[ No.11025 ]
ダンプのおじさん
投稿者:
2018年10月20日 (土) 00時49分 |
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燻月下さん、ドルジさん、勝男武士さんもよろしくお願いします。 みんな四股名が渋い…。
私には思い出のおじさんがいます。 小さい頃、両親はほぼ仕事でいなくておばあちゃんと一緒にいました。
私が生まれた頃すでに70になっていたおばあちゃんは遊び相手になる訳もなく、毎日一人で外で遊んでいました。
ある日、父の友達でダンプに乗ってるおじさんが通りかかり、 一緒に乗るか?って聞かれ、全く人見知りしない私はひとつ返事で乗り込み、いちごを1パック買ってもらって、見晴らしのいい座席にワクワクしながら全部食べたのがとても嬉しかったのを覚えています。
このつまんない毎日から救ってくれるダンプ(いちご)のおじさんは来ないかな〜と待ち続けたものです。
それから10年近く経ち、おじさんは結婚して男の子2人を連れて遊びに来ました。 当時3歳だった次男は私のもとに駆け寄るなり、髪の毛をむんずとわし掴みにし 「おい、お前!女か?名前は?」と乱暴な口と態度で、 思春期の私は子供がいっぺんに嫌いになりました。(笑)
その子はその後も兄ちゃんも泣かすきかん坊に育ち…
それから15年後、なんと!!彼は180センチを超える力士になったと聞きました。 何度か新聞でも名前を見かけました。
残念ながらなかなか体重が増えず苦労の末、幕内までには上がっていけず引退したと聞きました。当時9割の力士は十両で終わるようですので、 悔しかっただろうな〜と思いますが、
私は当時「幼き未来の力士」にあっていたのだな〜としみじみ思いました。 |
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