別に視力は悪く無いんだけどね、と
笑いながら
なぜか今日の立松は、眼鏡装備済み
それをしているだけで、頭が良い生徒に見えるのは錯覚なのだろうか
実際に、学年トップの成績を誇る立松がそれをすると
余計に優秀な生徒のように映る
「俺にもやらせて」
立松の眼鏡を取り上げて、それを自分に掛けると
度が全く入っていないらしいそれをつけた俺を見て
なぜか立松が頬を赤くして視線を反らす
「なんだ…似合ってないか?」
「え…ううん、そんな事ないんだけどねっ」
「じゃ、なんで目反らすんだよ」
「……な、んでもないですって。ほらほら、返してください」
「嫌だ、って。……やっぱ俺がしても頭良さそうには見えないか」
少し残念そうにそう言うと、瞬時に「そんな事ないって!」と大きな声でフォローが入る
赤い顔のまま、自分の出した声の大きさに益々顔を赤くして
「似合いすぎててドキドキしたのっ」
今度は、顔を近付けないと聞こえない程の声で
そう言われて
こっちが顔を赤くする番だった
「ほら、返して返して」
取り上げられた眼鏡は、また立松の顔に
その姿を見て
「俺もドキドキするんだけど…」
小声で言うと、これ以上は無いという程、立松の顔が赤くなった
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ミニアンケート70票記念(60票記念はイラストでした)眼鏡タテノリ…可愛いだろうなぁぁ。