【広告】Amazonから今年最後クリスマスタイムセール12月25日まで開催中

短編リレー

ホームページへ戻る

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[236] 「学園事件」〜女学生編(フローネ&リア) 2
マリムラ - 2004年11月09日 (火) 01時41分

あー、視界が開けているナァ。

コレが私の黒板を見ながらの素直な感想。
うん、不謹慎だね、わかってるんだけど……ねぇ?

目の前は空席で、この席のヒトがクライブくんだったんだナァとぼんやり考える。
更にその隣の席に座っているのが、さっきぶつかって迷惑かけちゃったフローネさん。うん、間違いない。
ちっちゃくって可愛くって元気なヒトだから、サスガに私でも何となくわかる。
で、クライブくんはというと……あんまり覚えてません、ゴメンナサイ。
そこそこ背も高くて、ばっちり視界を塞いでいたんだけど、そのくらいしかワカラナイ。顔は……?出てこないな。
でも……どうしたんだろう?休みって初めてだと思うんだけど……。

なんだか先生が不機嫌なウチに授業終了。
今日は珍しく午後の授業が1時間しかないから、そのままホームルーム。
で、やっぱりクライブくんは帰ってこない。
「シュトラウスさん、リドリスさん」
……イヤな予感。
「あなた達、保健室まで行ってクライブくんを呼んできてちょうだい」
断れるはずがないのだ。さっきのあの醜態を思い出すと、頭が上がらない。
唖然とするフロ−ネさんを見て申し訳なく思いつつも、一人じゃなくてホッとしている自分がいたり。

「あ……」
「なんですか、シュトラウスさん」
「保健室にいなかった場合は、どうすれば……?」
「どこかで倒れていては大変ね、探して連れていらっしゃい」
……聞かなきゃ良かった。

若干意識が遠のきつつあった頭を、袖口の刺激で引き戻される。
立ち上がった私の隣にいつの間にかフロ−ネさんが居て、制服の袖口をつんつんと引っ張っていたのだ。
「ね、リアちゃん、早くいこう」
ああ、いい人だナァ。
巻き込んじゃって悪かったナァ。後で謝っておこう。うん。

半ば引きずられるようにして教室を出て、早足で保健室を目指す。
廊下を通るヒトは少なくて、ヒトにぶつかる心配がないのはありがたい。

それにしても、ちっちゃくて可愛いナァフローネさん。急ぐ足音に効果音付けたら「ちょこちょこ」なカンジ。
「面倒だから、さっさと済ませちゃおう」
わー、この人前向きダー、ちょっと私には眩しいくらい。
「先生の前から抜け出せて、助かっちゃったー!」
伸びをする姿も可愛いナァ、女の子だナァ。なんだか悪いコトしちゃったナァ……。
「あの、さっきはゴメンね……?」
「あ、気にしちゃダメだよ〜」
あ、笑われた。でも、イヤな笑い方じゃないな。ま、いいかー。

そんなこんなで保健室前に到着。
ノックしてみるけど返答はナシ。
「お邪魔しまーす……?」
フローネさんが入り口から覗き込むように声をかけるけど、返答もなければ人の気配すらない。
「どうしましょう……か」
「うーん、とりあえず入ってみちゃおう」
保健の先生も、どこに行っちゃったのかナァ。鍵もかけずに不用心だよナァ。なんか劇薬とかもあるのに。
「先生ー、いないんですかー?」
声をかけながら保健室に進入。といっても、声をかけているのは私じゃないんだけど。
「いないねー、ベッドにも誰もいないみたいだよ」
「利用者記録にも名前は無いみたいですネェ……」
さて、困ったぞ?ますます面倒なことになってきちゃったカモ。
「えー、来る途中にクライブくん、落ちてなかったよ?」
落ち、落ちるって、アナタ。
なんだかツボにはまってしまって吹き出してしまったり。
「あ、笑ったな、リアちゃん」
「ごめ……ぷっ」
「他人事じゃないんだぞー?」
「……そうでした……」

思わず両手を机についてうなだれる私。
一体どうすればいいと言うのですか、神様仏様ボフォーズ様!
……って、私は無宗教でしたよ。ダメだナァ、苦しいときの神頼み。私が神なら、こんなコトに手を貸さないだろうしネェ。

「あ、何か落ちてるよ」
フロ−ネさんが何かを拾った。
よくわからないけどイヤーな予感がして、私はおそるおそる顔を上げた。

ああ、イヤな予感が当たっていませんように。

[240] 落ちていたのはもしかして?
匿名 - 2004年11月10日 (水) 19時59分

ネギだったらイヤだな……



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonから今年最後クリスマスタイムセール12月25日まで開催中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板