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(144)投稿日:2005年02月02日 (水) 01時43分
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● 話題変更。今月を振り返ってみると、改めて言うまでもなく、1月はサイズ(小型株)効果で、相場のかなり説明できる月になってしまいました(^^;。これは普通の機関投資家運用担当者にとっては、かなり悩ましい状況。昨年12月30日終値を基準(100として)に、TOPIXサブインデックスで眺めると、Core30は96.35、Large70は98.94、Mid400は100.87、Smallは103.06となっています(計算はBloomberg)。ベンチマークのTOPIXそのものが99.22なので、完璧にサイズで小さい方が強い状態。たった1ヶ月の相場で、これほど差が開くのも珍しい感じがします。
● もう少し対象を広げると、日経平均は98.54、東証2部指数が107.21、東証マザーズ指数が117.35、JASDAQ指数が106.48でした。日経平均がアンダーパフォームしたのは、テクノロジー銘柄の影響があったでしょう。他の指数、特にマザーズ指数やJASDAQ指数は、一部の銘柄の影響が強く出ていると考えられるので、割引く必要はあるでしょうけど、いずれにしろ、小型株が強かったことは分かります。TOPIXの浮動株化が発表されると、普通に考えると東証1部の小型株はアンダーパフォームする可能性が考えられるだけに、この先も、かなり微妙な舵取りを迫られそうなムードです。
● 最後に・・・今朝流れてきた驚きニュースは、「米P&Gがジレットを$55bilで買収か=WSJ紙」(午後に$57bilとの内容で正式発表)。すぐに邦貨換算出来なかったのですが(^^;、1ドル=103円で計算すると$57bil は5兆8710億円。すごいもんです・・・(^^;。記事によると株式交換方式らしいので、現金がすぐに必要ということではないにしても・・・です。
● ちょっと調べると、日本の上場企業で、上記の5兆8710億円以上の時価総額があるのは、トヨタ自動車、NTTドコモ、三菱東京FG、みずほFG、そしてNTT(政府保有分を入れて)のたった5銘柄。それ以外の3600なにがしかの銘柄は、今回のディール規模だと、あっさりと買収されてしまう、ってことになります(あくまでも計算上だけど)。M&Aがテーマとあちこちでストラテジストが述べているようですが、それを実感させるようなニュースが、また一つ追加(^^;。経営陣の皆さん、ちゃんと株主還元しておきましょうね!
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