「店長はさ……」
コーヒーが恋人なんですよね。
だから、俺の恋は届かない。
こんなに近くにいるのに。
こんなに毎日見ているのに。
「店長…」
「………(何かな、忍君)」
「店長は好きな人、いるんすか?」
「………(突然何を言い出すんだ、忍君っ)」
「いないんですか……やっぱ、コーヒーが恋人ですよね」
「………(…そ、それは間違いでは無いが……私にも、好きな人が)」
「だったら、この先…誰とも付き合わないんですよね?」
「………(いや、先のことは分からない…と、いうか君次第なのだよ、忍君っ)」
「おかしいな…今日は、分からないや…店長の考えてる事」
「………(なぜ、今日に限って伝わらないんだっ)」
「俺、好きな人がいるんです」
「………!!(なぁんだとぉ!?)」
「でも、その人は俺の事を見てくれていないんです」
「………(なんて奴だ!そんな奴は諦めて、私にしたまえ)」
「………店長も……」
「………(なんだ!?私が何だというのだっ)」
「ごめんなさい、何でもないんです」
「………(そんな事は無いだろうっ)」
「あ、いらっしゃいませ」
「………(こんな時にタイミングの悪いっ)」
俺、何言おうとしたんだろう。
店長の事困らせちゃいけないのに。
いいんだ。
俺はこうやって、店長の側にいられるだけで。
だから。
気にしないで下さいね、店長。
「………(何なんだ、忍くーーーん)」
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えーと…(汗)久しぶりにビデオ見ていたら書きたくなって。シリアスにする気だったのにっっ。ギャグだしっ。