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[223]ターンテーブルに付きまとうカートリッジ共振への拘り - 投稿者:taro
私のターンテーブルは過去のページに写真を掲載しているので見てほしいが、私は20年ほど昔に考案した円錐のコマを使ってターンテーブルの中心部に円形に張り付けている。銅製プラッタから真鍮製、ガラス製など色々と材質をテストしてきたが、材質を何にしてもフラットな音質を得られなかった。そこで思いついたのが、先ほどの円錐のコマであった。このコマは高さ11ミリほどである。ターンテーブルの内溝の辺りに円形にこれを敷くことによってレコードをターンテーブルに直接触れずに空間に浮かすことができるのだ。果たしてどんな音尾がするのか疑心暗鬼でテストしたが、結果は上々だった。
皆さんはよくご存じのはずだが、レコードに接触させるカートリッジはそこでレコードに彫られた「溝」をなぞることによって振動する。それが発電作用を伴って発電信号をアンプに送りこむのだが、同時にその振動特性はレコード盤の下に敷くプラッターと呼ばれる材質の影響を受ける。レコード盤は下のプラッターによる共振によって独自の振動特性が発生するのである。つまりその結果レコードの音質が変わることになる。 初めてターンテーブルを買うと決まってゴムマットが付いてくるが、ゴムマットの上にレコードを置いても音が曇って少しも良い音がしない。だからターンテーブルを聴く人はゴムマットを外し、主に銅製のプラッターを使用しようとするのである。 ゴムマットを使って良い音がする等という人はオーディオ尾の素人なのだ。 そのためにはなんとしてもプラッターを入手しなくてはならないということになる。
ところが残念なことに、プラッターがいくら純銅製でも、この上にレコード盤を直接載せると音の透明度は出てもその音が細くなってしまう。 こうしたことがガラスでもなんでも、レコード盤の下の円盤の材質は金属では手の施しようがない。
そこで考案した先ほどの円錐の出番となった。人に頼んで真鍮で作ってもらったが、これをレコード盤を支えるようにターンテーブルの上に並べるのである。 レコード盤に傷が入ると思いきやそれは全く心配ない。 レコード盤の上からある程度の重りで抑えてもLPに傷等はなかった。 これでレコードの音質はまさに理想的と思えるほどのフラットな音の完成である。 カートリッジの振動特性に金属などの影響のないごく自然な音を取り出すことが出来るのである。これで20年ほど経過したが、これまで一度も音に疑問をもったことがない。
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2024年06月09日 (日) 18時30分 )
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