2月26日の練習日誌
うるお先生、浅海先生のご指導で土の歌「天地の怒り」と「地上の祈り」の練習をしました。
天地の怒り
冒頭かみなりだー いなづまだーの部分、16分音符の中の言葉をはっきりと歌い、 「だー」の部分はそれより大きくは歌わない。 おおみずだーの、「だー」のクレッシェンドは少しうねるように歌う。
Cの「土手が崩れる」はクレッシェンド、デクレッシェンドをはっきりとつける。 土手、崖、橋があれよあれよという間に崩れていく光景を想像し歌いましょう。 もちろん、土手、崖、橋という言葉をよく口を動かしてはっきりと歌うこと。
Dもまた、自然による災害の破壊力の大きさ、ついに人をも飲み込む恐怖、しかしじっと見極めるような感覚も。 ついにその脅威が人間にも及ぶというところ、惨状に目を見張るように 32小節は「ひとを」の部分を少し音量を落として歌う。 「さらう」では遠くに流されていく人を目で追うように。33小節は(ピアノの3連符の前)3拍で音を切ること。
Eからの男声合唱、WowWowは、余韻を残すような歌い方、伸ばすのは「う」の音で。 女声はあまり頑張らずに広々とした山々の風景を歌うように。 54ページ「地の下に」の「した」ははっきりと言葉が聞こえるように。 55ページ56ページにまたがる「いかりが」は、「が」まで抜かずにしっかりと歌う。
G 曲想が変わります。今まで男声伴奏、女声が歌というところでしたが、 ここからは出だしのタイミングを合わせ丁寧に聴きあい、共有する感覚で歌いましょう。
H 93小節の「Ah」はため息のように。 K 「にげまどう」の「ま」と「ど」の間はポルタメントをかけてうねるように。 次の「すさまじい」の部分も同様に。「さけび」はかたく。休符の前で止める。 そして、ピアノのオクターブ跳躍のシンコペーションを聴き、そこから続くようにLを歌う。 123小節のえんとつのところ、えんーとつがたおれる、ではなく「えーんとつが?ス栫vというふうに。
地上の祈り
曲がかわり、平和な景色が広がります。 2小節目、「やまかわを」で膨らむ感じ、次のOo-はソプラノは穏やかに、 アルトの全音符は伸ばす中にも次の小節へと進んでいく感じを持って歌う。 9、10小節、アルトとテナーは3度で動いていることを感じて歌う。16,17小節も同様。 以前の練習の際に楽譜に書き込んだ、大地讃頌に繋がる「恩寵」という言葉を大切に歌う というのも心に留めておきたいと思います。
男声の祈りの言葉と、女声の受け入れて生きていく力の言葉の対比。 この祈りと生命の力が次の大地讃頌に繋がるのだな、と思いました。 バス(男声)が忘れてはならない本質を祈りの形で歌い、「地の上に平和あれ」と結び、 女声(女性)は生活をするために悲しみも受け入れて、感謝して生きていく強さをたおやかに歌う。 うるお先生はそのことに気づかせてくださり、 この組曲を歌い込みたい、という思いを新たにした練習でした。 愚かな戦争や核兵器、そして天災などで痛めつけられた大地と人間の心の再生。
定演ではお客様にこの思いが届くよう、練習頑張りたいですね。
|