[104] 101.「初転法輪に学ぶ」(悟りに要する時間はどれくらいか?) |
- 信天翁 - 2023年03月29日 (水) 18時54分
お釈迦様が出家されたときに、父王は、護衛のために、5人のクシャトリア(武士)を派遣しました。
この5人は、長くお釈迦様と一緒に修行していましたが、お釈迦様が、「苦行では悟れない」と思われて、村娘からヤギの乳をもらって飲まれるのをみて、お釈迦は修行を捨てて堕落したと思って、お釈迦様と袂を分ち、別な場所で修行していました。
お釈迦様は悟られてから、その5人に、初めて悟りの道を説かれたので、これを「初転法輪」と言われています。
この5人は、いずれも「阿羅漢果」になったそうです。
ただ、どれくらいの日数がかかったかと言うと、悟りの第一段階に達するまでに3ヶ月かかったそうです。
原始仏教では、悟りの段階を四段階に分けていたそうです。
預流向から預流果
一来向から一来果
不還向から不還果
阿羅漢向から阿羅漢果
各段階がどういう内容かは分かりませんが、第一段階の「預流果」に達するまでに3ヶ月かかったとの事です。
3人ずつ交代で托鉢に行ったそうですが、随分と時間がかかっています。
単純計算では、阿羅漢果に達するまでに、1年位かかったと推定されます。
お釈迦様も、初めての説法で慣れておられなかったのかも知れませんが、思ったよりも時間がかかっています。、
そこで説かれた教えは、「中道」、「四諦八正道」の教えと伝わっています。
お釈迦様が直接指導されても、1年はかかるみたいです。
正しい方法と、正しい指導者がいても、1年はかかります。
「公文式」みたいに、誰でも悟れるのようなシステムが出来れば良いのですが。
お釈迦様みたいな指導者がいなければ悟れないのでは困りますから。
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