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光明掲示板・伝統・第一

 

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素晴らしい日本 (26)
日時:2015年01月18日 (日) 04時51分
名前:伝統

*光明掲示板・第三「素晴らしい日本」からの継続です。
 → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=15

・・・

《我が民族が紡ぎ続けてきた美質》


       *『致知』2014年4月号 (P6~7)
        ~中條高徳(アサヒビール名誉顧問)   より


『我われは波動を立てねばならない』

中国、韓国は我われの近くに生きる民族なのに、
国際的常識では理解できない動きを次々と繰り返す。

我が国は安倍内閣が誕生し、
近代国家の為すべきこと次々と手を打ち、経済の明るさも見えてきた。

2020年のオリンピック・ パラリンピックも東京に決まり、 
極めて明るいニュースである。
 
この極東の国ニッポンで東京(昭和39年)、札幌冬季、長野冬季と、
なんと4回目のオリンピックが開催されることは、国民の誇りであり、
国力と言っていいし、民度力と呼んでもいい。

それらが勝れているからこそ 招致し得たのだ。

その時、『致知』の読者が 10万人に達した。
森信三先生の「日本が変わる」地点に 到達したのである。 
しかし、数だけ揃ったら幸せが来るほど、世間は甘くない。我われは動かねばならない。 

つまり波動を立てねばならない。

思えば昭和16年、我が国は英米大国と戦を起こした。大東亜戦争である。
そして敗れた。戦争の勝敗の論理は古今東西、常に勝者が正義となり、敗者が悪に回される。

占領軍は「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」(日本の戦争罪悪史)
を日本中、山の奥まで徹底して説き回った。

日本民族が長い時をかけて磨いてきた美質の多くは〝この時〟音を立てて崩れていった。 
その占領軍もサンフランシスコ条約を結んで 昭和28年引き揚げていった。

だが時務学を専らにし、大金を掴んだ日本人の多くは眼を覚まし得なかった。

森先生は人間学を注入した読者が10万人になるということは、
迷える子羊のアンチテーゼ(反対存在)として頼もしく見えたに違いない。

迷える子羊たちは、我が子が学校給食を受ける時、給食は当然の権利であり
したがって神仏への感謝になど繋がるはずはなく、
「いただきます」と言う必要がないとか、払うべき給食費も払わないという。

筆者の家は大家族であったが すべて箱膳(はこぜん)であり、 
父のお膳は「戸主(こしゅ)膳」 と呼び、一回り大きく、 料理が1皿多かった。 

父の発声で「いただきます」と 食事は始まった。 
ごはん粒一粒たりとも残すと「神様が眼を潰す」と 
おばあさんが孫に もっともらしく説いていた。 

田舎の1軒1軒でも、修身斉家治国平天下という教育のテーゼにかなうよう、
生き抜いていた。


《『食事のあり方を説いた 「五観の偈」』》

「和食」が世界遺産に指定され、我が国も観光立国を強調しているので、
古来、食べることに最も粛然と対してきた寺の食事のあり方を紹介しよう。

『致知』にも登場された臨済宗の大本山円覚寺の管長・横田南嶺老師に教えを乞い、
お伝えする。


「五観の偈」

 一には功の多少を計り彼の来処を量る

 二には己が徳行の全闕を忖(はか)って供に応ず

 三には心(しん)を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす

 四には正(まさ)に良薬を事とするは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんがためなり

 五には成道(じょうどう)の為の故にいま此の食(じき)を受く


 横田南嶺管長解釈

一、この食事がどうしてできたか、どのような手間がかかっているか、
  どうしてここに運ばれてきたかを考え、感謝をいたします

二、自分の行いがこの食をいただくに価するものであるかどうか反省していただきます

三、心を正しく保ち、貪りなどの誤った行いを避けるためにいただくことを誓います

四、この食事は良薬であり、身体を養い健康を保つためにいただきます

五、私は自らの道を成し遂げるために、この食をいただきます


──「いただきます」──
 
 偈の後食

願はくは此の功徳(くどく)を以て
普(あまね)く一切に及ぼし我等と
衆生(しゅじょう)と皆共に仏道を成ぜんことを

──「ごちそうさま」──


 横田南嶺管長解釈

どうかこの功徳をひろく一切の生きとし生ける者皆の為にふり向けて、
私たちと人々ともろともに仏道を成就することができますように。
ごちそうさまでした。


偈・・・韻文体の経文。四句からなる詩の形で仏の功徳を褒め称えたもの

 
筆者が森信三先生に習って、会員10万人になったら
我が国の流れが変わると励ましている「倫理法人会」という集団がある。

丸山敏雄氏が創業したもので全国で健気に活躍している。
集まるごとに唱えている「万人幸福の栞」など、教育勅語そのものである。

食事の時、我われ先祖が積み上げてきたものが滲み出るような挨拶をする。

まずリーダーが「姿勢を正し、軽く目を閉じてください」と声を掛け、
「天地の恵みと多くの人々の働きに 感謝して生命のもとを つつしんでいただきます」

食べ終われば「ごちそうさまでした」で手を合わす。 

我が民族が磨き続けてきて、戦後失いかけている
このような民族の美質を復元することこそが我われに課された重大な役割なのです。

・・・・

中條高徳(なかじょう・たかのり)氏は、昨年12月24日、呼吸不全で死去されました。
87歳。
経営者として、愛国者として活躍され、多くの人に慕われておりました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

・・・

関連Web:「光明掲示板・第一」内スレッド「日本讃歌」
      → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1233

      「“本流宣言”掲示板」内スレッド「輝く日本! 輝け日本!」
      → http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=2190

      「光明掲示板・第一」内スレッド「素晴らしい日本」
      → http://bbs7.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou2&mode=res&log=548


           <感謝合掌 平成27年1月18日 頓首再拝>

伊勢神宮の光景に外国人が感動 (93)
日時:2015年01月26日 (月) 04時41分
名前:伝統

《海外「日本に心を奪われた」 伊勢神宮の光景に外国人が感動》

 ISE JINGU / JAPAN 2010
  → https://www.youtube.com/watch?v=YVZfNQ7JzbA


(1)WOW ハッとするくらいに美しい! すぐにお気に入りの動画になったよ :) イギリス
  
(2)凄く興味深い光景だった。
   こういう動画を観ると、今すぐそこに旅してみたくなる :) アメリカ
  
(3)なんて美しい場所なんだろう。僕も以前に行ったことがあるんだ。
   あの空間、自然、景色の素晴らしさは絶対に忘れることが出来ない。 アメリカ

(4)本当にいいね! 日本の中で、イセジングウは僕のお気に入りの場所。
   以前に行った時は、丁度遷宮が行われてる時期だったんだ。 オーストラリア


(5)いい動画でした。そのうちいつか、僕もあの場所を訪れてみたい。 台湾

(6)美しいこの場所には、心惹かれる何かがある。 ウクライナ

(7)この景色を観てるだけでものすごく気持ちが落ち着いてくる……。 アメリカ

(8)素晴らしい。この美しさは本当に素晴らしいよ。 アメリカ

(9)ワンダフォーとしか言いようがない。この世の楽園のようだ!!! イタリア

(10)素敵な動画をどうもありがとう。安らかな雰囲気に包まれてるわね。 アメリカ

(11)力強く、感動的な動画でした。
   自分の中で日本は、訪れるべき神聖な地だと思ってる。 +4 カナダ

(12)日本の美しさに心を奪われた。 +4 アメリカ

(13)驚嘆に値するね……。もっと大きな画面でこの動画を観たら、
   自分の足で日本を歩いてるような気分になれそう。 +7 アメリカ

(14)フーム……イセっていうのはどういう意味なんだろう? 都市の名前?
   それはともかく……日本が大好きだ。
   大学を卒業したら、自分の目で日本を見てみたい。 ドイツ

(15)日本は素晴らしい。とにかく素晴らしい国だね。 +3 アメリカ 

(16)密かにシントウに改宗したいと思ってる私……。 アメリカ

(17)日本は本当に綺麗で清潔な国だ……。
   そこは日本の特に偉大な点だと思う。 クリスマス諸島

(18)素晴らしい。その一言しか出てこない……。 +4 アメリカ

(19)実際にあの場所に足を踏み入れる日が待ちきれない!!!!! クロアチア 

(20)誰か教えて欲しい。日本のことをもっと知りたいんだ。
   シントウを信仰してる人たちは、本当にアマテラスの存在を信じてるの? 
   彼女を心から信仰して、彼女に祈りを捧げてるの? 
   それとも伝説的な存在として捉えてるのかな?
   アニメを観てると、カミサマには祈ってるけど、
   アマテラスには祈ってないから気になったんだ。 メキシコ

(21)一度だけ行ったことある。本当に綺麗な所だった。もう一度行きたいな。 カナダ 

(22)なんて素敵な場所なんだろう。そのうち絶対日本に行かないと……。 +3 アメリカ

(23)投稿どうもありがとう!
   今は日本には行けないけど、本気で行きたいと思ってるの!
   だから、動画を観てて凄く幸せな気分になったよ ^_^ +3 スペイン

(24)イセジングウって素敵な場所だね! ってかトリイが凄く大きい! O_o
   ジンジャがこんな大きいものだなんて知らなかった……。 アメリカ

(25)日本のモノなら何でも見るのが好きだけど、
   特に日本人が大事にしてる物事を目にするのはいいね。
   神社も素晴らしいと思ったし、祝日にどんな事が行われてるのか知りたくなった。
   たぶん、その日くらいはお祭り気分になってもいいんだよね…… :D カナダ

(26)見事な美しさ! 
   実際にあの場所にいる気分になった。日本人が羨ましくなる。 コロンビア 

(27)素晴らしい体験を共有してくれてありがとう。
   外国人の僕らも、日本の神社に足を踏み入れると、
   畏敬の念が伴う、何とも形容しがたい気持ちに包まれるよ。 オーストラリア

   ( http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-895.html )

           <感謝合掌 平成27年1月26日 頓首再拝>

大正時代の日本には「発言権」があった (192)
日時:2015年02月05日 (木) 04時37分
名前:伝統

      *「「新しい日本人」が創る2015年以後」日下公人・著(P26~28)より


1919(大正8)年、第一次世界大戦後の国際体制を決めたパリ講和会議で、
日本は人種差別撤廃案を提出している。

アジアの独立国である日本が中心になって、
有色人種の誇りを取り戻そうという動きのはじまりである。

白人同士が引き起こした世界大戦があまりに悲惨だったこともあって、
多くの国の支持を得ることができたのだが、アメリカ、イギリス、オーストラリア
などの反対によって否決されてしまった。

それでも日本は国際連盟の常任理事国となり、新渡戸稲造が国際連盟の初代事務次長に
就任している。優位戦思考ができる日本人は、実は戦前からいて、
日本に発言権がしっかりとあった証拠である。


第一次世界大戦では日本は連合国側で戦い、
旧ドイツ帝国領であったサイパン島やトラック諸島など南洋諸島を占領したのだが、
戦争に勝っても戦後に植民地にはしなかった。

国際連盟に委任統治領という新しい仕組みを作って、
「日本は領土ほしさの戦争をしたわけではない」と、
世界に向けて明確に示した。委任統治の目的は独立への準備である。

(中略)

日本政府は南洋庁を設置して、開発や産業振興を図るとともに、
公衆衛生や教育政策を推進した。

それまでのドイツは、サイパン島を流刑地にしていたほどで、
現地住民への教育や産業開発はまったくしていないのだから正反対である。

戦前は軍部に抑圧された真っ黒な時代だと信じている日本人は、
海外ではさぞ居丈高に振る舞っていただろうと思うかもしれないが、
それは大きな間違いだ。

           <感謝合掌 平成27年2月5日 頓首再拝>

南洋諸島での日本の統治政策 (321)
日時:2015年02月15日 (日) 04時27分
名前:伝統

《常識が正しいとは限らない》

      *「「新しい日本人」が創る2015年以後」日下公人・著(P29~31)より

昭和40年頃だったと思うが、独立をはたしてミクロネシア連邦チューク州となった
トラック諸島の老人が東京に来たことがある。

このとき新聞記者は

「日本統治でさぞやひどい目にあったでしょう。
日本の軍人にぶん殴られたでしょう」と、

しつこく聞いたが、

「そんなことはまったくありません。それはドイツ人がしたことです」と、

老人は困惑していた。さらに

「日本が来てくれたおかげでわれわれは本当に楽しかった。うれしかった。
今でも『運動会』をしています」

と言った。

 
大小の島々の住民に集合をかけて、運動会を開催したのだという。
当日は、丸太の船に帆をかけて、大勢の住民が島に集まり、かけっこや綱引きなどの
競技をした。もちろん強制などではないから、それが長く残っていたのである。

こうした統治の仕組み作りに関わったのが、
後に民俗学者として名を残す柳田國男だった。
一高、東大からの友人である新渡戸稲造が国際連盟の委任統治委員に就けたのである。

(中略)

「欧米流の植民地支配はしない」というのが柳田國男の考えであり、日本の方針だった。

そのため南洋諸島では、それぞれが島の生活や文化を調べるところから始めて、
地域の特徴に合った統治が行われたのである。

このエピソードを今挙げるのは、戦後70年を迎えようとしており、
もう一回、日本に発言権が回ってきたからである。

委任統治のアイデアを世界に示して見せた大正時代のように、
今また発言権が回ってきているのだが、外務省は使わなかった。

それを使い始めたのが安倍総理である。しかも世界中から評判がいい。

ところが前述したように、その事実を朝日新聞や毎日新聞やNHKは絶対に報道しない。
自分たちが今まで国民に「教えてきた」ことと違うからだが、
報道機関が教育機関になってはいけない。


戦前の日本が横暴を極めていたという「常識」は、恣意的に作られた嘘だったことが
明らかになってきた今は、やはり日本が新しい段階に入ったと言ってよい。

           <感謝合掌 平成27年2月15日 頓首再拝>

石門心学という実践道徳 (438)
日時:2015年02月24日 (火) 03時12分
名前:伝統

      *「「新しい日本人」が創る2015年以後」日下公人・著(P60~62)より

新渡戸稲造は『武士道』で日本人の思考や価値観を伝えたが、
これはタイトルの通り武士の道徳である。

日本人を象徴的に表しているのだが、
江戸時代、武士よりもずっと多かった庶民に浸透していたのは
石門心学(せきもんしんがく)だった。

石門心学というのは、江戸時代中期に思想家の石田梅岩(ばいがん)が開いた実践道徳である。

庶民に向けて正直の徳を説き、
私心をなくして自分を取り巻く社会全体に貢献しなさいという教えだった。

とくに、商業の意味と大切さを説いて、商人にも商人道があるとした。
日本中に石門心学の塾が自然発生的に何百もできた。

江戸時代、石門心学が日本中で流行ったのは、
日本人みんなが「自分たちはどう生きるべきか」というこに興味があったからだ。

石門心学の教えを読むと、あっと驚くと思うが、教育勅語とぴったり同じなのである。

教育勅語は「日本人にとって何が大切か」を
明治天皇が国民に語りかける形で示したものだが、その中身は石門心学である。

天皇家代々の教えであり、全国民が思いをひとつにしてきたことだと、教育勅語にあるとおり、
教育勅語は昔から日本人が価値観や美意識としてきたものを徳目として列挙したものである。

徳目の部分を口語訳してみよう。

   「親に孝養を尽くし、兄弟姉妹は仲良く助け合い、夫婦は仲睦(なかむつ)まじく、
   友人は胸襟(きょうきん)を開いて信じ合い、自分の言動を慎み、

   すべての人々に愛の手を差し伸べ、勉学に励み、仕事に専念し、知識を養い、
   人格を磨き、世のため人のために貢献し、法律や秩序を守り、
   非常の事態では勇気を持って戦いましょう」


今のわれわれが読んでも、もっともなことだと思うだろう。
石門心学のコピーだから、もう聞き飽きていたかもしれない。

日本の大衆はそれぐらい程度が高かった。


私が子供の頃、教育勅語を聞かされたとき、友達は教育勅語を延長して
「おじいちゃん、おばあちゃんがお寺で聞いてきたことだが」と言って、
それぞれ深みのある話をした。

教育勅語として明治時代ににわかに作ったのではない。
昔から、天皇も国民もこれを実践しようと心がけてきたのである。

それぐらい日本人に普及していた石門心学なのだから、
安部総理が「取り戻そう」と呼びかける日本の中に、ぜひとも含めなくてはいけない。

           <感謝合掌 平成27年2月24日 頓首再拝>

【長く続くこと】 (562)
日時:2015年03月06日 (金) 04時10分
名前:伝統

        *メルマガ「人の心に灯をともす(2015年03月02)」より

   (田中真澄氏の心に響く言葉より…)

   私が講演会で紹介する資料の一つに、韓国の中央銀行が2008年にまとめた報告書
   『日本企業の長寿要因および示唆点』に掲載されている
   「200年以上の老舗世界ランキング」の表があります。

   これによれば、世界で200年以上の老舗は5586社(合計41か国)ある中で、
   その3146社(全体の56パーセント)は日本にあり、
   日本は断トツの世界ナンバーワンの老舗大国であることが示されています。

   第2位ドイツ837社、第3位オランダ222社、第4位フランス196社、第5位アメリカ14社、
   第6位中国9社、第7位台湾7社、第8位インド3社、その他1152社で、
   韓国は0社となっています。

   同報告書はさらに、日本には創業千年以上の企業は7社、500年以上は32社、
   100年以上は5万余社あり、これら長寿企業の89.4パーセントは従業員数300人未満の
   中小企業にあると伝えています。

   韓国は近年、政治面ではますます反日政策を強めていますが、
   本音では一日も早く日本のような老舗が多く存在する国家になりたいという
   願いを持っているのです。

   そのことが、この報告書の文面からも伝わってきます。

   この願望は韓国だけではありません。

   実は中国でも、東南アジア諸国でも、いや欧米の国々でさえもそうなのです。


   老舗をはじめファミリービジネス群は、従業員・顧客を大切にし、
   長期的に業績を上げていく態度を保持していることから、社会の秩序保持に貢献し、
   安定した社会を維持していく上で大きな役割を果たしていることが改めて
   見直されたのです。

   日本にはファミリービジネスは586万社あり、全事業所数の99.1パーセントを占め、
   全従業員数の86.2パーセント強の5059万人を雇用していることになります。

   つまり、働く国民の86パーセントが
   ファミリービジネスに所属しているということになります。

   この数字は、日本の大企業はファミリービジネスの支えがあってこそ
   成り立っていることをよく表しています。


   ところが日本のマスコミは企業情報を伝える場合、
   あまりにも大企業中心に偏っています。

   大企業からの広告収入で経営が成り立っているマスコミとしては、
   そうせざるを得ないのかもしれません。


   私の経験から言えることは、ファミリー企業の経営者も社員も、
   その多くは仕事熱心で謙虚な人たちです。

   一方、大企業のサラリーマンの中には、実力以上にプライドが高く、
   組織の力(名刺の力)に頼って生きている人がかなりいます。

   その点、規模が小さくなればなるほど、自分の実力で生きていかなければならない
   ことを知っていますから、特に繁盛している事業主は仕事熱心で、
   自己啓発への自己投資も積極的で、しかも謙虚です。


   100年から200年以上も続く老舗が、どうして日本に多く存在するのでしょうか。

   その要因は、次の二つを日本の老舗は頑なに守っているからです。


   第一は、我が国ではどんな時代にも「継続していることが信用を形成するための第一条件」
   という考え方が重んじられており、老舗はそのことを骨の髄まで自覚していることです。

   「継続は力なり」は、
   目標に向かってこつこつと地道に努力を続けることの大切さを訴える言葉です。

   多くの日本人は継続することの難しさを知り、
   だから継続している人や会社に敬意を抱くのです。

   我が国には自分が決めた一つの道を黙々と生き抜くことを讃える価値観が昔からあります。

   そして自分の念い(願い)の実現に向かって真剣に努力を重ねていく人を評価し、
   受け入れる寛容さが社会に存在しています。


   第二は、「人の行く裏に道あり花の山」の言葉どおり、人のやらないこと、
   やりたがらないことをやり通すという気持ちを老舗ほど持っていることです。

   世の中の8割の人は楽な道を選びます。

   苦労する道を選ぶ人は2割足らずです。

   あえて人の逆を行く道を選び、少数派としての孤独感を抱きながらも独自の専門を確立し、
   他人がやりたがらない面倒なことを一つひとつ丁寧にやっている人は、
   事業主として成功していくタイプです。

   老舗の経営者も従業員もそういう人が多いのです。

      <『百年以上続いている会社はどこが違うのか?』致知出版社>

               ・・・

東洋のペスタロッチと言われた教育者、東井義雄先生の言葉がある。

「本物は続く、続けると本物になる」

100年、200年と続く老舗も本物だからこそ生き残るし、長く続くからこそ信用がある。

その場限りの儲けや、自分だけの損得で動いていたら100年続くわけがない。

そこには、常に周囲の喜ぶことをする姿勢、お客様も従業員も大事にする姿勢、
誠実さや正直や勤勉さ、徳を積むといった姿勢がある。


「継続は力」であり、「信用」だ。

逆に言えば、何事も長く続かない人には信用がない。


そして、継続することは、頭の良し悪しや学歴、エリートや非エリートとは無関係で、
誰にでもチャンスはある。

何か一つ決めたことは、倦(う)まずたゆまず、黙々と長く続ける人でありたい。

           <感謝合掌 平成27年3月6日 頓首再拝>

世界に進出“震災イノベーション” (628)
日時:2015年03月12日 (木) 04時36分
名前:伝統

         *NHK おはよう日本(2015年2月28日放送)より

東日本大震災から4年、被災地では復興に向けた取り組みが続いている。
被災地では新しい技術が生み出されている。

岩手県のボイラーメーカーに勤める野上さんは社員12人の会社で技術責任者を勤める。

震災の復興に携わる中で開発したのが発電機能を持ったボイラーだった。
開発のきっかけは、釜石市から委託された、がれきの処理でした。

  → http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/02/0228.html

震災の復興を機に開発された技術は、今海外で大きなビジネスを生み出そうとしている。
インドネシアはパーム油の世界最大の産地。
その生成過程で生まれる大量の殻の処理にも野上さんの開発したボイラーが注目されている。


インドネシアからのボイラーの正式な受注に向けて
釜石市に新工場を建設して150人以上を採用する計画が進められている。

           <感謝合掌 平成27年3月12日 頓首再拝>

奴隷を使う西洋人を軽蔑した日本人 (692)
日時:2015年03月19日 (木) 04時01分
名前:伝統

      *「「新しい日本人」が創る2015年以後」日下公人・著(P96)より


江戸時代初期にポルトガル人の書いた日本報告には

「日本人はわれわれのことを見下す」とある。

ポルトガルのほうが大きな船は作るし、大きな大砲は作る、
はるばるここまでやってきている。

「なのに日本人はまったく感心しないし、われわれのことを尊敬しない」と、

不思議がるのである。


だが、その後にこんな記述が出てくる。

「この間、やっとわけがわかった。老婆に『なぜ尊敬しないのか』と聞いたら

『あんたたちは奴隷を使うからね。人を奴隷にするような連中は人ではない。
日本人はそんなことをしません』

という答えが返ってきた」

一発食らったと正直に書いている。

たしかに「人間を奴隷にしてもいい」とはキリスト教でも認めていない。

           <感謝合掌 平成27年3月19日 頓首再拝>

【日本人は個性的】 (794)
日時:2015年03月29日 (日) 04時39分
名前:伝統


         *メルマガ「人の心に灯をともす(2011年06月26日)」より

   (会田雄次氏の心に響く言葉より… )

   「百聞は一見に如かず」という。
   「可愛い子には旅をさせろ」ともいう。

   だが、イギリスにはこういう諺がある。
   「旅は人の心を狭くする」

   旅の見聞や経験はその土地やそこに住む人間のいうに足りぬ一断面に過ぎない。
   だが人は自分の見聞を絶対視するものだ。
   旅人や短期滞在者はその一断面からすべてを判断することになりやすい。

   その危険を、この諺はいっているのである。


   たとえば、日本人は個性に乏しいというのは、いまや定説になっている感がある。

   そこでいわれる個性とはどういうものかといえば、
   「コーヒーと紅茶とどちらがいいか」と聞かれて、
   日本人は「どちらでもいい」と答えるとか、

   会社員がみな同じようなドブネズミ色の背広を着ているといった類である。


   だが、歴史に取り組むと、日本人はヨーロッパ人などより
   根本的なところではるかに個性的だということが見えてくる。


   ヨーロッパ人はキリスト教の規範にがんじがらめになっている。
   考え方も生活の様式も態度もその規範の範囲を出ることはない。

   アメリカでさえそのドル紙幣に「我神―イエス・キリスト―を信ず」と印刷し、
   誰からもクレームがつかぬ国なのだ。

   たとえ反逆するにしても、規範に心を縛られての反逆である。

   根本的な世界観・人生観に差がないから、
   せめて衣服だとかコーヒー紅茶とかいった末端で差をつけて個性人ぶっている
   と反論もできるのである。


   その点、日本人は精神的にはるかに自由奔放で個性的である。

   日本には八百万の神々がいて、
   さらにキリスト教も仏教も儒教も、あらゆるものを受け入れる。

   また、それらが示す規範など無視しても平然としている
   無神論者もキリスト者も仏教徒も神道派もいる。

   国民全体として融通無碍な精神の上にそれぞれの価値感を構築して生活し、
   価値感の異なる同士がバッティングすることもない。

   この本質的に考え方の異なる人間の共存が日本人の社会なのである。


   人々は根本的に個性的なのだ。

   だから、コーヒーか紅茶かの選択によって測られる個性などは、
   日本人にとってはどうでもいいことなのだ。

   社内統一もそういう個性の調和なのであり、
   同一者が一束になっているのでは決してない。

   それはみかけだけである。

           <『しなやかな歴史の知恵』致知選書>

           ・・・

拓殖大学国際学部教授の呉善花氏は、こう語る。

『日本人は「物事をはっきり言わない」「自主性がない」などと非難されることが多い。

が、むしろ曖昧だからこそ、日本は世界有数の安全で豊かな国になれたのだ。

これからは世界全体に、調和がとれた人間関係、環境への順応性を生み出す
「曖昧力」が求められる時代になるだろう』

《日本の曖昧力》 (PHP新書)


日本人が曖昧なのは、多様な価値感を認める心を持っているから。

様々な価値感があるからこそ、人との付き合いに角(かど)を立てないよう
、相手の気持ちを「察する」という文化がある。


西洋の論理だと、右か左か、善か悪か、という議論になりやすい。

しかし、日本では、右も左も、善も悪も、裏も表もという対立を超えた概念がある。

「どっちもいいじゃないか」という世界だ。


日本では、大きな価値感の相違があっても、
お互いの違いを認め、なんとか丸く収めようとする。

ましてや、枝葉末節の些事に目くじらを立てるなど、成熟していない子どもがすることだ。


世界の中でも、八百万の神を認める日本人くらい、個性的な民族はいない。

だからこそ、「日本人はもっと個性的でなければならない」、
などという昨今のマスコミや外国人の意見に惑わされてはいけない。


我々はもっと自国に自信を持ち、充分個性的なのだと自覚したい。

           <感謝合掌 平成27年3月29日 頓首再拝>



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