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短編リレー

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[261] 学園事件(ウピエル&ストゥリ&リタルード)−6(1) 捜索と頑固な扉と痺れる足
魅流 - 2004年12月02日 (木) 17時36分

「さて、どこから探したモンかな」

 この異変の原因と嬢ちゃんの行方不明が関係あるとは限らないが、この状況で関係無いと思えるとしたら、よっぽど明確な証拠があるかよっぽど頭が悪いかのどっちかだ。
……そこまで考えて、ああ、とウピエルは呟いた。
そういえば、新校舎と旧校舎を間違えたユカイな子も嬢ちゃんだったな。さて、どう呼び分けたもんか。
 後ろから階段を下りてくる足音に釣られて、なんとなく振り返る。
と、そこにはしっかり目を瞑った少女が立っているのを見て軽く仰け反る。
…これはアレか。よくわかんネェけどきっと何か事情があるってヤツか。
気にしたら負けだ、気にしたら負けだと心の中で念じる。とりあえず、階段を目瞑って降りれるくらいだろうからほっといて大丈夫だろうってコトでそれは置いておくコトにして、上から順番に教室を探して行くコトにする。

「実はな、もう一人いた嬢ちゃんがどっかいっちまったんだ。どっかにはいると思うから一緒に探してくれるか?」

 一人を一人で探すなら行き違いにもなるかもしれねぇが二人ならどっちかにゃ引っかかるだろ。とりあえず危ねー気配も感じネェし。ってなワケで、簡単にリタ嬢ちゃんの特徴を伝えた後で迷子の嬢ちゃんと手分けしてとりあえず屋上の1個下の階を捜索するコトにした。
終わったら階段の前で待ち合わせる事にして、オレ達は右と左に分かれた。

「よし、マズはこの教室だな…」

 扉に手をかけ、引く。
……動かない。
建てつけが悪いのか?今度は両手でもって全力でひっぱる。
……ピクリとも動かない。
たかが扉の癖に生意気な、ならばと足を掛けて手加減ナシに引っこ抜く勢いでれっつごう。
……微動だにしやがらねぇ。
あぁ、もういい。そんなに開きたくねぇってんならブチ壊す!

「うぉらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 ガッと堅い手ごたえ、もとい足ごたえ。
本来なら大岩だろうと粉砕する俺様の蹴りは、しかしこの扉に対しては無力だった。
まだまだ気合が足りネェってコトか。

 ……冗談はさておき、どうやらこの校舎は今物理的干渉を受け付けない状態にあるらしい。
故に、どこに何をしようとしても一切反応が無い。窓ガラスだろうと扉だろうと壁だろうと床だろうと、殴ろうが蹴り飛ばそうが何をしてもまったくの無傷だった。
 さっき逆さ吊りになってた嬢ちゃんを助けた時はブチ壊せたから、異変が起きたのはその後ってコトになるんだろうな。

「とりあえず、こんなモンか…」

 一応全部の教室に入れるかどうか試してみて、それから俺様は集合場所である階段前へと向かうコトにしたのだった。

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 短いですけどもキリがよかったので。続きよろしく〜。

 ちなみに、続き物なのにまた1からなのに違和感を感じたので番号を継続。カッコ内にリニュ後の投稿数を書いてみました。



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