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ムラヤマ
P2Pネットワーク上で違法ファイルのありかを特定 住商情報システムは、P2Pファイル交換ソフトのひとつである「Share ex2」のネットワークの中に流出したファイルが、どのコンピューターに保存されているのかを特定できる「Retina Sharebot」の提供を開始した。
Retina Sharebotは、自分をShare ex2ネットワークに参加するひとつのコンピューターとしてふるまい、各種のデータを取得する。そのうえで取得したデータの暗号を解読し、ユーザーが指定したファイルがどのコンピューターに保存されているのかを検索できるようにする。
直接消去はできないが、著作権侵害コンテンツが出回ったり機密書類が誤って流出したりした際などに削除を依頼するための手がかりになるという。個人利用に限って無料で利用できるが機能に一部制限がある「Retina Sharebot Personal Edition」、法人向けに提供される「Retina Sharebot Professional Edition」の2つをラインアップした。
文化庁の文化審議会著作権分科会は1月30日、P2Pファイル交換ソフトネットワーク内で配布されたファイルについては、私的複製の範囲外とする報告書案を取りまとめたと発表。さらにセキュリティー調査会社のネットエージェントは2月13日、同様のP2Pファイル交換ソフト「Winny」のネットワークに、偽のファイル情報を大量にばら撒くサービスを開始すると発表した。
Share ex2は、「Winny」などと同様のP2Pファイル交換ソフトで、2004年ごろから使われるようになったとされる。P2Pファイル交換ソフトの違法な利用に対する締め付けは、徐々に厳しさを増してきている。
[2007年3月8日/IT PLUS]
http://it.nikkei.co.jp/security/news/index.aspx?n=MMITce000008032007
[92] 2007年03月08日 (木) 22時31分
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