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アテネオリンピック |
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(80)投稿日:2004年08月17日 (火) 14時22分
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のっけからヤワラちゃんでハラハラドキドキ。 「エーゲ海ブルー」の畳の上、いつものように前髪を上で束ねていくぶん緊張した面持ち。ケガをした足が痛くないわけはないのだが、動きを見ているととてもそんな風には見えない。 ただでさえ、魔物が住む五輪の畳の上、3大会目にしてやっととれた金メダルを思うと、ケガの事がなくても不安やのに。 だが、ヤワラちゃんの精神力というか、気力には頭が下がる。足首にはテーピングがぐるぐる巻き。それでも果敢に技をしかけていく。 順当にあぶなげなく決勝まで駒をすすめると、大外刈り、背負い、と次々と技を繰り出していき、着実にポイントを重ね、終了近くには大内刈りで技ありを奪い、悲願の2連覇を達成。 日本中の誰もが安堵のため息をもらしただろう。2大会前のあの呆然と畳に座り込むヤワラちゃんは見たくないもの。
男子では、これまた野村が3連覇の大快挙。 しかしこれも毎回のことなんだけど、いつもヤワラちゃんと日程が重なるだけに紙面の扱いが可哀想なんやよなぁ。 もしヤワラちゃんが負けていたとしても1面は、やはりヤワラちゃんやろうな。。 戦いっぷりはそれはもう横綱相撲。 本人も言うとおり、見ていても負ける気がしないし、またそんな事を気にかける暇もない圧倒的な強さ。 決勝では、組まれまいと襟を隠し腰をひくグルジアの選手に、我が家ではブーイングの嵐。 それでも楽勝で勝ってしまうあたり、4大会連続金メダルも夢じゃないような気がする。 はたで見るほど楽ではないのだろうけど。。
また66kg級で内柴がこれまた金メダル! 日本のお家芸復活を告げる3つめの金だ! しかし、決勝の決め技は、小外刈りであったが、どうみてももつれこんでいっしょにコケた、風だったんやけど。。(^^; 言うなれば相撲の「浴びせ倒し」のような感じ。あれでもええんか(笑)
残念なのは女子57kg級の日下部。こちらも2大会連続のメダルの期待がかかったのだけど、準々決勝でドイツの選手に一本負け。 敗者復活戦でも敗れ五輪柔道女子初の2階級制覇を逃した。 畳をおりてインタビューで泣きじゃくる日下部に思わずもらい泣き(;; ケガで思うように動けないもどかしさもあったのだろう。小学生の頃に井上と引き分けた事もあるという、豪快で力強い投げは、今大会でついに見られなかった。
昨今の格闘技ブームのせいか、それともいままで見ているボクらの意識が薄かったのか、寝技での攻防中で、関節技を狙う場面が多かったように思う。気のせいかな? てか前からそうやったんかな? 腕ひしぎ逆十字や飛びつきの三角締めを狙う選手もいた。
そして、なんといってもここまでのハイライトは52キロ級の横沢由貴の準決勝! 階級をあげてきたヤワラちゃんの宿敵キューバのサボン。上体の強さにモノをいわせ両腕を固くツッパり横沢を寄せ付けない。 ポイントでリードされ、誰もがあきらめかけた残り10秒から、マテを重ねて最後の残り3秒、まさかの袖釣り込み腰のサボンの体が宙を舞う! 背中から落ち、まさかまさかの大逆転の一本勝ち!! 龍太郎も小屋から飛び出てくるほどの大騒動の中、時計はキレイに残り時間00秒! 決勝では敗れ惜しくも銀メダルに終わったものの、間違いなく今大会のベスト5に入る劇的な逆転勝利であった。
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