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[8700] 研修会 投稿者:naka 投稿日:2013年05月12日 (日) 08時05分
 
 (公益社団法人)関西吟詩文化協会 吟詠研修会
日時: 13時00分
場所:エーリック
内容:新規の和歌・短歌 
参加者:事前申込者(指導者)
■[8701] 研修会2naka(2013年05月12日 (日) 23時50分)

 駒とめて袖うち拂ふ陰もなし 佐野のわたりの雪の夕暮  (藤原定家)

 (歌意)乗ってきた馬をとどめて、袖の雪を払いのける物陰も見当たらない佐野のあたりの雪の夕暮れよ

 この歌の本歌は「苦しくも降りくる雨か三輪が崎 狭野の渡りに家もあらなくに」(万葉歌人:長忌寸奥麻呂)
naka現役のころ和歌山県那智勝浦に3年間出張していたことがあった。そのころ
万葉集の好きなnakaはこの歌を本で目にしたとき、凄い!ここがこの歌の土地なのか!と感激したことを思い出す。
JRの紀勢線、勝浦から天満〜宇久井〜佐野〜三輪崎〜新宮駅間をジーゼルから電化工事に従事した。
この佐野〜三輪崎の辺鄙な土地がまさか万葉集に詠われていたとは!また新古今集に定家の元歌になっているとは。
その後、別の書物で「三輪崎」「佐野」は奈良の三輪山近くの初瀬川の辺に三輪が崎と佐野の渡しがあったのだと知る。
藤原定家はいったいどこを詠ったのでしょうか?
nakaの頭脳の中に疑問がわいたままで未だに放置されたまま何十年にもなり未解決の問題なのだ。

 山ふかみ 春ともしらぬ松の戸に たえだえかかる雪の玉水 (式子内親王)

 見わたせば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ (藤原定家)




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