[107] 104.悟りと「中道」再び |
- 信天翁 - 2023年04月23日 (日) 19時59分
お釈迦様が、お悟りになられた後で初めて説法された事を「初転法輪」というみたいです。
説法をした相手は、父王が護衛のためにつかせた4人の武士(クシャトリア」であったと言われています。
4人とも、全員が阿羅漢(アラハン)の境地に達したと言われていますが、かなり時間がかかっているみたいです。
悟りのレベルに4段階あるそうですが、その最初の段階に達するまでに3か月くらいかかっていますから、最終段階の阿羅漢果に達するまでには、単純計算でも1年はかかっているのではないかと思われます。
この4人は、武士とは言っても、長い間お釈迦様と一緒に修行してきたので、修行者になり切っていたと思われます。
悟った人、三世を見通す人が、直接指導するというこれ以上無いような環境で、どうしてそんなに悟るのに日数を要したのか不思議でした。
その理由を考るに、恐らくは「中道」という言葉の内容が理解出来なかったのではないかと思われます。
確かに、この言葉は分かりにくいです。
お釈迦様は、霊的な直感でこの「中道」が「神の心」であることを把握されましたが、それを言葉で他人に理解させることは難しかったのだと思います。
そして、翻って考えれば、この「神の心」を体得することこそ、悟りの第一歩であり、最初の関門ではないかと思われます。
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