通常のシェルではパフォーマンスが発揮できないと考えたからだ。
この考えは正解だった。シェルが軽くなると、それだけアームのダンプもよく反応して、音楽のデリケートな部分を表現するようになった。
どちらかといえば、最近シェルの重いやつを中心に使っていたが、この考えは間違っていた。
昔のプラスチックシェルはまんざらでもなかったのである。
カートリッジの取り付けの際、その下に専用の炭素板を敷けばカートの振動が緩和される。

おかげで今日のカラスは最高だった。
両方のスピーカー中心の目の位置に定位した温蔵はピタリと動くこともなくあのカラスの絶唱を聞かせてくれた。
このカラスの声はまさに「楽器」だった。
まさにおそるべしカラスのベル・カント唄法だ。
英国EMI盤のセミサークルだが、最高の音質だった。

( 2020年11月10日 (火) 15時20分 )
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