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光明掲示板・伝統・第一

 

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「皇紀2675年」 (229)
日時:2015年02月07日 (土) 17時58分
名前:伝統

来週の水曜日(2月11日)は、わが日本国の誕生日(紀元節)。

この機会に、悠久の時の流れの中で、天照大御神が神勅でお示しになった国家の
この地上への誕生をお祝いいたしましょう。


このスレッドでは、
谷口雅春先生が、「実業の世界」誌(昭和43年6月号)へ寄稿したご文章を
紹介してまいります。


《日本神話と日本国の尊厳》

          *「実業の世界」誌(1968<昭和43>年6月号)(P49~52)より


(一)日本国の建国は神話からはじまる。

   建国記念日を2月11日に制定するときに、
   神武天皇建国が2月11日であるということは神話に過ぎないのであるからとて、
   社会党や進歩的文化人から反論せられたのであるけれども、

   日本の建国がなお一層尊貴なものであることを唯物論者たちには
   理解できないのであったのだ。

   新約聖書の「ヨハネ伝」には
   「はじめにコトバあり、コトバは神なりき。
   万ずのもの是によりて成り、これにいのちあり・・・」
   という風に示されているのであるが、

   私は「はじめにコトバあり」ということは、
   「はじめに神話あり」ということだと言うのである。

   神話を排斥する唯物論者は、

   生命の根元を単に物質の素粒子で結合して成立したものであるが如く考えていて、
   素粒子や原子や分子を現実の形態に配列統合してそれを有機的組織にまで
   発展せしめた「内在の力」については知ることはできないのである。


   日本的惟(しい)に従うならば、
   日本人は「存在」の根元を神より発したものとしてこれを把える。

   日本人には「存在」はコト(事)であり、神はミコトであり、
   ミコトとは御言(みこと)であり、”言事不二”であり、
   みことを漢字にて表現するのに「命」(いのち)なる文字をもってする。

   存在の根本生命であるものは”コトバ”であることを
   直感的に知っていたのが日本民族なのである。

    (つづく)


<関連Web>

(1)光明掲示板・第一「皇紀2673年 (6361)」
    → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1198

(2)光明掲示板・第二「皇紀2674年 (5420)」
    → http://bbs7.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou2&mode=res&log=1113

            <感謝合掌 平成27年2月7日 頓首再拝>

《日本神話と日本国の尊厳》② (244)
日時:2015年02月08日 (日) 17時48分
名前:伝統

(二)神話は虚構のものであり、架空の物語であるとして唯物論者は排斥するけれども、
   一切のものは神話によって始まるのである。

   ”東京タワー”も神話によって始まったし、
   霞ヶ関ビルも神話によって始まったのである。

   神話は「いまだ現実にあらわれていないものを心の中に想像し、
   心の中に描かれたもの」のことである。

   ”東京タワー”もはじめからあんな現実的造形物が存在したのではないのであって、
   建築設計家の心の中に、想像力によって描かれたもの即ち神話であったのだ。

   
   想像力によって、はじめに心に描かれたものが神話である。

   それを近代人は計画といったり、設計といったり、プランといったり、
   アイディアといったりするのである。

   そして計画とか設計とかプランとかアイディアとかいう語を使えば、
   それは当然のこととして反対しないのであるけれども、
   神話といったら排斥するのである。


   つまり近代人は概ね、頭脳が混乱していて「神話アレルギー」に罹っているのである。

   そんな混乱した頭脳から見たのでは、「存在」の根元も判らないし、
   日本建国の尊さも理解できないのは当然である。



(三)基督教では、「はじめにコトバあり」と宣言したが、
   弘法大師は「大日経」にもとづいて、「声字即実相」(しょうじそくじっそう)
   と喝破したのである。

   「声字即実相」とは、事物の本質即ち実相は
   コトバであり文字であるということである。

   コトバに表現し、文字に表現すれば、それは具体的事物になるから、
   具体的事物の本質即ち実相は結局「コトバ」でありは「文字」であると
   いうことを弘法大師は指摘したのである。

   その直感力のすぐれたること、現在の唯物論者や、
   進歩的文化人のとうてい及ぶところではないのである。



(四)「古事記」や「日本書紀」にあらわれたる日本建国の神話は、
   単に一個の人間の創作ではないのであるそれは民族神話である。

   日本の古代民族がいつのまにかそのような神話を想像力によって創作したので
   あって、日本の建国も日本の文化の発達も、古代日本民族の想像力がつくり
   出した神話の創作したものである。

   日本建国以来の日本の国体も、歴史の発展も、
   「古事記」や「日本書紀」にあらわれた神話の具体化に過ぎないのである。

   唯物論者は、この世界が物質の微粒子が偶然的契機によって結合して出来上がった
   という神話をつくり出したのである。彼らは、物質の素粒子が如何なる意図で結合して
   このような宇宙や世界をつくり出したか、それを見て来た訳ではない。

   ただ彼らは自己の想像力によって宇宙の起源を想像して唯物論をつくり出したに
   過ぎないのである。だから唯物論は、物質の存在しか知ることのできない
   低次の人間精神がつくり出した神話に過ぎないのである。

   彼らは唯物論そのものが「低次の神話」であることに気がつかないで、
   もっと高次の神話であるところの神の宇宙創造や、神による日本建国の事実に
   ついては反対しようとするのである。

    (つづく)


            <感謝合掌 平成27年2月8日 頓首再拝>

《日本神話と日本国の尊厳》③ (258)
日時:2015年02月09日 (月) 18時12分
名前:伝統

(五)要するに唯物論は、西欧人のつくり出した神話である

   唯物論から出発した唯物史観からはマルクスの創作した神話であり、
   人間は猿から進化した動物に過ぎないというのは、ダーウィンの創作した神話である。

   それは想像力の貧困を物語るほか何ものでもないのである。
   彼らには物質しか見えない低次の意識しかもっていないのである。

   物質の奥に、物質を超えたところに霊的な本質があるということを知るだけの
   高次の意識がないのである。

   彼らにもっと高次の意識があるならば、想像力がもっと飛躍して霊的物語を創作し
   得たのであろうに、彼らは唯物論とか、唯物史観とか、類人猿の進化物語以上には
   飛躍し得ない神話しか創作し得なかったのである。

   しかし「はじめに神話(コトバ)あり、神話は神と偕にあり、神話は現実化する力あり」
   であるから、ダーウインが類人猿からの人間進化の神話をつくり出したとき、人類は
   その方向に動き出したのである。

   そしてそのような人間観がひろまるに従って、「人間の解放」と称して
   人間の動物面又は獣性が解放され始めたのである。


   そしてマルクスが唯物史観をつくり出し、その史観の中でやがて世界に共産主義が
   蔓延するという神話をつくり出したとき、その神話が世界各国の政治型態や、経済組織
   をその神話の通り変革し始めたのである。

   ソ連(ロシア)や中国やその他の共産主義的国家群はすべて
   マルクスの作り出した神話が具象化したものである。



(六)しかし日本人よ。もっと自己の尊厳を知り、自国の尊厳を知れ。

   西洋人のつくり出した神話によって、その国が支配されるようになったとき、
   その国は形の上では独立国であっても、中味は植民地であるのである。

   凡そその国の文化といい得るものは、その国の民族それ自身が創作したもので
   なければならないのである。そうでなければ、その国の文化が如何に絢爛たる
   ものであっても、それは輸入文化であり、植民地文化であるのである。


   ダーウインの類人猿進化説や、マルクスの唯物史観に動かされて、
   日本古来の文化の傳統が歪められるならば、日本は文化の面において既に独立国家
   たる本質を失いつつあるのである。


   吾々日本人は断じて、ダーウインのつくった神話や、マルクスの創作した神話に
   よって、日本の文化を侵略させてはないのである。

   日本の完全独立が叫ばれる聲が激しいけれども、形の上で外国軍隊が駐屯しなく
   なっても、日本人たちの精神の世界において、そして、もっと深い、そして、魂、
   の深層において、外国人のつくった唯物論的人間観や、唯物論的国家観を君臨
   させておく限りにおいて、

   精神の上、魂の上では、本来の日本国は滅びてしまって植民地となっていると
   いわなければならないのである。


   日本人よ、日本人の顔していて中味の精神は外国の神話で満たされ、
   それによって動かされている半人半獣の怪物になってはならないのである。

    (つづく)

・・・

このご文章は、2月11日の建国記念日に向け、明日には全文を紹介し終える予定です。

            <感謝合掌 平成27年2月9日 頓首再拝>

《日本神話と日本国の尊厳》④ (270)
日時:2015年02月10日 (火) 17時53分
名前:伝統


(7)日本民族は人間をダーウインの如く、獣人、として把握しないで、
   神人、として把握したのである。

   それゆえに、古代人は、すべて何々之命(なになにのみこと)と称したのである。
   そして男子を、日子(ひこ)即ち天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御子(みこ)と称し、
   女子を、日女(ひめ)即ち天照大御神の御子と称したのである。

   
   そして日本民族ぜんたいを天孫民族(てんそんみんぞく)と称して、
   神の生命の降臨であると把握し、国号を「大和」(ヤマト)又は日本(ひのもと)と称して、

   日の大神の降臨によって六合(りくごう)を照徹してこれを光明化し、
   一切の人類を大和(だいわ)の理想のもとに包容する偉大なる国家として
   この国を出発させたのである。

   「六合を兼ねて都を開き、八紘(はつこう)を掩(おお)いて宇(いえ)と為さん」
   という神武建国の宣言は、まさに日本民族が創作した一大戯曲であり、
   一大詩劇の一節であり、神話の実現であるのである。


   戦後の唯物論的歴史家は「実證、実證」と称して、遺跡や日本文化の残留物だけを
   探しまわって、日本民族の精神的歴史を知ろうとしないから本当の日本国も
   本当の日本民族もわからないのである。

   残留物を探しまわって日本の生命を知ろうとしても不可能なのは、
   死骸をいくら探して見ても生命が見当たらないのと同じである。


   日本国の生命の歴史は神話に求めることによってのみ得られるのである



(8)「日出ずる国」として天照大御神(あまてらすおおみかみ)の
   「豊葦原(とよあしはら)の千五秋(ちいほあき)の瑞穂国(みずほのくに)は、
   是(こ)れ吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり」


   という神勅(しんちょく)より出発した日本国は、世界を光をもって照らして
   地上に「大和」の天国を招来する使命をもつ国であるとの神話を自覚意識は勿論、
   潜在意識の深層にもっていて建てられた国家である。

   マルクスの神話が西欧諸国や中共を動かして特殊の文化を形成しつつあると同じように、
   文書以前に出発し、やがて「古事記」や「日本書記」によって傳承されたる日本民族の
   神話が、日本の建国となり、そこに独自の日本文化を形成し、
   日本独得の天皇中心国家を形成して今日に至ったのである。


   この日本民族神話の中核を形成するものは、「大和」(やまと)の理念であり、
   天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)なる創造神をもって始まる神話の
   第一章の「御中」を中心として全世界が大調和にまとまる理想である。


   日本は概ね東洋文化に属し、東洋文化は霊的文化、宗教文化であると称せられている
   けれども、

   実は日本民族の創作した神話は、、御中主、の理念によって、一切万象を統合し、
   東洋の霊的文化と西欧の物質文化と両方を一つの「絶対無」の中心に包摂して、
   それを大和(だいわ)する理想を表現しているのである。

   日本民族創作の衣食住の習慣又は方式をよくよく観察してみると、
   その事がよく分かるのである。


   日本民族よ、もっと日本民族の創作した独自の文化の尊厳に自身をもって頂きたい
   のであり、ゆめゆめ、外国創作の神話に日本文化を蹂躙せしめてはならないのである。

   そして「天皇国日本」は日本民族が創作した世界最大の文化的創作であって、
   これより大なる大芸術は他のどこにもないことを知って、
   この国体を尊重して貰いたいものである。

   (完了)

・・・

このご文章「日本神話と日本国の尊厳」は、
同年(昭和43年)に初版が発行された「古事記と現代の預言」の序文に
「神話というものについて」として、収録されております。

            <感謝合掌 平成27年2月10日 頓首再拝>

日本の建国・肇国と東道(みちびき)の神「塩椎神」 (276)
日時:2015年02月11日 (水) 04時20分
名前:伝統

          *「生命の實相」第37巻幸福篇上(2月11日)」より

今日(2月11日)は神武天皇が大和(やまと)に遷都せられた記念すべき慶ばしい日である。


”みすまる”の魂が高千穂の高御座(たかみくら)に天降りして弥数多(いやあまた)の国を
大和(だいわ)する八紘一宇(Universal brotherhood)の精神が形にまで顕れて、
大和国(やまとのくに)に都(みやこ)することになったのである。

それはおよそ二千六百年前であるという。

日本の国は領土という土塊の容積ではないのである。
「大和(だいわ)」の理念そのものが日本国で、
それが地上に天降って形を整えたときが日本の建国である。

しかし日本の肇国(ちょうこく)はなおそれ以前に遡る。

畏くも明治天皇が教育勅語に「国ヲ肇ムルコト宏遠ナリ」と仰せ給いしことに鑑み奉るも、
わが日本の肇国は数をもって言い現わすことのできない悠久久遠の太初(たいしょ)に
遡ることが明らかである。

神武天皇なお高千穂にましませしとき「天祖の降跡(あまくだり)ましてより以遠(このかた)、
今に一百七十九万二千四百七十余歳」と『日本書紀』に明記してあるから、彦火瓊々杵尊(ひこ
ほのににぎのみこと)より神武天皇に到るまですでにこれだけの皇紀を経ているのである。

これは神話であるから「大和理念」の地上顕現が悠久であることの象徴と見るべきである。

日本の建国の歴史をわざと長くないように考証して喜んでいる人もあるが、
それは結局自己侮辱であり、自己破壊本能の展開に過ぎない。

人間には「生」の本能と「死」(自己破壊)の本能があって、「生」の本能が旺(さか)んなる
ものが栄え、「死」の本能が」「生」の本能に打ち勝つとき衰えかつ滅びるのである。
自己を矮小に言うことに誇りを感ずるような悪い趣味は止めた方がよい。


そのころ塩土老翁(しおつつのおじ)なる老翁(おきな)来たりて神武天皇に「東(ひんがし)
に美地(うましくに)有り」と御奏上申し上げたということが同じく『日本書紀』に書かれて
いる。東方より「大和(だいわ)」の理念が生まれて来るという象徴物語である。

この塩土老翁(しおつつのおじ)は『古事記』では塩椎神(しおつちのかみ)とて目無堅間
(めなしかつま)の小船(おぶね)を作り彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)を乗せ
まつって金銀(こがねしろがね)饒(さわ)なる竜宮海に導き奉ったと出ている。

竜宮海とはウミの底である。「創造(うみ)の根底(こんてい)」にある世界とは現象の
よってもってあらわれる根元の世界である。換言すれば実相の浄土である。

目無堅間(めなしかつま)の小船(おぶね)とは、時間の目盛(めもり)無く空間無く堅くつまりたる
小なる一点である。換言すれば、無時間・無空間の世界、時空を超越し、そこより時空生まれる一点
(久遠の今此処)に乗るとき衆宝(しゅうほう)あまねく充つる竜宮海に入ることができるのである。

「無字透関(むじとうかん)」である。「無」を超えてさらに実相地(じっそうじ)に透関する
ときに竜宮海すなわち、無限供給の極楽浄土を実現することができるのである。

この無限供給の極楽世界に入る方法を教えたまう神が塩椎神(しおつちのかみ)である。

そして竜宮海は極楽にして住み吉きがゆえに住吉世界ともいい、
住吉世界の本尊を住吉大神(すみよしのおおかみ)と申し上げるのである。

竜宮海は時間空間を超えた世界であるから、浦島太郎はそこにあるとき永遠(えいえん)に
年(とし)老いず、このことを仏教では無量寿世界に入るとき無量寿仏と同じ悟りに入ると
言うのである。

老病死の三奸(かん)を征伐せられてから住吉大神は茅渟(ちぬ)の海に面して
長湾(ちょうわん)をなせる山峡(やまかい)に鎮め祀られたのである。

今は神戸市東灘区住吉に本住吉神社があり、神功皇后を主神とし、脇神(わきだち)として
筒男(つつのお)の三神をお祭りしてある。
後に泉州堺に御遷座申し上げたるにより、ここを本住吉神社というと承っている。

三韓征伐とは、老病死の三奸(かん)の克服の象徴物語である。
住吉大神(すみよしのおおかみ)が竜宮の大神であり、無量寿仏のあらわれである以上、
老病死の三奸(かん)を克服せられたことは当然のことでなければならない。

            <感謝合掌 平成27年2月11日 頓首再拝>



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