《真理の種子は暗黒の中にも生長する》 (155) |
- 日時:2015年02月01日 (日) 19時21分
名前:伝統~夕刻版
かかる時吾々の魂は叫ぶ。
真理は無力なのか? 信仰は無駄なのか? 祈りはきかれないのか?
否、否、祈りはきかれているのである。 真理は有力に働いているのである。 吾々はそれに対して信仰をもたなければならない。
ただぐらつきかけているのは自分の信仰だけである。 暗闇の中でも心臓は鼓動し、肺臓は呼吸して吾々を生かしている。 かように、真理は吾々の暗黒期の中でも有力に働いていてくれるのである。
祈りはきかれてすべてが順調に進んでいるのである。 暗黒に見え、逆境に見えている時にさえも、真理の種子はそこに生長し、 祈りはそこに実現すべく働いているのである。
祈りによって蒔かれたる真理の種子は潜在意識の暗黒の大地の中に蒔かれていて、 そこには日光が射さないけれども、種子は次第にふくらみかけているのである。 そして、緑の小さい芽がその胚芽から生長し出でつつあるのである。
吾々は一旦自分の潜在意識に蒔かれたる真理の種子が、もう芽をふかないかと思って、 掘りかえしてみるような愚かな事をしてはならないのである。
吾々が種子を目に見えない地面の中に植えつけて、その発芽するのを 大地の力に任せてしまうかのように、吾々は祈りの結果を、 祈りによって蒔かれたる真理の種子の生長を、
神のみ手に完全に委ねて、神が神の方法によって それを適当な時期に適当な形で、芽を出し茎をのばし、葉を広げ、 蕾をつけさせてくれるまで待たなければならないのである。
神に任せてこの待つ心のないものは遂に美しき花を見ずに終るかも知れないのである。
<感謝合掌 平成27年2月1日 頓首再拝>
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