《天変地変という浄化の働き》 (207) |
- 日時:2015年02月06日 (金) 04時49分
名前:伝統
*「實相と現象」(P223~226)より
ところで地球の生命と人間の生命とは互いに連関しておりますので 地球上に住んでいる人類全体が、汗をかかん様な焦(あせ)らない、静かな、平和な、 心境になっておったら、そう云う天災地変というものも減って来ると云う事になる。
天災地変と言うけれど、 雨が降るのは瀬織津比咩命(せおりつひめのみこと)の御働であり、 地震や火山爆発は速佐須良比咩(はやさすらひめ)の御働であって、 宇宙を浄化し地球を浄化しているのであります。
若し宇宙に斯う云う浄化の働きがなかったら、私たちが《うんち》でも流したのが、 いつまでもその辺に浮いておって、もう汚くて汚くて、海水浴なんて できない事になるけれども、
それをちゃんと速佐須良比咩命(はやさすらひめのみこと)が擦(さす)ってくれて 波を起して、「可々(かか)呑(のみ)てむ」というわけで不浄物を「無」の世界に 皆呑み込んでくれるものですから、どんな不浄物を海に流しても 浄化してしまうわけであります。
風呂へ入って皮膚の表面を擦(こす)ると垢(あか)がとれる。 それと同じことが宇宙にもおこなわれる。
此の宇宙浄化の働を神格化して、祓戸四柱の神として、 日本神道ではこれに礼拝し感謝するのであります。それで、
「祓戸(はらいど)の大神等(おおかみたち)諸々(もろもろ)の 枉事(まがこと)罪穢れ(つみけがれ)を祓給(はらひたま)へ 清給(きよめたま)へと申す事の由(よし)を、
天津神(あまつかみ)国津神(くにつかみ)八百萬(やおよろづ)の 神等(かみたち)共に天斑駒(あめのふちこま)の耳振立(みみふりたて)て 聞召(きこしめせ)と畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す」
天斑駒(あめのふちこま)と云うのは、古事記に、 須佐之男命(すさのおのみこと)が天斑駒を逆剥(さかはぎ)に剥(は)いで、 天照大神が機(はた)を織っておられた所へ投げ込んだと云う事が 書かれているのであります。
此の天斑駒(あめのふちこま)と云うのは、天之“まだらうま”と云うことで これは“時間”の象徴であります。
あのガソリンに「ペガサス・ガソリン」と云うのがあるでしょう。 あのペガサスと云うのが天を翔(かけ)る馬であって、商標を見ると、 馬に翼(つばさ)がついているでしょう。あれが天斑駒(あめのふちこま)です。
“斑”(ふち)というのは、白と黒との“《ぶち》”のことで、 之は、“昼”と“夜”とを表わしているわけです。 “昼”と“夜”との交代によって幾日経過したかと分る時間の事なんです。
「天馬空を翔る」とか「白駒(はくく)の隙(げき)を過ぎるが如し」―― 白い駒が隙間(すきま)を過ぎる様だ」――と云って時間を馬に譬(たと)える 語句があります。
このように支那の喩(たとえ)にも、「時間」を「駒」に譬えているが 日本でも「時間」を「駒」に譬えてりのであります。
此の世界を浄化するためには或る時間が要る。あまり急いだらいかん。 あまり急激に変革しようとして急いだらそれだけ余計激しい変動が起こらなければ ならないから、悲惨が一層拡大するのであります。
だから徐々に時間の経過をとおして変化させて行く。 これが「天の斑駒(あめのふちこま)の耳振り立てて」であります。
病気でも早く癒(なお)る時には“ケミカライゼーション”即ち“迷いの自壊作用” と云うものが起って今まで慢性の病気であったのが急激に急性の病気になったりして、 一時的には《ひどく》なってそれで却(かえ)って快(よ)くなると云うことがある。
或は此の社会でも良くしようと思ったら、革命と云うような、激しい事が起ってから、 それで善くなると云うことがある。
中共みたいにわずか数年の間に社会革命を起こして封建制度の世界から、 共産制度の世界を造り上げたと云うような場合には、あの為に、一千万人程度の人が 粛清されて殺されたということですね。
あんな大きな問題は、それ程の大自壊作用を急激に起すことによって、 急速に良くなるのであります。
だからどうしても此の世界を良くしようと思ったら、時間を経(へ)なければならない。
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<感謝合掌 平成27年2月6日 頓首再拝>
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