白いベッドのその上で 雑誌にまぎれた返事の葉書 砂をちりばめている 送り人のあたたかさが知る
南の島にあこがれを抱き 楽園を夢みた瞬間だったけど これがほんとにみたされたなら どんなに素晴らしいだろう
いたずらに気まぐれのようで やりきれなさに涙ぐむ
地図を片手にコーヒーをすすり 行先見つけてしるしをつけた 行くことはない場所だけど 夢のあとを右手でつづるように
あのまま季節が通り過ぎていたら こんなことにはならなかったのだろう わたしに少しでも考えがあれば どんなに救われただろう
時の過ぎるのにたえかねて 寂しさだけがこみあげる
もう一度やり直せたならばと 思うことはもうやめにしよう この一度の人生も 思うように生きられないのに
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