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プロローグここは、ゾイド達が暮らす世界。しかし、人間という生物が現れてから世界は荒れ始めた。人間はこの地で争いを始め、更には、ゾイド達をも使い争い始めた。この状況を深い地下で見ていた王は起き始めようとしていた。
「うわー!」悲鳴のような声と共に、地面が割れる。声の主はエイク=ベリオン。人間がこの星、惑星ziに来てから異変が起きていた。どんどん星の生態系は崩れ、危機が訪れていた。エイクも地割れに飲み込まれそうになり、地面には大きな穴ができていた。「ん?続きがあるのか?」ひび割れた穴の先には、道があった。恐る恐るエイクは、飛び降り道の先へと歩いていった。
ふう…。地面に空いた穴をひたすら歩きながら、エイクはため息をついた。ため息くらいつきたくなるものだ。もうかれこれ3時間程度休憩を取らずに歩き続けたのだ。「もう何かあるとは思えなくなってきたよ。」エイクも嫌になっていた。「しょうがない、引き返そう…。」エイクは方向転換すると、自分の目を疑った。そこにはもう道はなく、ただ銀色の壁だけがあった。「ど、どうなってるんだ!?」その時、頭の中に声がした。(逃げてはならん、 お前は俺のパートナーなのだから)「誰だ!」エイクは何もない空間に話し掛けた。声が共鳴している。(俺の名は百龍。さあ我が元へ来い!)エイクの右にあった壁は、音を立て崩れた。「行くか…どうせ帰れないんだから。」エイクは謎の生物に向かって歩き始めた。
エイクが先に進むと、そこはひんやりとした広場だった。ただ普通の広場と違うのは、薄暗く、周りが凍っていて、なにより白い龍のような見たこともないゾイドがいた。(こいつは…?)そう思ったときあの声がした。(来たか。さあ!俺の封印をといてくれ! 貴様ならできるはずだ!)「でもどうやって…?」その時氷が解け始めた。「やっと外に出られたか…。 礼を言うマスター。」そういうとゾイドは起き上がり自己紹介した。「俺の名はビャクリュウこの惑星ziの王を 封印するため生まれたゾイドだ。 今、その王が復活しそうなんだ…。」それを聞き終えるとエイクは巨大な暗闇に一人たっていた。
ここは…?そう思った瞬間、辺りは闇から森になった。森の中からビャクリュウと、…もう一匹のゾイドがでてきた。「ここまでか…ゼオン。 俺はあの洞窟で眠るよ。」しかし、ゼオンという名のゾイドは反論した。「ここで終わるわけにはいかない。 王はまだこの世界で暴れているのだ。」そう言った途端に、頭の上からレーザーが降ってきた。ぐああああ…!ゼオンは消滅し、辺りは闇に戻った。
辺りは闇から大地に変わった。広い大地を見渡すのは二匹のゾイド。一匹はビャクリュウで、もう一匹は…体の白い虎のようなゾイドだった。「終わったか…長かった。」ビャクリュウは安堵したように話し掛けた。「そうだな。いろんな仲間を失った…。」もう一匹のゾイドは悲しそうな口調だった。ビャクリュウはもう一匹のゾイドに問いかけた。「ザク…これからどうする?」「ああ、俺は疲れた。 どこかで休みながら眠るよ。」それから二匹は長い時間話続けた。そしてザクは遠い所へ歩いていった。
目をあけると、辺りはあの洞窟に戻っていた。目の前には、白い龍がたたずみ、こちらを向いていた。エイクは、その龍に今見たすべてを話し、質問した。「今の二体のゾイドは何…?」ビャクリュウは静かに答えた。「今のゾイドは、古い時代の戦友だ…。 この世界に人間が来てから50年後の話だ。」「何があったの?」エイクはおそるおそる聞いてみた。するとビャクリュウは封印されていた歴史を語り始めた…。
「この世界の始まりは、大きな爆発だった。 お前たちの住んでいた地球と同じだ…。 世界にはゴミのように金属が散らばり、 何もないところだった。 しかしある日、ひとつの光が金属の破片に 吹き込まれた。 それで生まれたのが『王』だった。 まず王がしたことは、いろいろなモノに、 『命』を吹き込むものだった。 この星は生命にあふれ、ゾイドが誕生した。 そのころのゾイドの中の一匹 王でなくても命を吹き込むことが出来た。 さらにこの世界には多くのゾイドが誕生し、 いろいろな形のゾイドが生まれた。 それから2億6000年後、この世界に 人間が現れた。」
「その当時この世界は人間とゾイドが 支え合っていた。 しかし、人間は我々ゾイドが自らの手で 動かせる事を知り、我々を「道具」として 使い始めた。しかし、それは一部の人間で、 完全に全員では無かった。 我々はこの一部の人間を「デルタ」と呼んだ。 ゾイド達はこの人間達を滅ぼそうと、 総攻撃を仕掛けた。しかし結果は大敗だった。 人間達の手によって改造強化されたゾイドは まるで殺戮兵器だった。 感情が無く、謎の武器を装備させられたゾイドは、 この世界を破壊し始めた。 そこで、王は天空から舞い降りた・・・。」
エイク主人公。ビャクリュウのマスタービャクリュウ王を倒すため生まれた8体の1匹ゼオン王を倒すため生まれた8体の1匹ザク王を倒すため生まれた8体の1匹