「好きなんだ……」
聞いた瞬間、意味が分からなかった。
何、言ってんだよ…千葉。
俺はなぁ!
俺は……お前が岡さんを好きだって思ったから、諦めようと思ったんだぞ!?
友達に戻って、肉体関係も切って。
そしたら、お前も気兼ねなく彼女の方を向けるだろう、って思ったのに。
なんで…。
なんで、好きなんて。
意味、分かんねぇよ…。
そう、思ったら。
泣きたくないのに、泣き顔なんて見せたくねぇのに。また、涙が流れていくのが分か
る。
「馬鹿…やろ……っ…」
好きだ、なんて。
言うなよ。
俺、どう返せばいいんだよ…。
こんな時、どうしていいか分からないなんて。
まじに情けねぇ……。
「尾崎…」
けど、優しく名前呼ばれて。
あぁ、だめだ……って思う。
やっぱ好きだわ、俺…お前の事。
だから。
手、伸ばして。
頭引き寄せる。
触れた唇が。
それが初めてのキスだって、今更ながらに気付いた。
情けねぇの…俺。
けどさ、情けない所。
お前にだったら、全部見せられるから。
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ミニアンケート90票記念。前回の続き。こうなりました…甘っっ。やっと両想い
だぁ。