「やっぱ、そそられるよなぁ〜、年上の女って」
…まぁ、俺はあいつ以外興味無いけどな
「え…じゃあ、ヤンクミも？」
余計な事を…あいつに意識を向けるなよ
ヤンクミの事…
好きなのは俺以外にもきっといる
ヤンクミが本当はすげぇ綺麗で、外見だけじゃなく心まで綺麗で
けど強いだけじゃない
やっぱりどこか守ってやりたくなる所もあって
それを俺以外の奴にやらせたくない
あいつの側で
あいつと一緒に歩いていくのは
俺であって欲しいと
最近すごく思うから
「あれは対象外だよ」
きっぱりと言う
途端に「そうだよなぁ」って笑う空気になって
よし
それでいい
そのまま…お前等はあいつの魅力に気付くなよ


トントン
叩かれる肩
後ろに人がいるなんて気付かなかった
「ふ…ばーか」
振り返ると頬に指が当たる感触
「ひっかかった？」
間近にあるヤンクミの笑顔
やべ…
こんな急じゃ対処できねぇだろ
だから無視するような形になるけど横を向く
顔を見られないようにと


ヤンクミの意識が野田へと移って
安心した息を吐く
だがそれも周りには呆れた溜め息に見えるんだろうな
ヤンクミ…
お前が俺にとって
対象内だと伝えたら
お前はどういう態度を見せるんだろうな…



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シンクミ…はまった…