【広告】Amazonから今年最後クリスマスタイムセール12月25日まで開催中

短編リレー

ホームページへ戻る

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[473] 螺れた箱(ヘクセとルリン)9 完結編
えんや - 2007年10月09日 (火) 12時59分

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
PC:ヘクセ ルリン
NPC:悪魔i 
場所:螺子れた箱の中
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

へクセは走りながらルリンに語った。
「消失都市ロクリスはその事件の異様性だけじゃなく、もう一つのことで有名なんだ。
 二人の数秘術史に名を刻んだ天才、レナード・オリアとエレナ・ブルッグス。
 彼らを輩出した地なんだ。
 そして二人はほぼ同時期、それもロクリスが消失した頃に存在していた。
 レナードは数秘術の天才でね。ロクリスから発見された彼の手記で、数秘術は飛躍的に発展した。
 虚数iを定義づけ、最初に名前をつけたのも彼だよ。
 伝説では彼は世界の真理に辿り着いたとも言われている。」

ルリンの前に甲冑を身に纏った女が槍を突き出してくる。
甲冑にはスペードの紋様が。スペードの女王だ。
ルリンは槍が頬を掠めるのも気にせずに踏み込むと、胴を薙いだ。

「エレナはマーキストンの領主ナイビアの協力要請に従い対数表を完成させ、
 ナイビアの死後も彼の遺志を引き継ぎ対数の概念を発展させ、自然対数の底を見つけた人物だ。
 エレナのナイビアの息子に出した手紙に自然対数の底の記述が残っていた。
 ロクリスの消失に関しては様々な推測がなされたが、一番有力とされているのは、
 エレナが禁忌の業に手を出したためだというものだ。
 ロクリスで発見された処刑リストの最後にエレナの名前が載っていたしね。
 教団に対する重大な裏切り。それが罪状だったかな。
 処刑直前にエレナが禁忌の術でロクリスを滅ぼした。…そう言われていた。」

「首を切っておしまい!」
ハートの女王が叫び、クラブとダイヤの王が剣を振り下ろす。
もはや人間のスピードを超えた一撃。
しかしルリンは振り下ろす一瞬前に、二人の剣の死角となる懐に踏み込むと、
すれ違いざまに脇腹を切り裂いた。
完全にタイミングを見切っている。
ヘクセもルリンを心配することなく言葉を続けた。
「…だけどカーターはあの時、レナードと言ってた。
 ロクリスのレナードはレナード・オリア以外ありえない。
 そしてあのハートの女王の顔。
 本来ハートの女王はカース大帝の妻ユーディッドのはずだ。
 だけど、あの顔は肖像画に描かれているユーディッドの顔とはまるで特徴が違ってた。
 もともとエレナが処刑リストに載ったのは、
 当時ピュトーグロス教団で禁忌とされていた無理数の存在を明るみにしようとしたためだ。
 レナードの虚数の考え方だってピュトーグロス教団の思想とは相容れないのだけど、
 彼の場合は手記でしかその理論を残さず、周囲に明かしてはなかったからね。
 …もっともエレナの関わった対数やレナードの虚数を抜きに数秘術の発展はなかったんだから
 まぁピュトーグロスの理論にも限界にきてたってことだ。
 エレナはその過渡期の犠牲になったってことだね。」
「エレナが教団に殺され、レナードが復讐したと?
 二人はどういう関係だったんだ?」
「悪魔iがいた部屋番号は48。これはフィボナッチ数列には存在しない数だ。
 48といって最初に思い浮かぶ数秘術的特長は48と75のペアにある。
 48の約数のうち48自身を除く合計は75になり、
 75の約数のうち75自身を除く合計は48になるんだ。
 この関係を婚約数っていうんだけど、48と75は最小の婚約数なんだよ。」
「…婚約…数か」
「そう、婚約数。つまりはそういうことなんだろうね。」

目の前に『75』の数字の書かれた扉があった。
悪魔の姿は見えない。
代わりに、扉の前にはトランプの兵達が結集していた。
「…すんなりとは通してはもらえないようだ。」
ルリンは剣を握りなおす。
その瞬間、強風がトランプ兵をなぎ倒した。
「今の内デス!」
そこには三月兎がいた。
ルリンとヘクセは扉の向こうに飛び込んだ。

   *   *   *
 
部屋の中には悪魔iがいた。
「…問題だ。」
力なく悪魔は呟いた。
「直角二等辺三角形の斜辺と短辺の長さの比を、分子・分母ともに整数である分数として表せ。」
「…無理だよ。それは『解のない、あるいは証明が出来ない問題』だよ。
 √2は無理数だ。無理数は分子・分母とも整数の分数では表せない。
 ピュトーグロス自身の見つけた三平方の定理から見つかった√2、
 ピュトーグロス教団のシンボルの五芒星に秘められた黄金比、
 円の神秘π、すべて無理数だ。
 ピュトーグロス教団は最初から矛盾を内包していた。」
「…そのとおりだ」
悪魔はうなだれている。
「もういいんじゃない?
 恋人を殺された恨みはわかるけどさ。」
「何がわかる!
 お前等に最愛の人を奪われた悲しみなど!」
「だったらさ、いやだからこそ
 その恋人の姿をハートの女王に写して
 あんなこと言わせるもんじゃない。
 『首を切っておしまい』なんて。
 それで彼女が喜ぶと思った?
 彼女の恨みがはらせるとでも?」
「………」
黙り込む悪魔にヘクセはさらに問いかけた。
「貴方まで彼女を殺そうとするの?
 思い出を変質させてまで。」
「…私はただ、彼女の名誉を取り戻したかった…
 彼女は正しかったと認めて欲しかっただけなんだ…」
悪魔の声は弱弱しいものになっていた。

「…知ってる?
 彼女が見つけた自然対数の底。
 今の数秘術においては欠かせない定数となってる。
 この定数は、発見に貢献した領主ナイビアの名をとって
 ナイビア数って呼ばれているんだけど、

 表記はeなんだ。

 …エレナ・ブルッグスの頭文字なんだよ。」

悪魔iが顔を上げた。道化の化粧は涙で流れ、レナードの顔がそこにはあった。
そしてレナードの目の前には、微笑みかけるエレナの姿があった。
「もういいんだよ。
 私のために苦しまなくても。
 それよりいつまで私をむこうで待たせる気?」
「…エレナ…?」
「レナードって相変わらず泣き虫なんだから。
 やっぱり私がそばにいないとダメね。」
「…うん。やっぱりエレナがそばにいないとダメなんだ。」
レナードはエレナの手を取った。
レナードは光に包まれた気がした。
そして…。


「どうなったんだ?」
ルリンの目には、ヘクセと話していた悪魔iがいきなり泣き出し、
そして崩れて消え去ってしまったようにしか見えなかった。
「彼の中にあるエレナの思い出を繋ぎ合わせて、エレナに会わせてあげたんだよ。
 彼の呪いは
 『世界の底に眠る最も元なる神秘をもって、
  円の神秘と影なる世界の積だけ、繰り返されん。
  それは災いとなり、お前達の罪を責めるであろう』
 世界の底に眠る神秘って、ナイビア数eのこと。
 それに円の神秘πと影の世界を表す虚数i
 つまり術式に表すとe^(πi)。
 この無理数に無理数と虚数の積を乗じた答えはね、
 ぴったし『−1』なんだ。

 彼は彼女を失ったから、他の誰か一人の命を奪う呪いをかけたんだ。
 だからe^(πi)+1=0。つまりエレナと再び会わせてあげれば呪いは解ける。」
ヘクセは悪魔iが消えたあたりを見つめながら言った。

   *   *   *

部屋を出ると、そこは元の風景のままだった。
異なる点といえば、トランプの兵隊が見当たらないところだろうか。
三月兎だけが扉のそばで二人を待っていた。
「ヤア。あなたたちならやってくれると思ってマシタヨ。」
三月兎の体が透けてきている。
「あなたもレナードだったんだね。」
「お気づきでしたか。」
「悪魔iが、あなたしか知りえないことを死ってたからね。
 もしかしたら…とは思った。」
「そうデス。私はレナードの良心…というか、悔い…ですカネ。
 怨み続けるなんて不可能でした。
 記憶は残っても想いは忘れるものです。
 それが嫌で、"呪い"としてでも残したかった。
 その"呪い"のために、結局苦しみ、私が生まれた…。」
目の前の三月兎の顔が徐々にレナードに変わっていき、
そしてその姿すら霞みつつあった。
「ありがとう。
 貴方達のおかげで私達はこのねじれた箱から開放される…」
そうしてレナードは消えた。
「…さよなら。」
ヘクセは虚空に呟いた。

   *   *   *

トランプ兵や三月兎どころか、住人達も見当たらなくなっていた。
「呪いが解けて、魂が開放されたのかなぁ?
 それともレナードの記憶の中の彼らの情報も失われたということか…?」
ヘクセが顎に手を当てて考えこむ。
「なぁ、呪いを解いたのに、なんで俺達は出られてないんだ?」
ルリンは当然の疑問を口にする。
「うーん。これたぶん、ヘルムス文書(もんじょ)の一つなんだと思うんだよね。
 それに変な呪いが上書きされてただけで。」
ヘクセは顎に手を当てたまま答えた。
「ヘルムス文書?」
ルリンが問い返す。
「うん、そう。
 魔法っていうのは世界の法則を利用して事象を織り変える技術って話はしたよね?
 で、魔法の種類とは世界を理解する物差しの違いってことも話したよね?
 ということはその物差しの理解度こそが重要だってことも解るよね?
 えーとだね、その物差しの理解度を深めるってことは、
 その物差しの後ろにある哲学を解するってことなんだ。
 ここで言う哲学とは思索を経て理解に辿り着く営みのことね。
 物事の認識・把握の仕方、概念、あるいは発想の仕方のこと。
 
 …で、1200年ほど前かな、ヘルムスの三賢者って偉い人たちが、
 ピュトーグロスやパルメノスらソフィスト達の思想を踏まえヘルムス哲学を確立した。
 これがソフィニア魔術の元となっているわけだけど、
 このヘルムス哲学を記したものがヘルムス文書なわけなのだよ。
 ヘルムス哲学の特徴として『知識は積み重ねることが出来る』というのがあってね。
 ヘルムス文書と言われるものは、最初に書かれてから、次々と書き足されたり、
 バリエーションの違うものが出てきたりとされた結果、
 ソフィニア学会で確認されてるだけで17冊。
 非公認となると何冊になるか見当もつかないんだよね。
 …ここ数百年ヘルムス文書は書かれていないはずだから、
 ある意味これは最新版じゃないかな?
 名づけるなら『ヘルムス文書 数秘術の巻』ってところか」
「書物じゃないじゃん!」
ルリンが文句を言う。
「別に本の形をしてなくったって、文書の目的が哲学を記し受け継ぐことなら、
 これだって立派な書物だよ。」
ルリンは納得いかないように首の後ろをぼりぼり掻いた。
「…で、なんでここ数百年書かれてないんだ?」
「あら?興味あるの?」
「それが本当なら値打ち物ってことだろ?」
「まぁ値打ち物には違いないね。
 ソフィニア魔術には特に魔法陣や術式の蓄積が際立っていてね。
 数秘術でいう函数、ソフィニカット派のエノク語、フランボア派のヘブライ式、エーテル派の設計図…。
 他の魔術でもイムヌス教の聖歌(txt)とかカフール錬気術の型、套路(とうろ)とか似たものはあるが、
 種類の豊富さや技術体系の整理という点においてはソフィニア魔術の術式のほうが上だ。
 あれだね。ヘルムス哲学は魔術を学問としてアプローチしたんだよ。
 それがソフィニア魔術の強みでもあるんだけど、弱みでもあるんだ。
 蓄積した術式が膨大になりすぎたのと、
 術式があまりにしっかり確立してるため、裏の思想を理解しなくても、
 呪文を唱えればある程度のレベルのことが出来ちゃうようになってしまったこと。
 函数の意味を知らなくても数字を入れれば結果が出るようにね。
 で、結果、この数百年は小手先の理論をいじくるのに終始し、
 優れた魔術師は裏にある哲学を理解することではなく、
 呪文を数多く記憶することだという風潮が流布したわけだ。
 まぁそれだけ高度複雑化したとも言えるし、
 現時点の理論で限界に至ってないともいえるのだけどね。
 あるいは知識を重んじるあまり懐古的になってるのかなぁ。
 未だに詠唱に古代語を用いてるしね。
 そんなところが理由じゃないかしらん。
 実際、この数百年でソフィニア魔術に根本的な発展はないよ。」
まるで教師のように持論を語るヘクセにルリンは耳をかきながら言った。
「なるほどな。
 で、こいつがナントカ文書とかいうのだとして、
 どうしたらここから出られる?」
それがまさしく一番の問題だった。

   *   *   *

収束点にはピラミッドと、その頂点に頂点が合わさった逆さピラミッドがあった。
「フィボナッチ数列の最初の1と1だね。」
「ここが出口なわけか?」
「まぁ入ってみようよ。」
ヘクセとルリンはピラミッドの入り口の扉を開けて中に進んだ。
そこにはただ一枚の石板が置かれていた。
「おい!出口はどこだよ!」
「焦んないの。
 書物の目的は知識、思想の伝播。
 つまり伝えているものを理解すれば自ずと解放されるはずだ。」
「じゃぁ、早く読んでみろよ。」
「なんで人任せなのさ。」
「俺が理解できるわけないだろ。」
そんなことを言い合いながらヘクセとルリンは石板を覗き込んだ。
そこにはこう記されていた。

 1 = 0.999...

「…なんだ、これ?」
「…これが真理?」
ルリンとヘクセが呟いた。
「…理解できるか?」
「…できるっていえばできるけど…
 なぜこれが、ここに書いてあるかがわかんない。」
「…理解できるのか?
 これ間違ってんじゃね?」
ルリンの疑問にヘクセはあぁと声をあげた。
「そっか、普通の人には違和感があるのか。
 これはごく当然のことを書いてあるんだよ。
 0.99999999…と無限に9が続く場合、1と全く同じなんだ。」
「…いやいや、おかしいだろう。
 確かに差はすごく小さいかもしれんが、全く同じではないだろう。
 どう考えても0.99999999…のほうが小さいだろう。」
そのくらいはわかるぞ、といった面持ちでルリンはヘクセを見た。
「んー、なんと説明したものかな。
 じゃぁ比較的わかりやすい証明。
 3 × 1/3 = 1 。これはいいよね?
 1/3は0.3333333と3が無限に続くわけだが、
 3 × 0.33333… = 0.9999999…、だろ?
 だから両者は数学的に全く等しい。」
「…へ?は?ん?
 いや、待て。なんかおかしい。
 お前、俺を騙そうとしてないか?
 なにかごまかしがあるんだろ?」
ルリンは納得がいかない様子だ。
「だからー、1だってただの言葉なんだよ。
 頭ん中にある概念。
 …なんって言ったらわかるかなぁ。
 そうだ、いいかい?
 真実は真実であり続けようとする限り真実なんだ。
 だけど…」
そこでヘクセは言葉を止めた。
改めて石板を見る。
「…そうか、そうだよ。
 …真実は真実であり続けようとする限り真実。
 だけど、真実であることを止めたとき真実ではなくなるんだ。
 神がそうであるように、愛がそうであるように。
 …叡智もそうだ。
 求め続ける限り、真理は見える。
 だけど求めるのを止めたとき、真理は見失う。
 …カーターがそうであったように…。」

ルリンは目を見開いた。
ヘクセの周囲に何かが膨れ上がっていくのが肌で感じ取れた。
石板に置かれたヘクセの左手に何かが渦巻き、その肌に不可思議な紋様を焼き付けていく。
記号が文字が躍るようにヘクセの左手に浮かび上がり、
やがてヘクセの周りにあった、何かが感じ取れなくなった。
ただ、ヘクセの左手に紋様だけを残して。
「…今のは?」
「…文書を読みとけたんだ。
 魂に刻まれた。それが皮膚に現れただけ。
 …帰るよ、ルリン。」
「帰れるのか?」
「もう解った。今、函(はこ)を開くよ。」
ヘクセがそう言って、手を空にかざした。
ピラミッドの上部が開いていき、そこからまぶしい光が差し込み、ルリンの視界を白く染める。
思わず目を覆った。
「ルリン、目を開けなよ。」
ヘクセの声にルリンは恐る恐る目を開いた。
そこには目を焼くほどの光はなかった。
ランタンの柔らかな灯りが室内を照らしていた。
ルリンとヘクセが泊まっていた安宿だった。
「…戻ったのか。」
「開くって言ったでしょ。」
ヘクセの左手を見る。そこにはやはり紋様が浮かび上がっていた。
「夢じゃなかったんだな。」
「夢であってたまるものか。
 こんなおいしい体験。
 最初は驚いたけど、ちょっとした小旅行っぽくて楽しかったじゃないか。
 発見もあったし♪
 数秘術って意外に文学してるんだなぁ。」
ヘクセは満足げにベッドに転がる。
「俺は二度とゴメンだ。
 解りやすい世界がいい。」
ルリンはぼやいた。
そして、不意に部屋の扉の向こうの気配に気付く。
「ヘクセ!」
ヘクセは飛び起きた。扉の向こうから何やら詠唱が聞こえてくる。
ヘクセはその詠唱に被せるように何やら囁いた。
ルリンは窓を確かめる。開かない。鍵などかかっていないのに。
「"施錠"の魔法だ。今こっちにかけてるのは"開錠"の魔法。
 術式の一部をいじったからミスが見つかるまで開かないけど、時間の問題だよ。」
「どうする?」
「この宿、意外に壁薄かったよ。」
方針は決まった。ルリンは剣で隣の壁を切り裂く。
ヘクセはそのまま隣の部屋に飛び込むと、
ベッドから飛び起きる客を無視して窓を開けて外を確認した。
「OK!」
「よしっ!」
部屋の扉の向こうが騒がしくなってる。これだけ音を立ててればしょうがない。
「数秘術学会は未だに秘密主義なんだよねぇ。
 しかも門徒以外が真理を掴もうものなら、死をもって闇に葬り去る勢いだし。」
やれやれといった表情でヘクセが溜息をついた。
「お前、こうなるってわかってたな。」
ルリンは憎まれ口を叩くと、ヘクセを抱えて窓から屋根のヘリを掴み、屋根の上に躍り出た。
轟音と共にルリンたちの部屋の扉が破られるのと同時だ。
「あっ、箱持ってくるの忘れた。」
「もう無理だ。」
ルリンはそう言うと隣の屋根へと飛び移る。
「ねぇルリン。私たち、いいコンビだと思わない?」
ヘクセはルリンの首にしがみつきながら、無邪気にささやく。
「俺にはお前が疫病神にしか思えん。」
ルリンはそう言いながら、夜の闇に身を躍らせた。

[474] ということで完結です。
えんや - 2007年10月09日 (火) 23時09分

るいるいさん、お疲れ様ー。

今回はオイラーの定理と1=0.999999…と婚約数がちょこっとだけ。

やはり数学をネタにすると、オイラーの定理は外せなかった。
『博士の愛した数式』とだいぶネタはかぶってるのだけどね。
つーか婚約数もそういう意味ではネタをパクってきてるしなー。

『博士の愛した数式』はオススメです。私は映画しか見てないが、寺尾聡がかっこよかった。

[475] お疲れ様です!
るいるい - 2007年10月22日 (月) 05時23分

 まずは、お疲れ様です。
 いやぁ、何も悪いことしていないのに、追われる身になってしまいましたね。
 これから彼らがどうなるのか、気になりますが、きっと気苦労の多い冒険生活を送るんだろうなぁ。

 さて、今回は初の投稿、初の短編と言うこともあり、いろいろ躓いたりした点が多かったです。それでもうまく完結までこぎ着けたのは、えんやさんの協力あってこそと思います。
 今回の短編はとても面白かったです。
 また機会があれば、お願いします。



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonから今年最後クリスマスタイムセール12月25日まで開催中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板