三角の部屋 レコードコレクション 

                                            

 

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[2]ブログ開設 - 投稿者:taro

横浜のフェリス女学院の教授だったか思い出せないが、彼がドイツに旅行したときの話しで、著書にレストランに居て向き合うドイツ人が外を眺める光景が何ともメランコリックだったという印象のことを書かれていた。
 そのことからドイツ人の血の中にも日本人同様に、放浪や漂泊願望から来る或る種の虚無的なものがあるのかと不思議に思ったことがある。
 そう言えばドイツの昔話にも、ライン川で旅人を誘う女の唄がある。ご存じ「ローレライ」の唄のことだが、その歌詞にも「なじかは知らねど心わびて」というくだりがある。ドイツ人は普段から寂しさと向き合って生活していたということなのだろうか。
 或いは、既に他界した今世紀最高の名バリトン歌手F・ディースカウの歌うシューベルトの冬の旅もまた放浪の若者の唄だ。特に最終曲の中で橋の上で手回しオルガンを弾く老人の件は何とも寂しい限りだ。ドイツの歴史を辿るとまさしく若者が仕事を求めてドイツ国内を放浪した過去が見えて来る。その後私はヨーロッパのレコード蒐集にのめり込んでしまったが、ドイツ盤が届くたび、頭の中にあったメランコリックなドイツ人のことを思い出すのだった。そのことから、特にヨーロッパ中世史に大変興味を覚えた私は、ヨーロッパ中世史に関するものが多くなってしまったのだった。

私のヨーロッパとのささやかな関わり合いは、密かにレコードの発する音楽を通して今日まで続いている。今回開設したこのブログにも、アナログ音楽にのめり込んだ数十年の出来事もさることながら、できれば思い出のように頭に焼き付いているヨーロッパ中性史のことにも触れてみたい。
 

( 2020年07月21日 (火) 11時55分 )
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