[47] 45.悟りと六神通①「神足通」 |
- 信天翁 - 2023年01月25日 (水) 23時14分
「六神通」とは、仏教において、仏や菩薩などが持っているとされる6種の神通力のことです。
1.神足通(じんそくつう) 沙門果経には、次のとおり書かれています。 ・一から多に、多から一になれる。 ・姿を現したり、隠したりできる。 ・塀や、城壁や、山を通り抜けられる。 ・大地に潜ったり、浮かびあがったりできる。 ・鳥なように空を飛び歩ける。 ・月や太陽をさわったりなでたりできる。 ・梵天の世界にも到達できる。
これは、肉体が全てだと思っていれば全く荒唐無稽の話のように思えますが、この前に書かれている、観行により「思考で成り立つ身体を生み出すことができる」という記載から考えれば、意識が肉体から抜け出す、いわゆる「幽体離脱」を表現しただけのものであり、そう考えればそれほど不思議なものではありません。
ただ、観行(反省)によって、そういう境地に達する事が出来、お釈迦様の周辺にそういう人が少なからずいたということは、新鮮な驚きです。
大目連のように、「神足第一」と言われる弟子もいましたから。
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