『俺も好きだから』
『だから、進藤ちゃんからされた事嫌じゃなかったよ』
『でも俺、昨日言えなかった。進藤ちゃんの事が好きだって』
『だってさ、離れるのがわかってるから』
『遠距離恋愛なんてさ、俺耐えられないもん』
『絶対辛くなって、後悔する』
『だから、言えなかったんだ。ごめんね』
『進藤ちゃんは優しい人だから、きっと後悔してくれてるよね』
『でも俺、後悔してないから。嫌じゃなかったから』
『また、これから先。会う事があったら』
『その時、まだ俺の事好きだったらさ』
『今度こそ、一緒にいようよ』
『俺がさぁ、進藤ちゃんの事嫌いになれるはずないしさ』
『なんでだかわかりますかぁ?』
『それはねぃ、進藤ちゃんが俺の事を変えてくれたからですよ』
『いわば、運命の人!俺の師匠!って、なんか違うか』
『でも絶対に好きなままだからさ』
『安心してください』
『あ、もしかして嫌いになって欲しくてあんな事したのかな』
『でもねぇ、それ無理だから』
『あんな事ぐらいじゃ、タテノリは進藤ちゃんの事嫌いになりませんよぉ』
『じゃあ、そろそろ進藤ちゃんが起きそうなので僕は行きます』
『 進藤ちゃんを大好きなタテノリより』
『追伸、無かった事にしてくれてもいいよ』
「……はは…」
笑いしか、出てこなかった
笑ってんのに、涙が止まらなかった
すごいよ、立松
お前ってやっぱり、すごい奴だよ
まだ好きだったら、って
だから見つからないような場所に隠してたのか?
何年後に見つけるのかも分からないってのに
あの後すぐ
これを見つけていたとしたら、きっと俺は追いかけていたんだろうな
追いかけて
立松の未来なんて考えずに
「好きだよ…」
まだ、好きに決まってる
立松の気持ちが変わっていたとしても
いや、むしろ変わってくれていた方が、立松の為になるから
それを望む程に
立松が好きだよ
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ミニアンケート100票記念。手紙の内容を書くのって初めてです…難しい…。