2025年3月19日の練習日誌をお届けします。 うるお先生と浅海先生によるミサの練習でした。 【曲目】 ◆Agnus Dei ◆Kyrie 【ご指導いただいた点】 ◆Agnus Dei ・おごそかにゆったりとpで始まり、10小節目「peccata」のfへじわじわと向かっていく。 「peccata」は広がるように。「ta」は角を丸くやや抑えて。(でも引っ込まないように) ※25小節目~28小節目も同様 ・11小節目「peccata~」は、その前の広がりをキープする。 ・18小節目「nobis」の「no」は各パートそれぞれ聞こえるように。 ・29小節目、和音が変わるので、その重たさを感じながら歌う。 ・32小節目、35小節目「Agnus Dei」は母音がつぶれた言い方にならないように。音符の上をすべって降りるようなイメージで。 ・45小節目「miserere」は、その前のpの「miserere」と同じように入るが、46小節目頭のfに向かってうわっと出す。 ・59小節目からの「dona nobis pacem」では、各パートがそれぞれやるべきことをやって歌えると、立体的になり奥行きが生まれるはず。 ・「dona nobis」はパンパンと固めに歌うが、「pacem」は平安や平和を願うような柔らかさを持って。(言い直して色を変える)※ ・各パートに出てくる「pacem」を八分音符の細かい音で歌う部分では、一つのまとまり、ひとつの流れであることを意識して歌う。 全てをしっかり歌うのではなく、ある意味気楽な気分で音の流れに合わせて歌うイメージで。 ・95小節目「pacem」の「cem」は角を丸くしておさまるイメージで、出すぎないように。 ・105小節目、四分音符の「dona」は、幅が狭くきゅっとしたイメージで。(二分音符の「dona」よりも凝縮した感じで、一人の人に向かって言うようなイメージで) 四分音符で全パート一緒に歌うのはそれまで出てこなかった歌い方なので、それまでとの違いを出せるように。 ・二分音符の「dona」は広げるように、四分音符の「dona」は狭くぎゅっとして。それがころころ変わるように。 114小節目、四分音符の「dona」は狭くせずに、広がりをキープしたままでOK。 ・119小節目「dona nobis」は、パンパンと固めに歌う。また初めに戻ったのかと思わせるように切り替える。 ・123小節目、126小節目最後の「pacem」は柔らかさを持って歌う。(前出の※と同様) ◆Kyrie 立てるところと抜くところを意識する。 ・「eleison」の「son」は出すぎないように抜く。どんな音形であっても、それは意識すること。 ・歌い出し「Kyrie」は、ピアノの音が流れてきたところにスパッと入るように。 ・7~9小節目、ベース「Kyrie eleison」は他のパートとはずれて歌っている。しっかり聞こえるように。(ただ、タテに刻んだような歌い方にはならないように) ・9小節目、アルトの半拍早く入る「Kyrie」は、「K」の子音を立ててしっかりと聞こえるように。 ・10小節目、ベースの十六分音符の細かい音で歌う部分は目立つようにきっぱりと。 ・11~12小節目、全パート一緒に「Kyrie eleison」を2回言うところでは、2回目は音が上がっている。それに合わせて、気持ちもひとつ上げていきいきと聞こえるように。 ・13小節目~、男声の細かい音で歌うところは、ベースがテナーに寄りそって一緒に動いているような気持ちで歌うこと。 ソプラノ・アルトは、その上をまっすぐに音がつながって聞こえるように歌う。(男声の動きを意識して歌い、無関係には ならないように) ・24小節目からの「Kyrie」は各パート「K」の子音を立ててしっかり聞こえるように。 ・31小節目、ソプラノ最後の「Kyrie eleison」は、それまでの「まとめ」のような感覚ではっきりと印象的に。 前からの続きではなく、言い直す。(各パートがバラバラと歌っていたところに、「さぁ次に行きますよ」みたいなイメージで) ・33小節目「Criste~」は、ガラッと変えて「Kyrie~」よりも深い言い方で。 ・37小節目、テノール「Criste eleison」は印象的に。(少し音量を出してもOK) 最後のフェルマータに向けて少しゆっくりにして止まるようなイメージで。他パートもそれに合わせる。 ・46小節目、アルト(+テノール)「Kyrie eleison」はしっかり聞こえるように。その前のソプラノに続いて同じ音形で1オクターブ下を歌っていることが分かるように。 ・50~51小節目、「Kyrie eleison」を2回言うところでは、2回目は気分を上げて歌う。(ソプラノの音が上がっている、その感覚に合わせて) ・56小節目、最後の「son」は、前にふわっと放つように終わる。
以上です。
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