| [226] No.68 蜃気楼 |
- 匿名 - 2004年07月25日 (日) 02時41分
遂に手に入れた。 クーロンの闇市、コーネリアの図書館、ライガールの廃墟、ソフィニアの資料室、ポポルの遺跡。それら以外の世界中のありとあらゆる場所。時には古竜が眠る火山洞穴に忍び込み、またある時には忘れ去られた極寒の地に赴くこともあった。精霊、悪魔と契約を結び、あるいは口に出すのを憚る名を持つ邪神の神託を利用したこともある。そうして15年の歳月をかけた結果が私の手元にあった。 それはあらゆる形であらゆる分野にわたって古くからその存在を囁かれてきた。教会においては文章の一節、魔術においては本、神話では箱として言い伝えられてきた。史上、多くの探求者が捜し求め、手に入れたのはほんの一握りに過ぎない。 それは世界の真理についての答えを与えるものだという。過去、これを手に入れた者達の証言によれば、我々の「存在」についての明確な答えを与えてくれるものだという。だが、それは具体的に何なのか。数少ない先人達は決して答えようとはしなかった。しかし、今、私の手元にその答えがある。 実際、それは箱のようなものだった。一抱えくらいの白い直方体。箱の前面には黒いガラスのようなものが埋まっている。35年前にこれを手に入れたという人物を探し出し、譲り受けた際に使い方も聞いてあった。 箱に付いている小さなスイッチを押す。押す寸前、私は前の持ち主がこれを譲る際に浮かべた、諦めたような表情を思い出した。 しばらくして、箱の黒い面が明るくなり、文章が映し出された。
テラロマンスについて
<テラロマンスとは>
一言で言ってしまえば、テラロマンスは、メーリングリストを使用し、ファンタジーリレー小説の活動を行っている団体です。
<リレー小説とは>
複数の人と交互に話を書き、小説を作っていくという方法です。
Aさん→Bさん→Cさん→Aさんに戻る…と言うのが基本です。 Aさんが忙しい場合は、Bさんが先に書く〜と言う場合もあります。
これがリレー小説の基本概念です
<システム> 1.まず、テラロマのメーリングリストのメールアドレスに小説を送信します。 2.すると、参加者のメールアドレスに、あなたの小説が届きます。 (これを「MLに投稿する」と言います) 3.あなたと一緒にリレー小説を作っていく仲間が、それを読み、その続きをMLに投稿します。 4.あなたに、その投稿が届きます。 あなたの番が回ってきたら、1.の手順に戻ります。 <特色> テラロマでは、他のML型リレー小説と違う点が一つあります。 リレー小説で活躍させる自分のキャラクターを作るという点です。 リレーをしている中での主人公は、あくまでも自分のキャラです。 (他の人ももちろん自分のキャラが主人公ということを忘れないで下さい) そのキャラクターと、他の人のキャラクターを絡ませることによって、話を作っていくと思っていただければ結構です。
自分のキャラを動かし、リレーを進めていく。これがテラロマンスのリレー方法なのです。
<募集人員> テラロマでは、2種の参加者の種類を常時募集しています。
1.プレイヤー(PL) リレー小説を作っていく人です。
2.絵師 リレー小説を元に、絵を起こす人です。 基本的に、活動に制限はありませんが、1年に1度ほど、TOPの絵を描いていただくお仕事があります。
もちろん、PL絵師という、二つの種類を兼任できる人も大歓迎です。 一緒に、世界を作り上げていきませんか?
<テラロマンスの歴史> 2000 5:ロマンス 2001 1:ルナロマンス 2003 9:テラロマンス 2004 3:テラロマンス2
<用語> テラロマンスでよく頻繁に使われる重要度の高い用語をここで解説します。この解説ページでも、使われているので、軽く理解しておくと良いでしょう。
PL:プレイヤー。つまり、参加者です。 PC:プレイヤーキャラクター。リレー小説で活躍させるキャラクターのことです PT:パーティー。複数のPCがグループを組んだ状態を指します。 ML:メーリングリスト。こちらの説明は、上記で行っております。
私はどうしてもその先を読むことが出来なかった。何か、理性の範疇を遥かに超えた恐怖を感じ、スイッチを切った。前の持ち主が浮かべた表情の理由を、私は悟ったのだった。

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